ジュリア (バラ)
From Wikipedia, the free encyclopedia


ジュリアは、バラの園芸品種の1つ。1980年にイギリスで、タイスターマン (Willem E.Tysterman) によって作出された[1][2][3]。ジュリアズ・ローズの名前で紹介されることもある[1][2][3]。
四季咲き・直立性のハイブリッド・ティー系のモダンローズ[1][2][3]。交配種は、ブルームーン×Dr.A.J.Verhage[1][3]。樹高1.0m-1.3m、株張りは80cm[1][2][3][4]。花色は茶色または亜麻色の独特の色合いをしている[1][3]。季節により色合いは微妙に変わる[1]。特に秋の花の色合いは冴える[4]。花径は10cm-11cm[1][3]。花型は半剣弁高芯咲きで、咲き進むと波状弁平咲きに変わる[3]。1輪咲きか3輪くらいの房咲きになる[3]。花付きも花もちもあまりよくない[3]。ただし、花付きがとてもよいが、花もちは中程度もしくは、やや悪いと書く本もある[1][2]。早咲きの品種である[2]。強香種[3][注 1]。香りの質はティー香[1][2]。枝は細くしなやか[1]。枝の寿命は短いが、シュートがよく発生する[1]。枝は1年-2年で衰退する[2]。樹勢は普通[2][3][注 2]。耐病性は弱い[3]。うどん粉病、黒点病にともに弱い[2][3]。特に黒点病に弱い[1]。月に3回-4回殺菌剤を散布しても病気が発生する可能性が残る[3]。定期的な薬剤散布は避けられない[2]。病気が発生しないように十分気を付けて管理する必要があり、栽培にはある程度技術がいる[3]。耐暑性がやや弱い[1]。関東以西の平地では夏に下葉が黄変、落葉することが多い[1]。西日を避けられる場所に植える必要がある[1]。花色が珍しく、切り花で人気が出た[4]。
枝変わりに、「ロマンティック・ジュリア」「イエロー・ジュリア」「アナスタシア」「アフタヌーン・ティー」など数種類と、つる性の「つるジュリア」がある[1][2][3]。ロマンティック・ジュリアは花が黄土色をしている[1]。葉はやや小さい[1]。アナスタシアの花色はピンク色を帯びた茶色、アフタヌーン・ティーは色がより濃くなっている[2]。いずれも、花色の違いを除くと樹の性質はほぼ同じである[2]。つるジュリアは弱い返り咲き性で、樹勢が強く、ブッシュの方のジュリアよりは栽培しやすい[1][3]。
日本国外ではJulia's Roseの名前で流通している[2]。本品種の子孫の1つに、寺西菊雄によって作出されたティラミスがある[5]。