ジョン・パードン

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ジョン・ヴィンセント・パードン: John Vincent Pardon1989年6月 - )は、幾何学トポロジーを研究しているアメリカの数学者[1]。結び目のdistortion英語版に関するグロモフの問題を解き、2012年モーガン賞英語版を受賞した。

ニューヨーク州ストーニー・ブルック英語版にあるサイモンズ幾何学・物理学センター英語版の終身研究員(permanent member)である。

パードンは母・ジョイス(Joyce Eileen Maggio Pardon)からまず数学を教わった。母からは算数、三角法、微分積分学を習った。数学者でデューク大学教授の父・ウィリアム(William Pardon)との会話によっても数学への関心が育まれた。ノースカロライナ州ダーラムにあるダーラム・アカデミー英語版に通う高校生だったころにはもうデューク大学の授業に出ていた[2]

パードンは、2005年、2006年、2007年の国際情報オリンピックに出場し、3度とも金メダルを獲得した[3]。2007年のインテル・サイエンス・タレント・サーチでは、carpenter's rule problem英語版(「大工の定規問題」の意)を多角形から長さのある曲線に一般化する課題で、準優勝を果たした。平面上の任意の求長可能ジョルダン曲線は、その長さを変えることなく、また曲線上のいかなる2点間の距離も縮めることなく、連続的に凸閉曲線英語版に変形できることを、パードンはこのときに示した[4]。この研究は2009年にTransactions of the American Mathematical Society英語版で発表された。

続いてパードンはプリンストン大学に進学した。2年次終了後は、主に大学院レベルの数学の講義を受けた[2]。プリンストン在学中、ミハイル・グロモフによって1983年に提起された結び目理論の問題を解決した。グロモフは、結び目の3次元空間への埋め込みdistortion英語版は100以下か、と問うた。パードンは予想に反してトーラス結び目のdistortionはいくらでも大きくなることを示した[5]。証明は2011年にAnnals of Mathematicsに掲載された。パードンはこの論文で2012年のモーガン賞英語版を受賞した[2][6][7]。プリンストンでパードンは中国語イマージョン・プログラムに参加した。シンガポールで行われた国際的なディベート大会にプリンストンのチームメンバーとして参加し、中国のテレビで放映された。チェロ奏者でもあり、パードンはプリンストン大学シンフォニアのコンチェルト・コンクールで2度優勝した。2011年、首席英語版で卒業した[2]

次は大学院での研究のためスタンフォード大学に進んだ。そこではヒルベルト・スミス予想英語版を3次元の場合に解決するなどの成果を挙げた。2015年にヤコフ・エリアシュバーグの指導のもとで博士号を取得し[8]、そのままスタンフォード大学のアシスタント・プロフェッサーに就任した。2015年には5年任期のクレイ研究フェローにも選ばれた[9]

2016年の秋、プリンストン大学の数学教授に着任した[10]。現在はニューヨーク州ストーニー・ブルック英語版にあるサイモンズ幾何学・物理学センター英語版の終身研究員(permanent member)である。

受賞歴

2017年、幾何学とトポロジーへの貢献によりアメリカ国立科学財団アラン・T・ウォーターマン賞を受賞した[11]

アメリカ数学会の2018年フェローに選出された[12]。同2018年、リオデジャネイロで開催された国際数学者会議では招待講演者英語版を務めた。2022年にクレイ研究賞[13]、2025年に数学ニューホライズン賞を受賞した[14]

主な論文

出典

外部リンク

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