スカラリテス
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Scalarites scalaris | |||||||||||||||||||||
| 地質時代 | |||||||||||||||||||||
| 後期白亜紀チューロニアン - コニアシアン[1] | |||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Scalarites Wright and Matsumoto, 1954 | |||||||||||||||||||||
| 種 | |||||||||||||||||||||
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本文参照 |
スカラリテス(学名:Scalarites)は、チューロニアンからコニアシアンにかけて後期白亜紀の海に生息していた、ディプロモセラス科に属する異常巻きアンモナイトの属。日本やフランスおよびデンマーク(ボーンホルム島)などで化石が産出している[1]。同科の中では極めて原始的な部類であり、ポリプチコセラスなど他の属の直接の祖先となった。
分類
スカラリテス属はディプロモセラス科の中では極めて基盤的な属であり、ノストセラス科のユーボストリコセラス属から派生したと考えられている[4]。先述の1981年の論文では、トリアングリテス属およびリオプチコセラス属とスカラリテス属が枝分かれした後、本属から他のディプロモセラス科のアンモナイトが分岐したとされた[2]。また、岡本隆は少なくともポリプチコセラス属とライオプチコセラス属が本属から派生したと考えている[5][4]。
また、S. mihoensis は下部チューロニアン階から産出したリュウガセラ属(Ryugasella)の種と形態が似ており、チューロニアン期のうちにスカラリテス属からリュウガセラ属が進化したことが示唆されている[6]。
種
2000年時点で日本からは S. aff. scalaris や S. sp. A、S. sp. B を含め8種が報告されている[7]。種によっては真円形に近い螺旋を描くものや楕円形に近い螺旋を描くものがいる。
- S. antiquus
- 熊本県天草市御所浦町に分布する姫ノ浦層群から産出した標本NG45-001876を熊本県博物館ネットワークセンターが管理している[8]。
- S. cingulatum
- 後期サントニアンを示す種。スペイン北部のナバラ州に分布するOlazagutia累層でScalarites cingulatum帯が確認されている[9]。
- S. densicostatus
- 北海道・樺太中部軸白亜系に適用するものとして1942年に松本達郎が提唱した時代区分である後期ギリヤーク世(国際年代層序においてはチューロニアンごろ)の途中で S. mihoensis と共に出現し、前期浦河世(コニアシアンごろ)の末に S.mihoensis と共に姿を消している[10]。また、おそらく本種と思われる種が北海道夕張市の士幌加別川で上部チューロニアン階の下部化石群集から採集されており、浅海生物相を示すと解釈されている[11]。
- Rhyoptychoceras mikasaenseと似るが、S. densicostatusの方がくびれが強いことと、R. mikasaenseのような螺環の捻じれがないことで識別できる[12]。
- S. mihoensis
- 松本(1942)によると、北海道・樺太中部軸白亜系において S.densicostatum と共産する[10]。松本(1954)によると、外側に広がった肋がごく稀に存在することと、螺環に直線状に近い部位が存在していて螺旋がより楕円形に近いことから、本種は S. scalaris からポリプチコセラス属へ進化する中間段階を示唆している。また、肋は後湾曲成長の開始からほどなくして出現する[2]。