ジョナサン・モフェット
アメリカのドラマー
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来歴
生い立ち
モフェットは1954年11月17日、ルイジアナ州ニューオーリンズに生まれた[1]。幼少期から音楽に親しみ、父の勧めでドラムを始めた[1]。10歳頃にはニューオーリンズ市内のクラブで演奏するようになり、少年時代からプロ・ミュージシャンとの共演を経験した[1]。
ニューオーリンズの豊かな音楽文化の中で、R&B、ファンク、ゴスペル、ジャズなど幅広い音楽に触れたことが、後年の演奏スタイルに大きな影響を与えたとされる[1]。
初期の活動
1970年代後半よりプロ・ミュージシャンとして活動を開始し、1979年にはR&Bデュオヤーブロウ&ピープルの録音に参加した[1]。同年に発表された「Don't Stop the Music」はR&Bチャートで成功を収め、モフェットの初期キャリアを代表する作品の一つとなった[4]。
その後、スタジオ・ミュージシャンとして活動の幅を広げ、レコーディングとライブ演奏の両面で経験を積んだ。
ジャクソンズおよびマイケル・ジャクソンとの活動
1979年、モフェットはジャクソンズのオーディションを経てツアー・ドラマーとなり、以後グループのライブ活動に参加した[1]。
1981年のライブ・アルバム『The Jacksons Live!』、1984年のアルバム『Victory』などにも参加し、ジャクソンズの代表的なライブ・メンバーとして活動した[2]。
その後はマイケル・ジャクソンのライブ活動にも加わり、『Victory Tour』、『HIStory World Tour』などの主要ツアーでドラムを担当した[5]。
2009年には、ロンドンで開催予定であったコンサート・シリーズ『This Is It』のメンバーに選ばれ、リハーサルにも参加した。同公演はマイケル・ジャクソンの死去により中止となったが、リハーサルの模様は映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』として公開され、モフェットも出演している[6]。
マドンナ、エルトン・ジョンらとの活動
1980年代半ばからは、マドンナのレコーディングおよびライブ活動にも参加した。1986年のアルバム『True Blue』ではドラム、パーカッション、バッキング・ボーカルなどを担当し、アルバム制作に参加したミュージシャンの一人としてクレジットされている[7]。
また、1987年のライブ映像作品『Madonna Live: The Virgin Tour』や、1988年の『Ciao Italia: Live from Italy』にもドラマーとして出演し、ライブ・バンドの一員として世界ツアーを支えた[8]。
1989年にはエルトン・ジョンのアルバム『Sleeping with the Past』のレコーディングに参加した[9]。その後も『Duets』に参加するなど、エルトン・ジョンとの活動を継続した[10]。
その他の活動
モフェットはライブ活動だけでなく、スタジオ・ミュージシャンとしても幅広く活動している。
これまでに、ジャネット・ジャクソン『Dream Street』、ダイアナ・ロス『Silk Electric』、リチャード・マークス『Rush Street』および『Paid Vacation』、ピーター・セテラ『One More Story』、ケニー・ロギンス『Back to Avalon』、ブライアン・イーノ『Nerve Net』など、多数の作品に参加している[2]。
また、イタリアのロック歌手ヴァスコ・ロッシのライブ作品『Rewind』や、カナダの歌手ロック・ヴォワジーヌのアルバム『Kissing Rain』にも参加している[11][12]。
このほか、バリー・マニロウ、ジュリアン・レノン、ティモシー・B・シュミット、エドガー・ウィンターなどの録音作品にもクレジットされている[2]。
近年の活動
2009年以降も、セッション・ドラマーとして演奏活動を続ける一方、マスタークラスやクリニック、インタビューなどを通じて演奏技術や音楽経験を紹介している[1]。
2019年にはNAMM Oral History Programのインタビューに応じ、自身の生い立ちや演奏活動、マイケル・ジャクソンやマドンナらとの共演について振り返った[1]。
掲載・インタビュー
モフェットは1984年、アメリカのドラム専門誌『Modern Drummer』において、ロビン・フランズによる単独特集「Jonathan Moffett — Have Drums Will Travel」が掲載された[3]。同誌では、ジャクソンズのツアー・ドラマーとしての活動や演奏スタイル、ニューオーリンズで培った音楽的背景などが紹介されている。
日本では『リズム&ドラム・マガジン』にインタビューが掲載されたほか、ドラマガWebでは、マイケル・ジャクソンを支えた歴代ドラマーの一人として紹介されている[13][14]。
2024年にはスペイン語圏メディア『Infobae』のインタビューに応じ、マイケル・ジャクソンやマドンナ、エルトン・ジョンらとの活動について語った[15]。
翌2025年には『The Hollywood Reporter en Español』でも特集され、長年にわたり世界的アーティストと活動してきたドラマーとして紹介された[16]。
主な参加作品
スタジオ・アルバム、楽曲
- 1980年 - ヤーブロウ&ピープル『The Two of Us』 - ドラム
- 1981年 - ヤーブロウ&ピープル「Don't Stop the Music」 - ドラム
- 1982年 - ダイアナ・ロス『Silk Electric』 - ドラム、パーカッション
- 1984年 - ジャネット・ジャクソン『Dream Street』 - ドラム
- 1984年 - ジャーメイン・ジャクソン『Jermaine Jackson』 - ドラム・プログラミング
- 1984年 - ジャクソンズ『Victory』 - ドラム
- 1986年 - マドンナ『True Blue』 - ドラム、パーカッション、バッキング・ボーカル
- 1987年 - ティモシー・B・シュミット『Timothy B』 - パーカッション、シンバル
- 1988年 - ケニー・ロギンス『Back to Avalon』 - ドラム
- 1988年 - ピーター・セテラ『One More Story』 - ドラム
- 1988年 - マリリン・マーティン『This Is Serious』 - ドラム
- 1988年 - ルイス・コンテ『La Cocina Caliente』 - ドラム
- 1988年 - チャプター8『Forever』 - ドラム
- 1988年 - 映画『星の王子 ニューヨークへ行く』サウンドトラック - 作曲、編曲、バッキング・ボーカル、ドラム・オーバーダブ、プロデュース
- 1988年 - ニック・ケイメン『Us』 - ドラム
- 1989年 - エルトン・ジョン『Sleeping with the Past』 - ドラム
- 1989年 - マドンナ『Like a Prayer』 - ドラム、パーカッション
- 1989年 - ジュリアン・レノン『Mr. Jordan』 - ドラム
- 1990年 - マドンナ『I'm Breathless』 - ドラム、パーカッション
- 1991年 - リチャード・マークス『Rush Street』 - ドラム
- 1992年 - ブライアン・イーノ『Nerve Net』 - ドラム
- 1992年 - バリー・マニロウ『The Complete Collection and Then Some...』 - ドラム
- 1993年 - ジョージ・マイケル、クイーン『Five Live』 - ドラム
- 1993年 - エルトン・ジョン『Duets』 - ドラム
- 1993年 - テン・インチ・メン『Pretty Vultures』 - ドラム
- 1994年 - リチャード・マークス『Paid Vacation』 - ドラム
- 1995年 - 3T「Words Without Meaning」 - ドラム
- 1996年 - フィー・ウェイビル『Don't Be Scared by These Hands』 - ドラム
- 1996年 - ロック・ヴォワジーヌ『Kissing Rain』 - 一部楽曲でドラム
- 1996年 - エドガー・ウィンター『The Real Deal』 - ドラム
- 1997年 - リチャード・マークス『Flesh and Bone』 - ドラム
- 1997年 - シビル「Still a Thrill」 - ドラム
- 1998年 - ヴァスコ・ロッシ『Rewind』 - ドラム
- 1998年 - ニコラス・パイク『Star Kid』 - ドラム
- 2000年 - アマンダ・シェルビー『Come Play with Me』 - ドラム
- 2000年 - カメオ『Sexy Sweet Thing』 - バッキング・ボーカル
- 2002年 - カラー・セオリー『Something Beautiful』 - ドラム、パーカッション
- 2003年 - アルベルト・フォルティス『Universo Fortis』 - ミュージシャン
ライブ・アルバム
映像作品
- 1985年 - 『Madonna Live: The Virgin Tour』 - ドラマーとして出演
- 1988年 - 『Ciao Italia: Live from Italy』 - ドラマーとして出演
- 1991年 - 『Madonna: Truth or Dare』 - ドラマーとして出演
- 1997年 - 『Michael Jackson HIStory Tour – Live in Munich '97』 - ドラマーとして出演
- 2009年 - 『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』 - ドラマーとして出演
- 2016年 - 『Michael Jackson's Journey from Motown to Off the Wall』 - 出演
