ジョン・ファウルズ
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ファウルズは、イギリスエセックス州にある町リー・オン・シーで、葉巻商人のロバート・J・ファウルズと、教師のグラディス・リチャードの子として生まれた[1]。ベッドフォード校およびオックスフォード大学で、フランス語とドイツ語を学び、卒業後はフランス、ギリシアおよび英国で教師として働いた。
1963年に処女作である『コレクター』を上梓すると、教職を辞し、作家としてのキャリアを出発した。1968年には、ドーセットに移り住み、そこを舞台として『フランス軍中尉の女』を書き始めた。同年、「コレクター」よりも前に書いた長編小説『魔術師 (The Magus)』を脚色し直し映画化した。この作品はギリシアでの経験を元にしたものであったが、映画作品としては失敗した。
『フランス軍中尉の女 (The French Lieutenant's Woman)』は、1981年にイギリスの劇作家ハロルド・ピンター(2005年にノーベル文学賞受賞)により映画化され、アカデミー賞にもノミネートされた。なお最もよく知られているノンフィクション作品に、哲学考察を通し、アフォリズム形式で20世紀文明論として描いた『アリストス The Aristos』がある。
ファウルズは多数の批評家から、イギリス文学におけるポストモダニズムの父と捉えられている[2]。『タイムズ』紙は2008年に、1945年以降のもっとも重要な英国の作家50人の一人にファウルズの名を挙げている[3]。
最初の妻エルザベスは1990年に死去したため彼女が死んでからの1年間は作家活動に影響を及ぼし執筆も行わなかったという[4]。