テック右派

自由市場主義と技術革新を支持しながら、権威主義的な体制を支持する、もしくは反リベラル的な態度を取る政治的潮流 From Wikipedia, the free encyclopedia

テック右派[1][2](テックうは)とは、自由市場主義技術革新を支持しながら、権威主義的な体制を支持する、もしくは反リベラル的な態度を取る政治的潮流である[3]テックライト[4][5]テック右翼[6][7]とも呼ばれる。

内容

カーティス・ヤーヴィンの民主主義を否定する「暗黒啓蒙」と呼ばれる国家論が源流であり、2020年代ごろからテクノロジー界の有力者に浸透し始めた[8]。特に米国の右派は伝統的に自由主義・小さな政府を嗜好する傾向にあり、これがテック系と右派との結びつきを強めているとされる。

ヤーヴィンは『日本経済新聞』のインタビューで、現代社会は、官僚機構による「ディープステート(闇の政府)」と、学術界とジャーナリズムの「カテドラル(大聖堂)」による支配体制が敷かれ、少数のエリートでルールをつくってきた寡頭政治であると答えている[8]

また、かつてリベラルだった人物が反転してテック右派へと転向する例も珍しくなく、有名な例ではイーロン・マスク[9]バイデン政権を「検閲」「ディープステート」と批判し、政治観を反転させたマーク・ザッカーバーグや、トランプ政権を「世界に平和をもたらしてくれる」「偉大なリーダー」と絶賛し、DEIプログラムを廃止した孫正義などがいる[10][11]

政治学者である井上弘貴によると、テック右派には2つの型があるとされる[12]

  1. 自由主義型
    ヘイトスピーチなどを含むあらゆる表現は表現の自由であり、規制されるべきではないと考える。また技術革新こそ第一であり、政府や行政による規制は最低限であるべきと主張する。
  2. 権威主義型
    政府が強力な権限を持ち、産業や技術の育成を後押しすべきと考える。カーティス・ヤービンは「マンハッタン計画も強力な政府がうまく機能していた一例」とし、「会社全体がCEO(大統領)の指示で動く君主制」こそが望ましいと述べている[8]

関連項目

脚注

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