テンツキ属

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テンツキ属
テンツキ(F. dichotoma (L.) var. tentsuki
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
階級なし : ツユクサ類 commelinids
: イネ目 Poales
: カヤツリグサ科 Cyperaceae
: テンツキ属 Fimbristylis

テンツキ属(Fimbristylis)は、単子葉植物カヤツリグサ科に属する植物の一群である。一年生、または多年生の草本で、標準的には節のない茎の先端に螺旋状に鱗片の並ぶ小穂を多数つける。テンツキヒデリコヤマイなど、目立たないがごく身近な植物も含まれる。

多くは株立ちになる草本で、匍匐茎は出さないものが多い。根出葉を出し、葉はごく細長い。根出葉の葉身が退化して鞘だけになるものもある[1]。花茎はほとんどのものでは節がなく、枝分かれせずに伸びて、先端に花序をつける。まず花茎の先端には一つの小穂がつく。それ以上の分枝がなく、小穂を一つだけしかつけないものもあるが、多くのものは分枝をして、多数の小穂をつける。穂の基部から1~数個の枝が横に伸びてその先にさらに小穂がつけ、これを繰り返すと、線香花火のような、火花が跳び散ったような花序ができあがる。一部ではこの花序柄が短縮して頭状になる例がある。花序の基部には苞があり、その先端部は葉身状に発達する。

小穂は、普通は鱗片が螺旋状に並んだドングリのような形の場合が多い。鱗片と果実は熟すると脱落するので、次第に根元の方から小軸が露出する。花は全て両性花で、鱗片に包まれた花には花被にあたるものはなく、雄しべと雌しべのみが含まれる[1]。ただし、雄しべの花糸が偏平で、果実が熟したものでは花弁のように見えることもある。雄しべは1~3個[1]。果実は倒卵形や長楕円形など様々な形で、柱頭がその先端から伸びる。花柱は細いものや幅広く平らなものなどがあるが、柱頭の基部が膨らみ、その基部で離脱するのがテンツキ属の特徴である。町長の先端は2つか3つに割れる。

果実は堅くなり、表面に特有の凹凸をもつものがある。テンツキとその近縁種では格子状の溝があり、白っぽく熟する。ヒデリコの場合、薄茶色になり、表面には半球形の盛り上がりが散在する。アオテンツキの果実は、細長くて、側面のあちこちから、釘の頭のような突起が突き出す。

分布と種

世界に約200種があり、世界の熱帯から暖帯域に生えている。

分類、近似類など

小穂が多数の両性花からなり、鱗片が小穂に螺旋状に配列するのはカヤツリグサ科ではよくある形で、例えば広義のホタルイ属(現在は細分されている)もそうであるが、これらは針状に退化した花被片がある点で異なる。カヤツリグサ属はやはり花被片がないが、この属のものは普通は鱗片が2列に配置する。

本属ともっともよく似ているのはハタガヤ属(Bulbostylis)のもので、植物体全体の姿から小穂の構造などまでよく似ている[2]。違いとしては、この属のものは花柱の基部に関節がなく、そのためにその位置で脱落することがなく、代わりに花柱の基部が膨らんで小さな球状となり、これが果実の先端に残る。もっとも日本産のこの属のものは植物そのものが小さくてこの部分を確認するには実体顕微鏡必須である。

成育環境と代表的な種

出典

参考文献

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