ジェーン・リムーバー
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- dltzk[注釈 1]
- leroy
- venturing
| ジェーン・リムーバー Jane Remover | |
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2025年4月 | |
| 基本情報 | |
| 別名 |
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| 生誕 | 2003年9月26日(22歳)[1] アメリカ合衆国・ニュージャージー州ニューアーク[2] |
| 学歴 | カレッジ・オブ・ニュージャージー中退 |
| ジャンル | |
| 活動期間 | 2017 – 現在 |
| レーベル | deadAir |
| 署名 | |
ジェーン・リムーバー(英: Jane Remover, 2003年9月26日 - )は、アメリカ合衆国のミュージシャン、DJ、音楽プロデューサー。2021年にデビューアルバム『Frailty』、2023年にセカンドアルバム『Census Designated』、2025年にサードアルバム『Revengeseekerz』をリリースした。
以前にはdltzkという名義で活動していたが、2022年に自身がノンバイナリーであることを公表した際、現在の名義に改名した(→詳細)[3]。
また、leroyの名義でリリースした『Dariacore』のシリーズは、SoundCloud上で活動する一部のアーティストらに影響を与えた。これにより、アルバム名にちなんで「dariacore」と呼ばれる、一種のマイクロジャンルのような流行が起こった[4]。
加えて、venturingの名義でも、『Ghostholding』をリリースしている[5]。
出身
幼少期を双子の姉妹と共にニュージャージー州ニューアークで過ごした後、2011年頃にニュージャージー州クラークへ移住した[6][7] 。カレッジ・オブ・ニュージャージーに通っていたが、音楽活動に専念するため、両親を説得して1学期で退学した[8]。
性自認について
2024年9月にはX上で「私は代名詞にこだわらないし[注釈 3]、ただ楽しんでいたいだけ。」と語ったほか[9]、2025年5月のInstagram上の投稿では自身をノンバイナリーと表現している[10]。また、同年6月のNMEによるインタビューでは、「私はトランスジェンダーではないわけではないですが、かといってそれはトランス女性であることを意味しないんです。何千人もの人々に対してこれを具体化しようとすると、非常に疲れます。それでこう考えました、『誰にでも分かりやすくしよう。私は皆さんが望んだ通りの人間でいい。あとは皆さんが勝手に考えて』と。」と語っている[11]。
活動
初期からdltzkまで
ジェーンの音楽制作への関心は2011年に遡り、スクリレックス、キル・ザ・ノイズ、ヴァーチャル・ライオットなどダブステップのアーティストに影響を受け、『iMaschine』などのアプリを使いスマートフォンでの音楽制作を楽しんでいた。2014年ごろにはポーター・ロビンソンなどに感化され、GarageBandでその種のサウンドを模倣していた[12][13]。2018年頃にFL Studioを入手すると、トリッピー・レッド、アール・スウェットシャツ、タイラー・ザ・クリエイターといったアーティストに影響を受け、EDMからトラップへと音楽性を転換する[13]。その後にはプロデューサーとして楽曲提供を行うようになり、PlanetZeroやGraveem1ndといった複数のSoundCloudコレクティブの一員として活動した。この時、制作スタイルは徐々にデジコアの志向を強めていった[13]。
2019年後半、ジェーンはSoundCloudにおいてインディーズでのリリースを開始した。ソロとして最初の楽曲である「What's My Age Again?」はTwitter上で注目を集めた[13]。デビューEPである『Teen Week』は、dltzk[注釈 4]の名義で2021年2月26日にリリースされ[14]、kmoeをフィーチャリングした楽曲「Homeswitcher」は、SoundCloud上でリリース後2週間以内に10万再生を達成した[4]。
未収録のシングルがいくつかリリースされたのちに、2021年6月、デビュー・スタジオ・アルバム『Frailty』のリリースが発表された。「How to Lie」、「Pretender」、「Search Party」のシングルリリースの後、2021年11月12日にdeadAir Recordsからアルバムがリリースされた[15]。アルバムはPitchfork等のメディアから称賛され、同誌は『2021年のベスト・アルバム50選』において、47位にこのアルバムを選出している[16]。
Jane Removerへの改名から現在まで
2022年6月27日、ジェーンはシングル「Royal Blue Walls」のリリースに際して、「dltzkという名義はしっくりきたことがない。(中略)この名前を見ると、私が克服したいと思っている人生の一時期を思い出してしまう。」とコメントを発表し、新名義として『Jane Remover』を名乗った。また、1年前にリリースした『Teen Week』の内容についても違和感を覚えはじめたため、数週間以内にいくつかの楽曲を撤回するとも発表した[17][18]。この変更は2022年10月10日に実施され、同EP内の4曲が音楽配信サービスから削除された。[14]
2022年11月26日から12月20日まで、BrakenceのHypochondriac Tourのオープニングアクトを務めた[19]。また、2023年3月から2024年12月まで、NTS Radioの公式なレジデントDJとして月1回・1時間のDJセット「Wait Watch This」を同局のセカンドチャンネルにおいて披露していた[20]。
2023年8月23日、同年10月20日にリリースされたセカンドアルバム『Census Designated』からのシングル「Lips」をリリースした[21]。9月20日には、アルバムの表題曲「Census Designated」がQuadeca監督のミュージックビデオと共にリリースされた[22]。Pitchforkは、このアルバムは以前『Teen Week』で行ったようなビットクラッシングやサンプリングの手法から遠ざかり、「シューゲイザーとベッドルーム・ポップが熱狂的に突然変異」したかのような「ゆっくりとしたビルドアップと耳をつんざくようなノイズのクライマックスが特徴的なエクスペリメンタル・ロック」へと転換したと評し、またその変遷をエセル・ケイン、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、スロウダイヴ、yeuleといったミュージシャンたちと比較した[23]。
2024年2月、ジェーンと同じくDeadAir Recordsに所属するQuannnicと共同ヘッドライナーで、「Designated Dreams」ツアーを開始した。アメリカ国内で全12公演を行い、前年にリリースされたジェーンの『Census Designated』とQuannnicの『Stepdream』をそれぞれ互いにプロモーションした[24]。
2024年8月から9月にかけて、ジェーンはジェイペグマフィアのLay Down My Lifeツアーのオープニングアクトを務めた[25]。
2024年12月、ジェーンは初の単独ヘッドライナーツアーとなる「Turn Up or Die」ツアーを発表した。このツアーにはDazegxd、そして特別ゲストとしてd0llywood1とLucy Bedroqueが出演した[26]。
2025年1月1日、3枚目のスタジオアルバム『Revengeseekerz』が、リードシングルである「JRJRJR」が予告され、2025年4月4日に公式にリリースされた。同アルバムには、ダニー・ブラウンのフィーチャリングを含む12曲が収録されている。
2025年7月26日、フジロックフェスティバル'25の2日目に出演し[27][28]、初の来日公演となった。
leroy
leroyはジェーンのサイドプロジェクトであり、その最初のアルバムとなる2021年5月14日の『Dariacore』の後、計3アルバムが同じタイトルでナンバリングされ、リリースされた[29]。
この名義での作品はサンプリングが多用され、2010年代のポピュラー音楽やバイラル・ビデオ、さらにはジェーン自身の楽曲まで幅広いサウンドがマッシュアップされている。『Dariacore』というアルバム名はテレビアニメ『ダリア』に由来するが、楽曲自体との関連性は、カバーアートに同作品のスクリーンショットが使われていることのみである。 しかしこれによってか、楽曲のサウンドに影響を受けた他のアーティストたちは、別の子供向けアニメ[注釈 5]をカバーアートにしながら、「dariacore」のハッシュタグで楽曲を投稿しはじめた。この現象は次第に広まり、やがてマイクロジャンルを形成した[4]。『The Fader』のラファエル・ヘルファンドは、このジャンルを「ハイパーポップの性質のうち最もばかげた部分を、論理的な解決へと導いた」と評した[30]。
2022年6月に『leroy & dltzk Memorial Service(leroyとdltzkの告別式)』と名付けられたDJミックスをリリースし、活動がいったん停止する[31]。
2023年7月21日、4枚目のアルバム『Grave Robbing』がリリースされ、アルバムはNTS Radioで初公開された[32]。
2025年6月2日、シングル『XO TOUR LLIF3』がリリースされた[33]。これは同名義では2年ぶりの活動となるが、同年9月現在まで継続的に楽曲のリリースがなされている。
venturing
venturingもまたジェーンのサイドプロジェクトであり、2022年からいくつかの楽曲がSoundCloud上でリリースされたのち、2023年5月19日にデビューEPである『Arizona』が各音楽ストリーミングサービス上でリリースされた[34][35]。
この名義での作品はシューゲイザーやドリーム・ポップの要素が取り入れられたバンドサウンドとなっており、当初ステレオガムなどのメディアは、このプロジェクトに「90年代に活躍していたが忘れられ、2000年代になって再発見されたサウスダコタ州出身のインディー・ロックバンド」というコンセプトがあるとしていた[36][37]が、のちにジェーンの広報担当者は「ファンによる偽情報にすぎず、この名義は単なる現在進行中のサイドプロジェクトである」と説明し、これを受けてステレオガムは謝罪した[38]。
2024年12月5日、デビューアルバムとして『Ghostholding』が発表され、2025年2月14日にリリースされた[36][37]。