チャールズ・ストラウス
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ストラウスはニューヨークにて、タバコ事業に従事していたアイラ・ストラウスとエセル(ニー・ニューマン)というユダヤ人の両親の間に生まれた。イーストマン音楽学校の卒業生である彼は、アーサー・バーガー、デイヴィッド・ダイアモンド、アーロン・コープランド、ナディア・ブーランジェの下で学んだ[1][2]。
ストラウスが最初に手掛けたブロードウェイ・ミュージカルは『バイ・バイ・バーディー』で、リー・アダムズが歌詞を担当し、1960年に初演となった[3]。それからというもの、アダムズは彼の長年の協力者となっていった。この公演では、ストラウスがベスト・ミュージカルのカテゴリーで自身初のトニー賞を受賞した[4]。
ストラウスの次の舞台は『オール・アメリカン』(1962年)で、メル・ブルックスが脚本、アダムズが歌詞を担当し、80回の上演で終了したが、成功には至らなかった[5]。しかしながら、スタンダードとなる「ワンス・アポン・ア・タイム」(ペリー・コモ、エディ・フィッシャー、アル・マルティーノ、トニー・ベネット、フランク・シナトラ、ボビー・ダーリン、その他多くの歌手が録音)を生み出した。
これに続いたのは、568回上演されたサミー・デイヴィスJr.が主演する『ゴールデン・ボーイ』(1964年、同じくアダムズと共同)であった。ミュージカル『鳥か? 飛行機か? いや、スーパーマンだ!』(1966年、人気コミックのストリップに基づく)は、129回の上演後に幕を閉じたが、リンダ・ラヴィンが歌った曲「You've Got Possibilities」を広く知らしめた[6][7]。そのテーマは、ワシントンD.C.のテレビ局「WTOP(現在のWUSA)」によってニュース放送のためにも採用されている[8]。
1970年、『アプローズ (喝采)』(ローレン・バコール主演、ベティ・カムデンとアドルフ・グリーン脚本、アダムズ歌詞)で、ストラウス2度目となるトニー賞のベスト・ミュージカル賞を獲得した[9]。1977年、ストラウスは舞台に別のコミック・ストリップを適応させ、ヒット作『アニー』を作り出した。ここからは「Tomorrow」が「怪物級のソング・ヒット」となり、3回目のトニー賞と2つのグラミー賞を獲得した[10]。
その他のストラウスのミュージカルには、『Charlie and Algernon』(1979年)、『Dance a Little Closer』(1983年、アラン・ジェイ・ラーナーの歌詞。1回上演で終了)、『Rags』(1986年、4回の上演と18回のプレビューの後に終幕)、『Nick & Nora』(1993年、9回上演の後に終幕)、『An American Tragedy』(1995年、デヴィッド・シェイバーによる歌詞、ミューレンバーグ・カレッジで上演された)がある。
ストラウスは音楽レヴューも書いており、多くはアダムズとともに、彼の歌がレヴューで披露された。レヴューには、『Shoestring Revue』(アダムズ、マイケル・スチュワートと。1955年のオフ・ブロードウェイにて)[11]、『Medium Rare』(アダムズと。1960年のシカゴにて)[12]、『By Strouse』(1978年、オフ・ブロードウェイのボールルームにて)[12][13]、『Upstairs At O'Neals』(1982年、ナイトクラブ・レヴュー)[14]、『Can't Stop Dancin』(1994年、メアリーモント劇場)、『A Lot Of Living!』(1996年、レインボー・アンド・スターズにてバーバラ・サイマンが考案および監督)[15]が含まれている。
ストラウスは、1987年にHBOで放映されたアニメーション・スペシャル『ワニのライル、動物園をにげだす』の音楽と歌詞を書いた[16]。彼の映画のスコアには、『俺たちに明日はない』(1967年)、『大脱獄』(1970年、ヘンリー・フォンダ、カーク・ダグラス共演)、ノーマン・リア制作の『The Night They Raided Minsky's』(1968年、アダムズと共作)、そして人気のアニメーション映画『天国から来たわんちゃん』(1989年)がある。彼とアダムズはまた、ノーマン・リアのテレビ番組『オール・イン・ザ・ファミリー』のテーマ・ソング「Those Were the Days」を書いた[17]。ストラウスの歌は彼のキャリアを通じてラジオで聞かれ、ガール・バンド・ポップスからヒップホップまでの範囲にわたり携わってきた。1958年、彼の歌「Born Too Late」はビルボード・チャートで7位を記録。1999年には、ジェイ・Zによる4×プラチナとなった「Hard Knock Life (Ghetto Anthem)」(『アニー』からの「It's The Hard Nock Life」をサンプリング)が、グラミー賞のベスト・ラップ・アルバム・オブ・ザ・イヤーとR&Bアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
ストラウスの作品は、オーケストラ作品、室内楽、ピアノ協奏曲、オペラにも及ぶ。2002年に9/11とニューヨークの精神を記憶するために作曲された彼の『協奏曲アメリカ』は、2002年にボストン・ポップスによって初演され[18]、彼のオペラ『Nightingale』(1982年)はサラ・ブライトマン主演でロンドンにおいて成功を果たし、その後に多くの作品が続いた。1977年、ストラウスはニューヨークにASCAPミュージカル・シアター・ワークショップを設立。そこでは、多くの若い作曲家や作詞家が自身の作品のためのフォーラムを見出だした。
パディ・チャイエフスキーの映画でジョン・C・ライリー主演の『マーティ』の音楽舞台版が、リー・アダムズの歌詞とストラウスとルパート・ホームズの脚本で、2002年10月にボストンのハンティントン・シアターにて初演された[19]。ストラウスが音楽と歌詞を書いた『Real Men』が、2005年1月にフロリダ州マイアミのココナッツ・グローヴ・プレイハウスで初演され[20]、彼のミュージカル『Studio』が、2006年8月にシアター・ビルディング・シカゴにて初演された。ストラウスの音楽、ボブ・マーティンの脚本、そしてスーザン・バーケンヘッドによる歌詞(映画『The Night They Raided Minsky's』に大まかに基づいている)によるミュージカル『Minsky's』は、2009年1月にアーマンソン劇場で初演された[21]。
ストラウスは、『バイ・バイ・バーディー』と『アニー』のテレビ版の音楽でエミー賞を受賞した。また、1999年のASCAP財団リチャード・ロジャース賞[22]とオスカー・ハマースタイン賞の受賞者にもなっている。また、アメリカ劇場の殿堂(2001年)[23]とソングライターの殿堂のメンバーとなっている。
ストラウスは、2023年2月16日に亡くなるまで、監督振付師のバーバラ・サイマンと結婚していた[24]。彼らにはベンジャミン、ニコラス、ヴィクトリア、ウィリアムという4人の子供がいた[25]。
ストラウスは、2011年10月8日に行われた宗教からの自由財団(Freedom From Religion Foundation)の第34回年次全国大会にて、皇帝は裸賞(Emperor Has No Clothes Award)を受賞した[26]。この賞は「宗教に対する反対を表明した公人のために用意されている」。
ミュージカル
- A Pound in Your Pocket (1959年; Palm Beach, Florida)[30]
- 『バイ・バイ・バーディー』 - Bye Bye Birdie (1960年)
- 『オール・アメリカン』 - All American (1962年)
- 『ゴールデン・ボーイ』 - Golden Boy (1964年)
- 『鳥か? 飛行機か? いや、スーパーマンだ!』 - It's a Bird, It's a Plane, It's Superman (1966年)
- 『アプローズ (喝采)』 - Applause (1970年)
- Six (1971年、Off-Broadway)[31]
- I and Albert (1972年、London)[32]
- 『アニー』 - Annie (1977年)
- A Broadway Musical (1978年)
- Charlie and Algernon (1979年、ロンドンにて『Flowers for Algernon』として、1981年)
- Bring Back Birdie (1981年)
- Nightingale (1982年; この作品はオペラとしてよく知られている)
- Dance a Little Closer (1983年)
- Mayor (1985年、オフ・ブロードウェイ)
- Rags (1986年)
- Lyle, Lyle, Crocodile (1988年; ニューヨーク州オールバニ)[33]
- Annie 2: Miss Hannigan's Revenge (1989年、ワシントンD.C.)[34]
- Charlotte's Web (1989年; デラウェア州ウィルミントン)
- Nick & Nora (1991年)
- Annie Warbucks (1993年、オフ・ブロードウェイ)
- Bojangles (1993年; バージニア州リッチモンド)[35]
- An American Tragedy (1995年、ミューレンバーグ・カレッジ、2010年)[36]
- Alexander and the Terrible, Horrible, No Good, Very Bad Day (1998年)
- Marty (2002年、ボストン)[19]
- The Future of the American Musical Theater (2004年 オペラ、イーストマン音楽学校)[37]
- Real Men (2005年、マイアミ)
- Studio (2006年、シカゴ)
- Minsky's (2009年、ロサンゼルス)
- Martin: A New American Musical (2011年、マイアミ)[38]
映画スコア
- 『俺たちに明日はない』 - Bonnie and Clyde (1967年)[39]
- The Night They Raided Minsky's (1968年)[40]
- 『大脱獄』 - There Was a Crooked Man... (1970年)[41]
- Just Tell Me What You Want (1980年)[42]
- 『アニー』 - Annie (1982年)[43]
- The Worst Witch (1986年)[44]
- 『イシュタール』 - Ishtar (1987年)[45]
- 『天国から来たわんちゃん』 - All Dogs Go to Heaven (1989年) ※歌曲のみ[46]
- 『アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日』 - Alexander and the Terrible, Horrible, No Good, Very Bad Day (1990年)[47]