スツルムの定理

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スツルムの定理(スツルムのていり、: Sturm's theorem)とは、実係数一変数多項式の任意に指定された実区間に含まれる(重複を含めない)実零点の個数を決定する方法である(扱える区間としては無限区間、半無限区間も含む)。

代数学の基本定理によれば(一般には複素係数の)一変数多項式の重複を込めた複素零点の個数はその多項式の次数に等しいが、スツルムの定理では実係数多項式の実零点の個数を重複を考慮せずに扱っている。

スツルム列とスツルムの定理は、1829年に定理を発見したジャック・シャルル・フランソワ・スツルムにちなんで名付けられた。

ユークリッドの互除法によるスツルム列の生成

実区間が与えられたとき、次の4つの条件を満足する実係数をもつ多項式

は区間においてスツルム列(スツルム関数列)をなすという。

  1. 列中にある任意の隣り合う2つの多項式は、区間に於いて共通の零点を持たない。
  2. 列中にある任意の隣り合う3つの多項式について、区間に於ける多項式の零点に対して、その両側の多項式のに於ける値の符号は逆になる(つまりかつならばである)。
  3. 列の最後の多項式は 区間に於いて一定の符号を持つ(つまりは区間に零点を持たない)。
  4. の区間に於ける任意の零点をとすれば、である。ここでの導関数を表す。

上の条件を満足するスツルム列の一つとして、多項式とその微分について

とおき、これにユークリッドの互除法を適用することで得られる多項式列がある:

このときとの最大公約数であり、さらにが共通根をもたない、すなわちが単根のみをもつとき、定数を満足する。

また、3重対角化された対称行列からなる行列主小行列式により構成される多項式列や、最高次の係数が正である直交多項式の列も区間においてスツルム列をなす。

スツルムの定理

実係数多項式の列でスツルム列をなし、であるとする。 このとき、を固定して関数値の列

を左から右に見ていったときの符号(正負)の変化の回数をとすると、方程式の区間内における解の個数は

で与えられる。

スツルムの方法

参考文献

関連項目

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