セロニス
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| 種類 | 欧州会社 (SE) |
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| 市場情報 | 非上場(ユニコーン企業・デカコーン) |
| 略称 | Celonis |
| 本社所在地 |
ミュンヘン本社(登記上の本店) Müllerstraße 3, 80469 München, Germany ニューヨーク本社(第2本社) One World Trade Center, 87th Floor, New York, NY 10007, USA |
| 設立 | 2011年 |
| 業種 | 9050(ソフトウェア・情報データ処理) |
| 事業内容 | プロセスインテリジェンス、プロセスマイニング、実行管理システム (EMS)、AIエージェント基盤の開発・提供[1] |
| 代表者 |
共同最高経営責任者 (co-CEO): アレックス・リンケ (Alex Rinke) バスティアン・ノミナッハー (Bastian Nominacher) 最高技術責任者 (CTO): マルティン・クレンク (Martin Klenk) |
| 売上高 | 推定10億ドル超(2025年度)[1] |
| 従業員数 | 3,700名以上(2026年時点)[1] |
| 決算期 | 12月31日 |
| 主要株主 | 83North、Accel、カタール投資庁、Franklin Templeton 他 |
| 外部リンク | celonis.com/jp |
| 特記事項:2021年にドイツおよびニューヨークで最も価値のあるスタートアップと評された。 | |
Celonis SE(セロニス)は、ビジネスプロセスを可視化・最適化するための「プロセスインテリジェンス(PI)」プラットフォームを提供する、ドイツとアメリカ合衆国に拠点を置くグローバルソフトウェア企業である。 同社は「プロセスマイニング」技術の商業的パイオニアであり[2]、2020年代後半現在は、AIとプロセスデータを統合し、企業の意思決定を最適化するプロセスインテリジェンス・グラフを核とした事業を展開している。
創業とブートストラップ期
2011年、ミュンヘン工科大学 (TUM) の学生であったアレックス・リンケ、バスティアン・ノミナッハー、マルティン・クレンクの3名によって設立された。創業のきっかけは、学生コンサルティングプロジェクトにおいてバイエルン放送 (BR) のITサービスプロセスを可視化し、劇的な効率化を実現したことにあった[3]。その後数年間は外部資本を入れず、自らの収益で成長する「ブートストラップ」手法を採用していた。
SAPとの戦略的提携
2012年にSAPのスタートアップ育成プログラムに参加。2015年には同プログラム出身企業として初めてSAP社とリセラー契約を締結し、「Celonis Process Mining by SAP」として世界的に提供を開始した[4]。これにより、世界中のエンタープライズ市場におけるデファクトスタンダードとしての地位を確立した。
デカコーンへの成長とAI時代
2021年、シリーズD資金調達により企業価値が110億ドルに達し、ドイツ初の「デカコーン企業」となった[5]。2022年には、カタール投資庁 (QIA) などからの追加調達により、評価額は約130億ドルに上昇した[6]。2024年以降は、生成AIとプロセスインテリジェンスを融合させた「AgentC」を発表。AIエージェントが業務プロセスを自律的に理解し、改善を実行するプラットフォームへと進化を遂げている。
主な製品・技術
- Process Intelligence Graph:組織内のあらゆるシステム(ERP、CRM等)からデータを統合し、業務の相関関係をデジタルツインとして再現する基盤技術。
- Execution Management System (EMS):2020年発表。プロセスの分析、戦略との整合、およびリアルタイムの改善アクションを実行する統合プラットフォーム[7]。
- AgentC:2024年にリリースされたAIエージェント。プロセスデータに基づいてAIが業務上の判断や自動処理を行う。
- PQL (Process Query Language):大規模なプロセスデータの高速解析に特化して独自開発された専用クエリ言語。
日本での展開
2019年に日本法人であるCelonis株式会社を設立。東京都千代田区丸の内に本社を構える。日本市場におけるプロセスマイニングの普及を目指し、国内のITベンダーやコンサルティングファームと強力なパートナーシップを構築している。
主要パートナー企業
国内企業の業務変革を支援するため、以下の主要企業と戦略的な提携を行っている。
- アクセンチュア:グローバル規模で戦略的提携を結んでおり、日本国内においても多数のコンサルタントを擁して、プロセスマイニングを核とした大規模なサプライチェーン改革や共有サービスセンター(SSC)の最適化を支援している[8]。
- 富士通:2020年12月よりパートナー契約を開始。2024年4月には提携をさらに強化し、グローバルなデリバリー体制の構築およびサービス提供の拡大を発表した[9]。
- NTTデータ:2023年2月、日本企業として初めて最高位「Platinum Partner」に認定された。グローバル規模でのプロセス改革支援を展開している[10]。
- 日本電気 :2023年8月、戦略的パートナーシップを締結。自社グループ内での実践ノウハウを活かしたDXソリューションを提供している[11]。
- 日本アイ・ビー・エム :ERP導入および運用プロジェクトを中心に、プロセスマイニングを活用した業務変革(BPR)を共同で展開している[12]。
- 日立システムズ:2020年12月にパートナー契約。自社内でのプロセスマイニング活用で得た知見をベースに、導入から運用支援までをワンストップで提供する「業務DX支援サービス」を展開している[13]。
- TIS:2022年よりCelonisを用いた業務可視化サービスを提供。金融や製造業を中心に、ERP導入後の業務定着化や継続的な改善サイクルを支援している[14]。
- SCSK:2021年よりCelonisと連携し、特にSAP S/4HANAへの移行やERP周辺業務の最適化を支援するソリューションを提供。ITインフラからアプリケーションまでをカバーする強みを活かしている[15]。
- システムサポート (STS):2026年2月、国内最高位の「Platinum Partner」に認定。導入・運用支援における豊富な実績を有している[16]。
主な買収実績
- Integromat / Make (2020年):iPaaS技術の獲得[17]。
- Process Analytics Factory (PAF) (2022年):Microsoft Power BIとの統合を強化[18]。
- Symbio (2023年):AI主導のビジネスプロセス管理 (BPM) 機能を強化。