スレート (雑誌)
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| URL |
slate slate |
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| タイプ | オンラインマガジン |
| 運営者 | スレート・グループ |
| 設立者 | マイケル・キンスリー |
| 編集者 | ヒラリー・フレイ |
| IPv6対応 | なし |
| 営利性 | あり |
| 登録 |
任意(Slate Plusおよびコメント投稿・米国内読者) メータードペイウォール(米国外読者) |
| 開始 | 1996年 |
| 現在の状態 | 刊行中 |
| ISSN | 1090-6584 |
| OCLC番号 | 728292344 |
『スレート』(Slate)は、アメリカ合衆国の時事問題・政治・文化を扱うオンラインマガジンである。1996年に『ニュー・リパブリック』編集者だったマイケル・キンスリーによって創刊され、当初はマイクロソフトがMSNの一部として所有していた。2004年にワシントン・ポスト・カンパニー(後のグラハム・ホールディングス・カンパニー)に買収され、2008年以降は同社が設立したオンライン出版社「スレート・グループ」(The Slate Group)が運営している。拠点はニューヨーク市にあり、ワシントンD.C.にも事務所を置く[1]。
Slateは一日に複数回更新され、政治、芸術・文化、スポーツ、ニュースを扱っている。元編集長ジュリア・ターナーによれば、同誌は「本質的に速報ニュースの情報源ではなく」、読者が「世界を分析し、理解し、解釈する手助け」を提供することを目指しており、機知に富んだ娯楽性のある文章を特徴としている[2]。2015年半ばの時点で、月に約1,500本の記事を公開していた[3]。
フランス語版の slate.fr は、ジャン=マリー・コロンバニ、エリック・レザー、経済学者ジャック・アタリら4人のジャーナリストによって2009年2月に立ち上げられた。創設メンバーが出版社の50%の株式を保有し、スレート・グループが15%を保有している[4][5]。2011年にはアフリカのニュースを扱う独立サイト「Slate Afrique」を開設し、パリを拠点とする編集チームが運営している[6]。
2021年の時点で、同誌は広告収入とメンバーシップ制のメータードペイウォール(metered paywall)の両方を導入している。コントラリアン的な論調を採用することで知られ、時として批判も招くことから、「スレート・ピッチ」(Slate Pitches)という用語も生まれた[7][8][9]。編集方針は概してリベラル寄りとされる[10][11][12]。
反直感的主張の評判(「スレート・ピッチ」)
Slateは「Explainer」「Moneybox」「Spectator」「Transport」「Dear Prudence」などの定期・準定期コラムを特徴としている。多くの記事は2,000語未満の短い論考で構成されているが、2010年頃からは長編ジャーナリズムにも取り組むようになった。これらの長編記事の多くは「Fresca Fellowships」によるもので、名称は元編集長デヴィッド・プロッツが好んで飲んでいた清涼飲料フレスカに由来する。プロッツはインタビューで、「スタッフ全員が年に1か月から6週間、通常業務を離れて、より野心的な長期企画に取り組むことが求められている」と述べている[13]。
1998年にはペイウォール型のビジネスモデルを導入し、最大で2万人の購読者を獲得したが、その後廃止された[14]。類似の購読モデルは、独立系競合サイト『Salon.com』が2001年4月に導入している。
2005年11月30日には、マグナム・フォトのアーカイブから共通テーマを持つ写真15〜20点を毎日公開するコラム「Today's Pictures」を開始した。また、月2本のアニメーションによる「インタラクティブエッセイ」も掲載している。
創刊10周年の際にウェブサイトをリニューアルし、2007年には記事を補完・拡張するコンテンツを扱うオンライン動画マガジン「Slate V」を開始した[15]。2013年にはデザインディレクターのヴィヴィアン・セルボの指導のもと、サイトの再設計が行われた。
2011年にはデジタル版ナショナル・マガジン賞で4部門にノミネートされ、一般優秀賞(General Excellence)を受賞した。同年には共同創設者ジャック・シェイファーや「Chatterbox」コラムのティモシー・ノアなど、複数の著名ジャーナリストが解雇され[16]、当時の編集スタッフは約40名であった[16]。翌年には専任の広告販売チームが編成された[17]。
2012年には、ダン・コイス編集による月刊書評欄「Slate Book Review」を創設した[18]。
2013年には、近年のレイオフや広告収入の減少を経て、収益を上げ始めた[2]。
2014年にペイウォール制度「Slate Plus」を導入し、広告なしのポッドキャストやボーナスコンテンツを提供した。翌年には購読者が9,000人に達し、年間約50万ドルの収益を生んだ[14]。
2015年6月には、国際読者向けにメータードペイウォール(metered paywall)を導入した。同誌は「米国のセールスチームは主として国内広告主に販売しており、多くの広告主は国内の読者にしかリーチすることを望んでいないため、米国外ではコストを賄えていない」と説明した[19]。同時に、米国内向けペイウォールの計画はないと述べている[3]。2025年には、Googleを相手取り独占禁止法違反を主張する訴訟を提起した[20]。
Slateは2006年以降[8]、一般的な通念に反論する逆張り的な記事を掲載することで知られるようになり、2009年にはTwitter上でハッシュタグ「#slatepitches(スレート・ピッチ)」が生まれた。『コロンビア・ジャーナリズム・レビュー』はスレート・ピッチを「一見すると誤っている、あるいは直感に反するように聞こえるアイデアを、まるで最も厳密な論理であるかのように提示すること」と定義し、人気の理由について「読者は、その主張を成立させるために筆者が一体どんな論理を展開するのか知りたくなり、思わずクリックしてしまうのだ」と説明している[21]。
2014年、当時の編集長ジュリア・ターナーは、このような反直感的主張がSlateの「独特の」ブランドの一部であることを認めつつも、同ハッシュタグは同誌のジャーナリズムを正確に反映していないと述べた。彼女は「私たちは、あらゆる論理や知的厳密さに反してまで、単なる逆張りのために『上は下だ』『黒は白だ』と言おうとしているわけではない。しかし、ジャーナリズムは、到達した結論であれ、その結論に至る過程であれ、人を驚かせるものほど面白くなる」と語っている[2]。
2019年には、寄稿者ダニエル・エングバーが、自身が執筆を始めた15年前からSlateに起きた変化を振り返った。創設者キンスリーの影響を受けた当初の世界観は、エングバーの言う「活気があり、驚きに満ち、デフォルトではディベート部の中道派」であり、「リベラルな逆張り主義」と形容されるものだったが、近年では「より信頼性の高い左派的な傾向」へと移行しつつあると指摘した。それでもなお、異端的な意見が掲載される余地は残されているものの、「他の、より重大な責務によって抑制されながら」であるという。彼は、こうした傾向が「善悪二元論的で、目に余る残酷さと腐敗に満ちた時代」においては必要であったとしつつも、同時に「厄介な制約」になる可能性も認めている[22]。
ポッドキャスト
NiemanLabによると、Slateはポッドキャストという媒体の「ほぼ初期」段階から関与していた[23]。最初のポッドキャストは2005年7月15日に公開され[24]、2003年にNPRを離れてSlateに参加したアンディ・バウアーズが、サイト内の選ばれた記事を朗読する形式だった[23][25]。2012年6月には19本のポッドキャストを展開しており、その中でも「Political Gabfest」と「Culture Gabfest」が特に人気を集めていた[23]。2015年2月時点では14本に減少したものの、全ポッドキャストの月間ダウンロード数は合計600万回に達した[25]。ポッドキャストは「Slateの収益を支える主要部分」であり、広告単価は他のコンテンツより高いとされる[23]。
提供されているポッドキャストには以下が含まれる。
- Amicus - 法律評論
- Audio Book Club
- Culture Gabfest
- Daily Podcast - 幅広いテーマを扱う
- Decoder Ring - ウィラ・パスキン司会
- The Waves(旧称The XX Factor、のちにDouble X。2009 - 2013年はDoubleX.comで運営) - 女性問題
- Hang Up and Listen - スポーツ
- Hit Parade - ポップミュージック史
- If Then - テクノロジー、シリコンバレー、技術政策
- Lexicon Valley - 言語問題
- Manners for the Digital Age
- Mom and Dad Are Fighting - 子育て
- Money - ビジネスと金融
- One Year - ある特定の年をテーマにした出来事の考察[26]
- Political Gabfest
- Spoiler Specials - 映画討論
- Studio 360 - ポップカルチャーと芸術(パブリック・ラジオ・インターナショナルと提携)
- The Gist
- Thirst Aid Kit
- Slow Burn
- Video Podcast
- Trumpcast
Slateのポッドキャストは年々長尺化している。元の「Gabfest」は約15分だったが、2012年には多くの番組が約45分となっていた[23]。
スタッフ
Slateの創刊者はマイケル・キンスリーで、1996年から2002年まで編集長を務めた。後任のジェイコブ・ヴァイスバーグが2002年から2008年まで編集長を務め、副編集長だったデヴィッド・プロッツがその後を引き継いで2014年7月まで在任した[27]。プロッツ退任後はジュリア・ターナーが編集長となった。
ターナーは2018年10月に編集長を辞任した[28]。
2019年4月1日にはジャレッド・ホルトが編集長に就任し[29]、2022年1月に退任した[30]。
2022年5月には、ヒラリー・フレイが新たな編集長に就任した[31]。
主な幹部
- ヒラリー・フレイ(編集長)
- ダン・チェック(最高経営責任者)
- チャーリー・カマラー(最高収益責任者)
- スーザン・マシューズ(副編集長)
- ジェフリー・ブルーマー(特集ディレクター)
- フォレスト・ウィックマン(文化編集長)
著名な寄稿者と担当コラム
- アン・アプルボーム(Foreigners)
- ジェイコブ・ヴァイスバーグ(The Big Idea)
- トム・ヴァンダービルト(Transport)
- カール・ウィルソン(Music)
- ティム・ウー(Technology / Jurisprudence)
- メーガン・オルーク(The Highbrow / Grieving)
- フレッド・カプラン(War Stories)
- デヴィッド・グリーンバーグ(History Lesson)
- ダニエル・グロス(The Juice)
- レイハン・サラム(Politics)
- ジャック・シェイファー(Press Box)
- ハーバート・スタイン(Dear Prudence 1997年 - 1998年)
- マイク・スタインバーガー(Drink)
- ダナ・スティーブンス(Surfergirl〈2005年まで〉/ Movies)
- セス・スティーブンソン(Ad Report Card / Well-Traveled)
- エリオット・スピッツァー(The Best Policy)
- ジェイムズ・スロウィエッキ(The Book Club)
- ウィリアム・セレタン(Human Nature)
- ジョン・ディッカーソン(Politics)
- サイモン・ドーナン(Fashion)
- レオン・ネイファク(Podcast)
- ティモシー・ノア(The Customer)
- マーゴ・ハワード(Dear Prudence 1998年 - 2006年)
- ロバート・ピンスキー(詩編集者)
- アシュリー・ファインバーグ(Politics)
- ステファン・ファティス(Hang Up and Listen)
- フィル・プライト(Bad Astronomy / Science)
- マイク・ペスカ(The Gist)
- ローラ・ミラー(Books and Culture)
- マイケル・モラン(Reckoning / Foreign Policy)
- エミリー・ヨフェ(Dear Prudence 2006年 - 2015年、Human Guinea Pig)[32]
- ダニエル・M・ラヴァリー(Dear Prudence 2015年 - 2021年[32])
- ジュリエット・ラピドス(Books / Explainer / Brow Beat)
- ダリア・リスウィック(Jurisprudence)
- ロン・ローゼンバウム(Spectator)
過去の寄稿者
- マシュー・イグレシアス
- ロブ・ウォーカー
- ジョシュ・ヴォーヒーズ
- デヴィッド・エデルスタイン
- ヘレイン・オレン
- フィル・カーター
- アトゥール・ガワンデ
- ジョディ・カントール
- パトリック・ラデン・キーフ
- オースタン・グールスビー
- ロバート・レイン・グリーン
- デヴィッド・グリーンバーグ
- ポール・クルーグマン
- ミッキー・コース
- ファリード・ザカリア
- ジェイムズ・スロウィエッキ
- ジュリア・ターナー
- エミリー・バゼロン
- クリストファー・ヒッチェンズ
- ジャメル・ブーイエ
- ポール・ブーティン
- フランクリン・フォア
- ピート・ブティジェッジ
- サーシャ・フリア=ジョーンズ
- イアン・ブレマー
- デヴィッド・プロッツ
- バージニア・ヘファーナン
- デヴィッド・ヘルバーグ
- ファルハド・マンジュー
- ルイ・メナンド
- スティーブン・ランドスバーグ
- ウィル・リーチ
- ロバート・ライト
- ダニエル・ラドッシュ
- ブルース・リード
- ジョディ・ローゼン
- デヴィッド・ワイゲル