ジオ・プリズム
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概要
GMのエントリーブランド『ジオ』でラインナップされていたスペクトラム(いすゞ・ジェミニのバッジエンジニアリング)の後継車種として誕生した。生産はNUMMIによって行なわれたため、同社初の生産モデルとなったシボレー・ノヴァの後継モデルにもあたる。NUMMIがトヨタとの合弁事業であることから、プリズムはノヴァ同様、トヨタ・スプリンターがベースとなっている。
プリズムはベースとなったスプリンターの素性のよさからトヨタの品質を受け継いでいたが、市場においてはカローラとは異なり、あくまでGM内製のモデルであるとみなされていた。そのため競合するカローラと比較して有利になるように、販売店ではさらに安価な価格帯が設定されていた。アメリカではジオ唯一のセダンモデルであった(カナダではメトロにもセダンが設定)。1998年のジオブランドの廃止後はシボレーブランドに継承されたが、シボレーにおける小型車はより安価なキャバリエが主力であり、プリズムの存在は常に日陰であった。
しかし安価ながら壊れにくいその車体の評価は確かであり、キャバリエのような爆発的なヒットではなかったものの全代通じて約100万台を堅実に販売している。
歴史
初代 E9#型 (1990年-1992年)
| ジオ・プリズム(初代・E9#型) | |
|---|---|
|
セダン | |
| 概要 | |
| 販売期間 | 1990年 – 1992年 |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 5名 |
| ボディタイプ |
5ドアハッチバック 4ドアセダン |
| 駆動方式 |
FF 4WD |
| パワートレイン | |
| エンジン |
4A-GE型 1.6L 直4 DOHC 4A-FE型 1.6L 直4 DOHC |
| 最高出力 |
4A-GE型 135hp/5,800rpm 4A-FE型 105hp/5,800rpm |
| 最大トルク |
4A-GE型 13.9kg·m/4,800rpm 4A-FE型 14.6kg·m/3,000rpm |
| 変速機 | 5MT/3AT |
| 前 | ストラット式 |
| 後 | ストラット式 |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,431mm |
| 全長 | 4,336mm |
| 全幅 | 1,656mm |
| 全高 | 1,328mm |
| 車両重量 | 1,078kg |
| 系譜 | |
| 先代 | シボレー・ノヴァ |
初代は1990年に販売を開始。それまでファミリー層をターゲットにしていたスペクトラムのコンセプトを継承している。ベースはスプリンターおよび欧州向けカローラセダン(AE90系)で、スペクトラム同様にセダン、ハッチバックがラインナップされた。エンジンはホットモデルの1.6リットル直列4気筒の「4A-GE」を備えたGSi及びベーシックな「4A-FE」のベースグレードがラインナップされ、それぞれに5速MT、4速ATが組み合わされた。外装は日本仕様とも欧州仕様とも異なるNUMMI独自のもので、特にセダンについてはリアセクションが独自のデザインとなり差別化されている。
1992年に生産終了して次モデルへと移行した。
- セダン(リア)
- ハッチバック
- ハッチバック(リア)
2代目 E10#型 (1993年-1997年)
| ジオ・プリズム(2代目・E10#型) | |
|---|---|
|
セダン | |
| 概要 | |
| 販売期間 | 1993年 – 1997年 |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 5名 |
| ボディタイプ | 4ドアセダン |
| 駆動方式 | FF |
| パワートレイン | |
| エンジン |
4A-FE型 1.6L 直4 DOHC 7A-FE型 1.8L 直4 DOHC |
| 最高出力 |
105hp/5,800rpm(1.6L) 120ps/6,000rpm(1.8L) |
| 最大トルク |
14.6kg・m/3,000rpm(1.6L) 16.0kg・m/4,400rpm(1.8L) |
| 変速機 | 5MT/3AT |
| 前 | ストラット式 |
| 後 | ストラット式 |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,464mm |
| 全長 | 4,394mm |
| 全幅 | 1,684mm |
| 全高 | 1,354mm |
| 車両重量 | 1,099kg |
1992年に1993年モデルイヤーとしてモデルチェンジする。ベースは変わらずスプリンターおよび欧州向けカローラセダンで、AE100系が元となっている。外装は先代同様にリアセクションはNUMMI独自のアクの強いデザインとなっており、内装についても全く異なっている。先代とは変わって4A-GEエンジンのホットモデルはラインナップされず、1.6Lの4A-FE型を備えたベースグレードと1.8Lの7A-FE型を備えた上級グレードのLSiが設定され、LSiではオプションでレザーシートが設定された。また先代では不評であったハッチバックはラインナップ落ちしている。ベースとなったカローラに比べ若干価格が低く設定されていたため、爆発的にヒットしたカローラの恩恵を受け、先代に比べ堅実に販売台数を伸ばした。
1997年にジオが終了するのに伴い先行して生産終了となった。
- リア
3代目 E11#型 (1998年-2002年)
GM内の販売戦略の見直しによりジオブランドが消滅したため、プリズムはシボレーブランドへと継承された。1998年モデルイヤーでフルモデルチェンジし、従来はスプリンターベースであったボディをカローラ(AE110系北米前期モデル)ベースとしている。ラインナップは整理され1.8L L4のみの供給となった。シボレーでの車格は最下層のメトロに次ぐキャバリエと同等のものであったが、キャバリエに比べプリズムは高価な装備であった。市場ではより安価かつ室内空間の広いキャバリエにニーズが傾いていた。
2002年にNUMMIの生産能力をポンティアック・ヴァイブ(トヨタ・ヴォルツの姉妹車)に傾けるために生産を終了。後継はキャバリエと統合されシボレー・コバルトとなる。
- リア(タクシー仕様)