ジシクロペンタジエン

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ジシクロペンタジエン(dicyclopentadiene、略称: DCPD)は、化学式C10H12で表される有機化合物である。室温では、樟脳様芳香を有する白色結晶性固体である。エネルギー密度は10,975 Wh/L。ジシクロペンタジエンはナフサおよび重油の水蒸気分解によるエチレンの生産時に大量に共生産される。主な用途はレジン、特に不飽和ポリエステルレジンである。また、インクや接着剤、塗料にも使用される。高エネルギー燃料の一種でもある。独特の臭気を有する。常温で固体[2]消防法による第4類危険物 第2石油類に該当する[3]

概要 物質名, 識別情報 ...
ジシクロペンタジエン[1]
Stereo wireframe model of dicyclopentadiene.
Stereo wireframe model of dicyclopentadiene.
Ball and stick model of dicyclopentadiene
Ball and stick model of dicyclopentadiene
物質名
識別情報
JGlobalID
  • 200907018884754735
3D model (JSmol)
略称 DCPD
バイルシュタイン 1904092
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.000.958 ウィキデータを編集
EC番号
  • 247-724-5
KEGG
MeSH Dicyclopentadiene
RTECS number
  • PC1050000
日化辞番号
  • J9.241J
国連/北米番号 UN 2048
CompTox Dashboard (EPA)
性質
C10H12
モル質量 132.20 g/mol
密度 0.98 g/cm3
融点 32.5 °C
沸点 170 °C
危険性
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
NFPA 704 four-colored diamondHealth 1: Exposure would cause irritation but only minor residual injury. E.g. turpentineFlammability 3: Liquids and solids that can be ignited under almost all ambient temperature conditions. Flash point between 23 and 38 °C (73 and 100 °F). E.g. gasolineInstability 1: Normally stable, but can become unstable at elevated temperatures and pressures. E.g. calciumSpecial hazards (white): no code
1
3
1
引火点 32 °C
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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全世界の上位7社による2001年の年間生産量は179キロトンである。

反応性

150°C以上で加熱すると、ジシクロペンタジエンは逆ディールス・アルダー反応英語版により無機化学においてよく知られている配位子であるシクロペンタジエニルアニオンの前駆体であるシクロペンタジエンを与える[4]。この反応は可逆的であり室温ではシクロペンタジエンはゆっくりと二量化しジシクロペンタジエンが再生成される。

ジシクロペンタジエンの水素化endo-テトラヒドロジシクロペンタジエンを与える。この化合物は塩化アルミニウムと共に昇温すると転位反応を起こしアダマンタンとなる[5]

ジシクロペンタジエンは重合反応におけるモノマーであり、ノルボルネン二重結合のみを利用しエチレンあるいはスチレンと共重合する[6]。 また開環メタセシス重合により、ポリジシクロペンタジエン英語版が得られる。

空気中で酸化されることがあるため、抗酸化剤ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)存在下で保管するのが一般的である。

脚注

外部リンク

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