タイシャクカラマツ

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タイシャクカラマツ
広島県帝釈峡 2024年5月中旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
: キンポウゲ目 Ranunculales
: キンポウゲ科 Ranunculaceae
: カラマツソウ属 Thalictrum
: タイシャクカラマツ
T. kubotae
学名
Thalictrum kubotae Kadota (2005)[1]
和名
タイシャクカラマツ(帝釈唐松)[2]

タイシャクカラマツ(帝釈唐松、学名:Thalictrum kubotae)は、キンポウゲ科カラマツソウ属多年草広島県帝釈峡石灰岩地に生え、植物体に腺毛が密生し、片は花期にも宿存し、小葉柄の基部に小托葉がある。2005年に新種記載された[2][3][4][5]

植物体全体に腺毛が密生し、少し粘る。根茎は径4mmになり、褐色で膜質の鱗片に被われ、横に伸びる。は肥厚せず、細いひも状になる。は斜上して1-2回分枝し、密に腺毛があり、高さは30-40cmになる。根出葉は花時には枯れて生存しない。茎は4-5個互生し、葉身は2-5回3出羽状複葉で、長さ4-16cm、幅4-22cmになり、表面は灰緑色、裏面は淡青緑色になる。小葉は広倒卵形から倒卵形、または狭倒卵形になり、長さ12-33mm、幅9-22mm、先端は浅く3裂するか、3歯があり、裏面葉脈が隆起する。小葉の両面に腺毛があり、悪臭がある。葉柄の基部に托葉があり、長さ3-5mmになり、暗褐色で膜質、小葉柄の基部にも小托葉がある[2][3][4][5]

花期は5-6月。花序は長さ7-17cmの円錐花序になり、の径は1-1.5cmになり下垂する。花時にも宿存する片は4個あり、長さ4-5mmの楕円形で淡紫褐色になる。花弁はない。雄蕊は10-12個あり長さ7-12mm、葯は黄色で長さ2-5mm、花糸は糸状で白色、葯隔は淡紫褐色で突出する。雌蕊は1-2個あり、花柱は1-1.5mm、柱頭は三角形になる。果実は長さ3mmの紡錘形の痩果になり、1-2個つき、斜上し、腺毛があって、両面に4個の脈があり、果柄は無い。痩果の残存花柱は長さ1mmで先は矢じり状になる。染色体数は2n=42。カラマツソウ属のなかで花期が早い種である[2][3][4][5]

分布と生育環境

日本固有種[6]広島県東部の帝釈峡に分布し、石灰岩地に生育する[2][3][4][5]

名前の由来

和名タイシャクカラマツは、「帝釈唐松」の意[2]、広島県の植物学者、窪田正彦が帝釈峡で採集のものをタイプ標本とし、門田裕一 (2005) が、『植物研究雑誌』に新種として記載した[7]

種小名(種形容語)kubotae は、タイプ標本採集者の窪田正彦への献名である[7]

種の保全状況評価

準絶滅危惧(NT)環境省レッドリスト

Status jenv NT.svg
Status jenv NT.svg

2007年の国のレッドリストでは、絶滅危惧IB類(EN)に選定されていた。
都道府県のレッドデータ、レッドリストの選定状況は、広島県が絶滅危惧Ⅱ類 (VU)となっている[8]

ギャラリー

分類

脚注

参考文献

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