ショウジョウコオロギ

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ショウジョウコオロギ
ショウジョウコオロギ
分類
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 腹足綱 Gastropoda
亜綱 : 新生腹足亜綱 Caenogastropoda
: 新腹足目 Neogastropoda
上科 : アッキガイ上科 Muricoidea
: ガクフボラ科 Volutidae
: トゲコオロギ属 Cymbiola
: ショウジョウコオロギ C. rutila
学名
Cymbiola rutila
(Broderip, 1826)[1]
和名
ショウジョウコオロギ(猩々蟋蟀)
英名
"Blood-red Volute"

ショウジョウコオロギ(猩々蟋蟀) Cymbiola rutilaガクフボラ科に分類される10cm前後の肉食生の巻貝の一種。オーストラリア北東部のクイーンズランド州東岸からパプアニューギニアを経てソロモン諸島までの潮間帯~浅海の砂泥底に生息し、地域によってはかなり普通に見られる。形態に変異が多く、それぞれに学名が付けられたりしたが、全て同一種とされる[2]

種名の rutila は「血の色」の意で、英名はこれに因む。和名のショウジョウは赤いことを意味し、コオロギは江戸時代に同属の最普通種にトウコオロギ(唐蟋蟀)という名が付けられて以来、このグループの基幹名として使われる。昆虫のコオロギと区別する意味で語尾に巻貝を意味するボラ(法螺)を付けてショウジョウコオロギボラと言うこともある。

分布
クイーンズランド州北東沿岸(珊瑚海の Sumarez Reef)からパプアニューギニア東部~ソロモン諸島ソロモン海)にかけての海域(南緯20度~赤道)。潮間帯から20m程度までの砂底。
形態
殻高10cm前後の長卵形、滑らかで紅色~褐色の細斑があり、3本の濃色帯をなす。軟体は褐色地に白色小斑が無数にある。
生態
肉食、雌雄異体、卵嚢から稚貝が這い出す直達発生
分類
変異が多く、ショウジョウコオロギ C. rutila rutila (Broderip, 1826) とカスリコオロギ C. rutila norrisi (Gray, 1838) の2亜種に分ける立場や、亜種を認めず複数の型(form)に分ける立場などがある。属位はトゲコオロギ属 Cymbiola とすることでほぼ安定しているが、亜属まで分ける場合にはトゲコオロギ亜属 Cymbiola (Cymbiola) とする場合とトウコオロギ亜属 Cymbiola (Aulicina)とする場合がある。

特徴

形態
トゲコオロギ属 Cymbiola のうち、浅い場所に生息する種は一般に変異の幅が大きいことで知られ、本種も成貝で殻高5cm程度のものから13cm程度になるものまであり、色彩や殻の膨らみなどにも変異がある。プロトコンク(胎殻)は3層~3.5層で大きく低い乳頭状で、上面に弱い結節列をもつ。成長後も螺塔は低く、殻口が高さの8割以上を占める。殻質は厚く重みがあり、殻表は滑らかで、象牙色~淡褐色の地に赤褐色や橙褐色の斑紋を散らす。斑紋が細かいために全体にかすれたように見えるが、よく見ると多数の細かい三角形を含んだ、いわゆる"網代模様"(実際にはシェルピンスキーのギャスケット)になっている。この斑紋の濃淡によって体層には広い3本の色帯が形成されることが多いが、時に縫合下~肩にかけての色帯が分離して全部で4本になることもある。肩は丸く滑らかなのが普通だが、ときに丸い結節状になるものもある。さらに Laughlan 諸島には肩の結節が小さく尖るものがあるが、これは極めて稀な型である[3]。殻口内は象牙色~橙紅色まで変異があり、軸唇には斜めの強い襞が4個ある[4]
蓋はない。
体は全体に黒褐色の地に細かい淡色斑を小紋のように無数に散らし、水管触角も同様に彩色される。触角は1対で、その基部付近の外側に眼がある。本属の歯舌は側歯がなく中歯のみで、3歯尖をもつ。
生態
肉食。潮間帯から10m程度の砂礫底~砂底に生息する。本科のものは雌雄異体で交尾により受精する。卵は産卵の際にキチン質の卵嚢に入れられた状態で、多数の卵嚢がまとめて他物に産み付けられる。浮遊幼生期間のない直達発生で、かなり大きな稚貝として孵化する。殻頂に残る大きなプロトコンクは孵化時の殻で、浮遊幼生による拡散がないために地域ごとに遺伝的に異なる個体群が形成されやすい。

分類

人との関係

出典

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