スヴァンヒルド
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スヴァンヒルド(Svanhildr)はゲルマンの英雄伝説においてシグルドとグズルーンの間に生まれた美貌で名高い娘だった。彼女は嫉妬深い王族の夫エルマナリクによって無残な死を迎えた。彼女の非業の死は古ノルド語の古エッダ(「ハムジルの歌」とグズルーンの嘆き)、「スノッリのエッダ」『ヴォルスンガ・サガ』、スカルド詩の「ラグナル頌歌」デンマーク・ラテン語で書かれた『デンマーク人の事績』、そしてゲルマン=ラテン語で書かれた『クヴェードリンブルク年代記』などを含む北欧の多くの物語で語られる[1] 。
スヴァンヒルドは「すべての女性の中で最も美しく」[2]ゴート族の王エルマナリク(イェルムンレク Jörmunrekkr)と結婚した。彼女は王の息子ランドヴァールとの不貞の罪で告発された[1]。この罪によりエルマナリクは彼女を馬に轢き殺させた[3]。
彼女の母は父違いの弟ハムジルとソルリに彼女の死の復讐させるが、彼女の死の物語が「ハムジルの歌」と「グズルーンの嘆き」、ブレギ・ボッダソン の「ラグナル頌歌」で再び語られる[4][5][6]。
ヨルダネスの551年の記述によれば、ゴート系グレオティンギ族[7]の王エルマナリクは副王に攻撃されたことを怒り、副王の若い妻スニルダ(Sunilda, すなわちスヴァンヒルド)を4頭の馬で引き裂いた。復讐によりエルマナリクは彼女の兄弟であるアンミウス(Ammius, すなわちハムジル)サルス(Sarus, すなわちソルリ)に槍で刺され、その傷が元となって死んだ。『クヴェードリンブルク年代記』(10世紀末)では彼女の兄弟はヘミドゥス(Hemidus, すなわちハムジル)、セリア(Serila, すなわちソルリ)、そしてアダカール(Adaccar, すなわちエルプあるいはオドアケル)でエルマナリクの両手を切り落とした。