チベタン・マスティフ
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チベタン・マスティフ (英語:Tibetan Mastiff) は、チベット高原を原産地とする超大型犬。その名が示すように俗にチベット犬とも呼ばれる希少種である。中国語では「藏獒」(Zàng áo) あるいは「西藏獒犬」(Xīzàng áoquàn) となり、「東方神犬」の異名もある[1]。チベット語ではདོ་ཁྱི།(ドーキー)と呼ばれている。
| 原産地 | 中国チベット高原 | |||||||||||||||||||||||||||
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| イヌ (Canis lupus familiaris) | ||||||||||||||||||||||||||||
特徴
歴史

古くからチベット高原の牧畜民が牧羊犬や番犬として飼育し、世界の大型犬、特にモロシア犬(モロサス・タイプ)の原種の一つと見られている。
モンゴル帝国の初代皇帝であるチンギス・ハーンは3万匹のチベタン・マスティフ軍団を引き連れて西征したと言われる。またマルコ・ポーロの『世界の記述』(いわゆる『東方見聞録』)で「ロバのように高く、ライオンのように力強い声。凶暴で大胆」と記述されている生物は、チベタン・マスティフを指していると考えられている。中央アジアに遠征したアレクサンドロス大王によってギリシャに、さらにそこからローマに伝わり、ヨーロッパのマスティフの祖先となったとされる。
19世紀初めにチベットではほとんど絶滅したが、イギリスでは国王のジョージ4世が2頭所有し、ヴィクトリア女王にも献上されていた。
中国では国家第二類保護動物に指定されている。2006年には中国公安部が警察犬の輸入依存対策としてチベタン・マスティフの採用を発表した[3]。
現況

2010年頃から、中国での価格は1匹10万元(約130万円)から1000万元(約1億6000万円)もする高額な犬種となっており、主に富裕層の間で人気化し、2014年には史上最高額の1200万元(2億円)まで暴騰して世界一高価な犬と呼ばれた[4][5]。特に「大獅子頭型」という首の周りの毛が雄のライオンのように見えるもの(右画参照)が好まれる傾向がある。北京周辺にいくつもの飼育場があるとされていた。しかし、2013年頃から、価格の暴落、躾の失敗による事件の多発、そして富裕層の没落が相まって人気は失墜しており、2016年には数百元でも買い手がつかない状況になっている[6]。
2013年8月には、中国・河南省漯河市にある「人民公園」内の動物園で、チベタン・マスティフをライオンと偽って展示していた事件が発覚した[7]。