ジオイド
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概要
ジオイドの定義、すなわち地球の平均海水面に一致する等ジオポテンシャル面は、地球の重力以外の影響を取り去った場合の全地球を覆う仮想的な海面に一致する。この場合の平均海水面は陸地にまで延長、すなわち、運河やトンネルを掘ってその場所まで海水を導いたとして考える[2]。
したがって、ジオイドとは、ジオポテンシャル によって形づくられる一種の「地球の形」を表現している。
地球のジオイドは、地球楕円体と呼ばれる回転楕円体でその形を近似されるが、正確には細かく複雑に歪んだ「セイヨウナシ」のような形をしていて、地球楕円体モデルGRS80の楕円体面を基準にすると最大で約85mの突出と約105mの凹みを持つ。このジオイド面の相対的高さ(差)を「ジオイド高」と呼ぶ。
ジオポテンシャル基準値
ジオイド面と平均海水面
ジオイド面と標高
ジオイド上のある点から地球楕円体に垂直な線分を地球楕円体表面まで伸ばしたときのその線分の長さをその点のジオイド高、ジオイド上のある点からジオイド面に垂直な線分を地表まで伸ばしたときのその長さを標高と呼ぶ。
地表から地球楕円体に垂直な線分を地球楕円体表面まで伸ばしたときのその線分の長さを「楕円体高」と呼ぶ。良い近似で、標高 = 楕円体高 - ジオイド高 である(厳密にはジオイド面と地球楕円体は平行ではないから、わずかに差がある)[3]。
日本の緯度・経度が分かっている地点のジオイド高は、次で知ることができる(ジオイド高計算 国土地理院)。例えば、日本水準原点(緯度 35度40分37.9899秒、経度139度44分52.2492秒)のジオイド高は、36.7071m であり、その標高は、24.3900m であるから、楕円体高は、36.7071m + 24.3900m = 61.0971m となる。
また、二等三角点「富士山」(緯度35度21分38.2608秒、経度138度43分38.5153秒)のジオイド高は、42.5075m であり、その標高は、3775.51m であるから[4]、楕円体高は、42.5075m + 3775.51m = 3818.02m となる。
ジオイド面の凹凸
うねり
ジオイドのうねり(英語: undulation of the geoid)とは、与えられた参照楕円体に対するジオイドの相対的な高さのことである。国ごとに異なる平均海面レベルを参照点として採用しているため、うねりは標準されていないが、最も一般的にはEGM96ジオイドを指す。
GPS/GNSSとの関係
楕円体の高さはGPSシステムや同様のGNSSから得られるが、地図や一般的な利用方法では、標高の高さを示すために海面上の平均高さ(正標高など)が使われる。
楕円体の高さと正標高の間の偏差は、次のように計算できる。
同様に、楕円体の高さと正規高の間の偏差は、次のように計算できる。
重力異常

ジオイド表面の高さの変動は、地球内の異常な密度分布に関連している。そのため、ジオイドの測定は、惑星の内部構造を理解するのにも役立つ。肥厚がリソスフェア全体に影響を与える場合に予想されることとは反対に、合成計算は、厚くなった地殻のジオイドの特徴(たとえば、大陸衝突によって生成された造山帯)が正しいことを示している。マントルの対流も、時間の経過とともにジオイドの形状を変化させる[6]。



