スチュアート・スターンバーグ
From Wikipedia, the free encyclopedia
ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区生まれ。セント・ジョンズ大学で金融の学士号を取得している。1978年にアメリカン証券取引所でのアルバイトを機に以降2002年まで金融証券会社に25年間勤務しており、最終的にはゴールドマン・サックスでマネージングディレクターを務めるまでにキャリアを重ねていた。
その後、投資銀行家仲間のアンドリュー・フリードマンやマシュー・シルバーマンとグループを組んでから2004年にタンパベイ・デビルレイズ(後のレイズ)の株式を48%購入してフロント入りした。翌2005年10月にはデビルレイズ創設の立役者であったビンス・ナイモリ(英語版)に代わってチーム株を最も多く所有するスターンバーグが約2億ドルの評価額で買収してオーナーに就任し、球団経営の実権を握った。その直後、GMのチャック・ラマーをはじめとするフロントオフィスの面々が解任となり、彼らに代わってフリードマンをGM的役職であるベースボール部門上級副社長、シルバーマンを球団社長に据えるなど、当時20代後半だった若い力にチームの命運を託す姿勢を明らかにした。スターンバーグも「ファンがデビルレイズに何かをするのではなく、我々がファンに何をするのかが大事」と語っていた[1]。
だが、戦力の層の薄さは如何ともし難く、オーナー就任後最初の2006年からの2シーズンでの最下位脱出はならなかった。ただし、その裏で当時のMLBドラフト制度ではチームが創設以来下位に沈んでいたことから目玉選手を優先的に指名できる恩恵を活用し、2006年には全体3位でエバン・ロンゴリア、2007年には全体1位でデビッド・プライスという後の看板選手となる2人を1巡目指名して入団させるなど将来への布石を打った。また、日本球界からも2007年に岩村明憲をポスティングシステム利用で獲得している。
2007年11月、デビルレイズは球団名を「タンパベイ・レイズ」に変更するとの発表がなされた(この改称に伴うチームカラーなどの変更点は、タンパベイ・レイズも参照。)。
新しいチーム名の発表に際してスターンバーグは「(名称やチームカラーなどの変更は)新たなレベルと成功を目指すチームを後押しするはずだ」と述べている。そして迎えたレイズ元年シーズンとなる2008年、シーズン当初から好調だったため「春の珍事」、「勢いだけ」、「いつか落ちるだろう」などとレイズの突然の快進撃について周囲からは冷ややかな反応が多かった。しかし、最終的にはこれまでのチーム最多勝である2004年の70勝から27勝も多い97勝65敗(初のシーズン勝ち越し、ポストシーズン進出、地区優勝)、勝率.599でレギュラーシーズンを終え、球団新記録を樹立した。そればかりかワールドシリーズ進出(シリーズはフィラデルフィア・フィリーズに敗れた)まで果たした。
その後もレイズは年俸総額が毎年球界最下位クラスに位置するものの、若手プロスペクトの積極起用やリーズナブルなベテラン選手の獲得といった手法をお家芸としながら地区優勝やワイルドカードでポストシーズンに進出するなど、かつてのデビルレイズ時代のように長期低迷化することなく、アメリカンリーグ東地区という激戦区でスモールマーケット球団の雄としてその名を轟かせるようになった。とはいえ、スター選手の長期的な保有を困難とする財政面、MLB唯一の密閉式の人工芝ドーム球場でボールパーク的魅力に欠けるトロピカーナ・フィールドを本拠地とする事情などからチームの人気や収入は一向に伸びなかった。加えて課題解消のための新球場建設案やフランチャイズ移転計画は出てきては消えという状態が何年も続き、それが後の球団売却へとつながっていくこととなった。
球団買収から20シーズン目となった2025年、スターンバーグはレイズをフロリダ州の実業家でアメリカ国内住宅建設業界の富豪のパトリック・ザルプスキ(英語版)率いる投資家グループへ売却した。売却額は約17億ドル(約2567億円)と報じられており、7月には価格合意、9月にはMLBオーナー会議での承認を経てレギュラーシーズン終了後に正式にバトンが渡された[2][3]。その後、10月11日にはスターンバーグがレイズの全正社員(500人以上)に現金ボーナスを支給したことが報じられた。支給額は在籍年数に応じて決定されたが、10年以上勤務したスカウトやマイナーのコーチなどは、年俸1年分に相当するボーナスを受け取ったという。総支給額は数千万ドル、日本円に換算すると数十億円規模に上り、最低額でも2万5000ドル~5万ドル(約378万円~755万円)だった。スターンバーグは「私たちは、野球史に残る素晴らしい20年を共に過ごしました。それは、ひとえにチームのために力を尽くした全ての人々のおかげです」と話しているという[4]。
脚注
- ↑ 「各球団マンスリー・リポート タンパベイ・デビルレイズ」『月刊メジャー・リーグ』 2005年12月号 ベースボール・マガジン社 73頁
- ↑ Adam Berry (2025年9月30日). “Sale of Rays to Zalupski-led ownership group finalized” (英語). MLB.com. 2025年12月4日閲覧。
- ↑ “MLBレイズ、米住宅建設業界の富豪率いる投資家グループが買収”. Bloomberg.JP (2025年10月1日). 2025年12月4日閲覧。
- ↑ “レイズ前オーナー 球団売却益で社員500人超に大盤振る舞い 総支給額は数十億円 年俸1年分の社員も”. スポニチアネックス (2025年10月12日). 2025年12月4日閲覧。
この項目は、実業家に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:経済学、PJ:経済)。 |