ジャック・スピッツ
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ジャック・スピッツ(Jacques Spitz、1896年10月1日 - 1963年1月16日)は、フランスの小説家。
アルジェリア、ガザウェト生まれ。エコール・ポリテクニーク卒業者で、技術コンサルタントであった彼は、極めて近代的なSF小説を幾編か執筆した。冷笑的で、皮肉で、悲観的でもあり、シュルレアリスムの影響を受けた彼の文体はピエール・ブールのそれを想起させる。彼の小説には否定しがたい品質を持っている物もあるが、ジャック・スピッツは今日ではほぼ忘れ去られ、その小説はほとんど希書となっている。フランスのSF編集者・評論家ジャック・サドゥールはスピッツを(フランス語圏における)「戦前の科学小説の最後の重要作家」([1]412ページ下段より引用)と位置づけている。
代表作としては、蝿が突然変異で知能を獲得して人類を駆逐する"La Guerre des Mouches" (1938)(蝿の戦争)[2][1]、未来の独裁社会から金星への脱出を描いた"Les Évadés de l'an 4000" (1936) (西暦4000年の亡命者)[1]、マッド・サイエンティストに特殊な視覚を与えられた男の体験談"L'Œil du Purgatoire" (1945) (煉獄の目)[1]が挙げられる。これらを始め、スピッツの作品は日本語には一編も翻訳されていない(2009年現在)。