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ステアリン

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ステアリン(Stearin)またはトリステアリン(Tristearin)、グリセリルトリステアラート(Glyceryl tristearate、トリステアリン酸グリセリル)は、3つのステアリン酸ユニットからなるトリグリセリドである。ほとんどのトリグリセリドは、少なくとも2つ以上、通常は3つの異なる脂肪酸に由来する[7]。他のトリグリセリドと同様に、ステアリンは3つの多形で結晶化する。ステアリンの場合、融点はそれぞれ54℃(α型)、65℃、72.5℃(β型)である[3]。

概要 物質名, 識別情報 ...
ステアリン[1]
Skeletal formula of stearin
Space-filling model of the tristearin molecule
Powder of stearin
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.008.271 ウィキデータを編集
KEGG
性質
C57H110O6
モル質量 891.501 g·mol−1
外観 白色粉末
匂い 無臭
密度 0.862 g/cm3 (80 °C)
0.8559 g/cm3 (90 °C)[2]
融点 54–72.5 °C (129.2–162.5 °F; 327.1–345.6 K) [3]
不溶
溶解度 若干可溶:ベンゼン, 四塩化炭素
可溶:アセトン, クロロホルム
不溶:エタノール[2]
屈折率 (nD) 1.4395 (80 °C)[2]
構造
三斜晶系 (β型)[4]
P1 (β型)[4]
a = 12.0053 A, b = 51.902 A, c = 5.445 A (β型)[4]
α = 73.752°, β = 100.256°, γ = 117.691°
熱化学
標準定圧モル比熱, Cp⦵ 1342.8 J/mol・K (β型, 272.1 K)
1969.4 J/mol・K (346.5 K)[3][5]
標準モルエントロピー S⦵ 1534.7 J/mol・K (液体)[5]
標準生成熱 (ΔfH⦵298)
-2344 kJ/mol[5]
標準燃焼熱 ΔcHo 35806.7 kJ/mol[5]
危険性
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
引火点 ? 300 °C (572 °F; 573 K) 密閉式[6]
致死量または濃度 (LD, LC)
2000 mg/kg (ラット、経口)[6]
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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生産

ステアリンは、牛肉の加工過程の副産物である動物脂肪から得られる。また、ヤシ等の熱帯植物でも見られる。獣脂や他の脂混合物を圧搾して乾式分別することで部分的に精製でき、ステアリンに富む高融点の物質を液体(典型的にはオレイン酸由来の脂肪に富む)から分離することができる。エステル交換の後、再びその高い融点を利用して、平衡混合物からステアリンを除去することができる。

ステアリンは肝油を抽出する過程の副産物としても得られ、-5℃以下での冷却過程で肝油から除去される。

利用

ろうそくや石鹸製造の際の硬化剤として用いられる[8]。石鹸製造の際には、水酸化ナトリウム水溶液にステアリンが混合される。下記の反応により、ほとんどの石鹸の主原料であるグリセリンとステアリン酸ナトリウムが生成する。

C3H5(C18H35O2)3 + 3 NaOH → C3H5(OH)3 + 3 C18H35OONa

出典

関連項目

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