ジメチル水銀
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| 物質名 | |
|---|---|
別名 Mercury dimethanide | |
| 識別情報 | |
3D model (JSmol) |
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| バイルシュタイン | 3600205 |
| ChEBI | |
| ChemSpider | |
| ECHA InfoCard | 100.008.916 |
| EC番号 |
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| Gmelin参照 | 25889 |
| MeSH | dimethyl+mercury |
PubChem CID |
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| RTECS number |
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| UNII | |
| 国連/北米番号 | 2929 |
CompTox Dashboard (EPA) |
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| 性質 | |
| C2H6Hg (CH3)2Hg | |
| モル質量 | 230.66 g mol−1 |
| 外観 | 無色の液体 |
| 匂い | Sweet |
| 密度 | 2.961 g mL−1 |
| 融点 | −43 °C (−45 °F; 230 K) |
| 沸点 | 93 - 94 °C (199 - 201 °F; 366 - 367 K) |
| 屈折率 (nD) | 1.543 |
| 熱化学 | |
標準生成熱 (ΔfH⦵298) |
57.9–65.7 kJ mol−1 |
| 危険性 | |
| 労働安全衛生 (OHS/OSH): | |
主な危険性 |
極めて引火性が高い。極めて毒性が強い。環境中に残留する汚染物質。 |
| GHS表示: | |
| Danger | |
| H224, H300+H310+H330, H370, H372, H410 | |
| P260, P264, P273, P280, P284, P301+P310 | |
| NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |
| 引火点 | 5 °C (41 °F; 278 K) |
ジメチル水銀(ジメチルすいぎん、Dimethylmercury)は、無色の可燃性の液体で、強い神経毒の一つである。わずかに甘い香りを持つとされている。0.001ml吸入しただけで致命的である。ジメチル水銀の高い蒸気圧では、どのように漏洩したとしても直ちに危険なレベルに達する。分子は直線形である。
システインと錯体を形成するため、ジメチル水銀は容易に血液脳関門を突破する。ジメチル水銀はこの錯体から非常にゆっくりと遊離するため、生物濃縮される傾向がある。中毒の兆候は曝露より何か月も遅れて現れるため、効果的な治療を行うのに手遅れになる恐れがある。
ジメチル水銀は速やかにラテックス、PVC、ポリイソブチレン、ネオプレンを通過し、皮膚を通して吸収される。したがって、ほとんどのゴム手袋は手を保護するために不十分である。唯一の安全策は、長い折り返しのついたネオプレン手袋などの下に、強力なラミネート加工をされた手袋をしてジメチル水銀を扱うことである。また、換気フードの下で顔にシールドをつけて扱うことも重要であると示されている[2]。
アメリカ合衆国ダートマス大学の化学教授カレン・ヴェッターハーン (Karen Wetterhahn) は、1996年8月にラテックス手袋に数滴のジメチル水銀をこぼし、曝露した。5か月以内に水銀中毒の症状を示し、治療が行われたが、更に5か月後に死亡した。これにより、ジメチル水銀の毒性が注目されることとなった[3]。


