タリウム中毒

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症状 吐き気、嘔吐、痛み、頻脈、動脈高血圧症、呼吸不全、筋痛症、無力症、頭痛、昏睡、拒食症、炎症、尿の変色、溶血、面皰、低血圧、脱毛症、多発性神経炎、消化器症状、錯乱、腹痛など
治療 プルシアンブルー、対症療法、血液透析など
ICD-10 T57.8
タリウム中毒
タリウム
概要
診療科 救急医学
症状 吐き気、嘔吐、痛み、頻脈、動脈高血圧症、呼吸不全、筋痛症、無力症、頭痛、昏睡、拒食症、炎症、尿の変色、溶血、面皰、低血圧、脱毛症、多発性神経炎、消化器症状、錯乱、腹痛など
治療 プルシアンブルー、対症療法、血液透析など
分類および外部参照情報
ICD-10 T57.8
ICD-9-CM 989.89

タリウム中毒(タリウムちゅうどく、英語: Thallium poisoning)は、主にタリウム水溶性塩類(例:硫酸タリウム)を摂取することにより発生する中毒症状である[1]。タリウムは無味無臭であり、体内への吸収率が高く、少量でも致死量に達する危険性があるため、非常に毒性の高い物質として知られている。

タリウム中毒は、事故による誤飲、職業的な曝露、または自殺殺人の手段として意図的に使用された場合に発生する[1]

タリウムは元素周期表第13族元素であり、主に一価イオン(Tl+)として体内に取り込まれる。

タリウムイオン(Tl+)は、生体内でカリウムイオン(K+)と化学的性質が類似しているため、ナトリウム-カリウムポンプ(Na+/K+-ATPase)などのイオンチャネルを介して細胞内に容易に取り込まれる。このため、カリウムが必要な細胞機能(特に神経系)を阻害し、広範な臓器障害を引き起こす。

症状

タリウム中毒の症状は、摂取した量と期間によって急性または慢性に分類される。

急性中毒

大量に摂取した場合、数時間から数日以内に激しい症状が現れる。

  • その他:摂取後数週間で特徴的な脱毛が起こる[1]

慢性中毒

低用量を長期間にわたって摂取した場合に発症する。

  • 神経症状:徐々に進行する感覚・運動神経障害。

診断

診断は、特徴的な症状(特に原因不明の神経症状と脱毛の組み合わせ)、および血液検査尿検査によるタリウム濃度の測定に基づいて行われる[2]

治療

タリウム中毒には確立された治療法が存在するが、早期の治療開始が不可欠である。

  • 排泄促進プルシアンブルー(Prussian blue)の経口投与が最も重要な治療法とされる[2]。プルシアンブルーは、腸内でタリウムイオンを吸着し、体内への吸収を妨げるとともに、タリウムの腸肝循環を遮断し、体外への排泄を促進する。

歴史的な事例

関連項目

脚注

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