ディシューム
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『ディシューム』(Dishoom)は、2016年のインドのヒンディー語バディ・コップ映画。ローヒト・ダワンが監督を務め、主要キャストとしてジョン・エイブラハム、ヴァルン・ダワン、ジャクリーン・フェルナンデス、サキーブ・サリーム、アクシャイ・カンナーが出演している。クリケット国際大会の決勝戦を目前に誘拐されたインド人選手の救出を目指す警察官コンビの活躍を描いている。インドでは興行収入11億ルピーを記録するヒット作となったものの、パキスタンでは「パキスタンとの試合前にインド人選手が誘拐される」という展開を問題視した中央映画検閲委員会の判断によって上映が禁止された[4]。
トゥシャール・ヒーラーナンダーニー
フセイン・ダラール
ヴァルン・ダワン
ジャクリーン・フェルナンデス
サキーブ・サリーム
アクシャイ・カンナー
| ディシューム | |
|---|---|
| Dishoom | |
| 監督 | ローヒト・ダワン |
| 脚本 |
ローヒト・ダワン トゥシャール・ヒーラーナンダーニー フセイン・ダラール |
| 製作 | サジード・ナディアドワーラー |
| 出演者 |
ジョン・エイブラハム ヴァルン・ダワン ジャクリーン・フェルナンデス サキーブ・サリーム アクシャイ・カンナー |
| 音楽 | アビジット・ヴァガーニ |
| 撮影 | アヤーナンカー・ボース |
| 編集 | リテーシュ・ソーニー |
| 製作会社 | ナディアドワーラー・グランドサン・エンターテインメント |
| 配給 |
|
| 公開 |
|
| 上映時間 | 124分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | ヒンディー語 |
| 製作費 | ₹550,000,000[2] |
| 興行収入 | ₹1,195,800,000[3] |
ストーリー
中東で開催されたクリケット国際大会の決勝戦を2日後に控える中、インドチームのエース選手ヴィラージが行方不明となる事件が発生する。そんな中、対戦国パキスタンの熱狂的ファンを名乗る男から犯行声明が届き、「決勝戦が終わるまでヴィラージを預かる。試合を中止したら彼を殺す」とインド当局を警告する。事態を知ったミシュラー外務大臣はヴィラージ救出のため、特別捜査班のカビールをアラブ首長国連邦に派遣するが、到着早々に現地警察のユスフ署長やサイード警部との間で軋轢を生じさせてしまう。彼は署内で厄介者扱いされている新人警官ジュナイドと共に捜査を始め、失踪直前にヴィラージとパーティー会場で会っていたサミラから事情を聞こうとするが、有益な情報は得られなかった。その後、2人は情報屋のカブリ・チャチャと接触し、パーティー会場でヴィラージとあっていた男サミールのことを聞き出す。2人はすぐにサミールのもとを訪れるが、彼からもヴィラージの情報は得られなかった。そこにサイードから連絡が入り、ヴィラージの携帯電話を所持していたスリの女イシカを拘束し、彼女が見知らぬ男からヴィラージの携帯電話を盗んだことを聞き出す。ヴィラージの行方を捜す中、ジュナイドは捜索を頼まれていた迷子犬ブラッドマンを発見し、カメラ付きの首輪を付けて飼い主のもとにブラッドマンを送り届ける。その後、2人はヴィラージの誘拐犯を逮捕することに成功するが、彼の正体は売れない俳優であり、真犯人に犯人役を演じるように依頼されただけだったことが判明する。
俳優の証言から、イシカが携帯電話を盗んだ男アルターフが誘拐犯だったことが判明する。アルターフはクリケット賭博の胴元ワーガーの部下であり、ワーガーは賭博で背負った借金を帳消しにするためにヴィラージを誘拐し、彼に八百長試合を強要していたことが明かされる。ヴィラージは八百長試合を受け入れて解放されるが、そのまま警察に駆け込もうとしたため再びワーガーに捕まってしまう。アルターフが出国したことを知ったカビールはジュナイドとイシカと共にアルターフの故郷アブディンに向かい彼を追跡するが、アルターフはワーガーの手下に射殺されてしまう。手がかりを失った3人はアブダビ市に戻るが、直後にカビールはインドへの帰国を命令される。空港でカビールを見送ったジュナイドはブラッドマンの様子を確認するためにカメラを起動し、映像にヴィラージが移り込んでいるのを見かけ、ワーガーがブラッドマンの飼い主だったことが判明する。カビールを呼び戻したジュナイドは監禁場所に向かい、そこで爆弾を装着されたヴィラージを発見する。逃亡したワーガーは2人に爆弾の解除と引き換えに50億ルピーを要求し、インド政府から50億ルピーを受け取るが、爆弾の解除を拒否した直後、爆弾が爆発する。爆発を見届けたワーガーは決勝戦の会場に向かうが、会場にヴィラージが現れ、3人が脱出に成功したことが明かされる。彼は会場から逃亡を図るものの、駆け付けた2人に逮捕され、誘拐事件は落着する。事件の解決後、カビールは両想いになっていたイシカを連れて帰国し、ジュナイドも見合い相手のムスカーンに会うためインドに向かう。
キャスト
- カビール・シェールギル(K) - ジョン・エイブラハム
- ジュナイド・アンサーリー(J) - ヴァルン・ダワン
- ミーラ・ベヘル(イシカ) - ジャクリーン・フェルナンデス
- ヴィラージ・シャルマ - サキーブ・サリーム
- ワーガー - アクシャイ・カンナー
- ワーガーの妻 - ラシュミー・ニガム
- サイード・ナクヴィ - タルン・カンナー
- アルターフ - ラーフル・デーヴ
- ハディード - ミール・サルワール
- ユスフ・アル=ダム署長 - マンスール
- ミシュカト・スディールBCCI会長 - パワン・チョープラー
- ムシュターク・リズヴィ(カブリ・チャチャ) - ヴィジャイ・ラーズ
- ヴィシャール・シンハー - サーヒル・プル
- アリシュカ・アイヤル - アヌプリヤー・ゴーエンカー
- ラシッド・アルヴィ・ファールーク - ジャティン・ゴウル
- ガーヤトリ・シューバ・ミシュラー外務大臣 - モナ・アンビガオンカル
- 売れない俳優 - ファイサル・ラシード
- ダナンジャイ・サダーナンド監督 - モーヒンダル・アマルナート
- 特別出演
- サミール・ガーズィー - アクシャイ・クマール
- ムスカーン・ラザー・クレーシー - パリニーティ・チョープラー
- サミラ・ダラール - ナルギス・ファクリ
- コメンテーター - アーカーシュ・チョープラー
- 本人役 - アトゥル・ワーサン、ラーミズ・ラージャー
- ジュナイドの通話相手 - サティーシュ・コウシク(声の出演)
製作
撮影
2015年6月27日からメーブーブ・スタジオで撮影が始まり[5]、7月4日からヴァルン・ダワンとジャクリーン・フェルナンデスが撮影に合流した[6]。また、舞台の一つとして登場するアブダビ市でも撮影が行われたが[7]、製作会社はロケ地に選んだ理由として、アブダビ首長国が実施している税制優遇措置(税額の30パーセントを還元する優遇措置)を挙げている[8]。
音楽
サウンドトラックの作曲はプリータムが手掛け、クマールとマユル・プリーが作詞家として参加したほか、アシーシュ・パンディットが特別ゲストとして参加している。オーディオ権はT-Seriesが取得し、2016年6月16日にサウンドトラック・アルバムがリリースされた[9]。
| # | タイトル | 作詞 | 歌手 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1. | 「Sau Tarah Ke」 | クマール Hook: アシーシュ・パンディット | ジョニタ・ガンディー、ヴィシャール・ミシュラー、B・プラーク、ブラーズ | |
| 2. | 「Toh Dishoom」 | マユル・プリー | ラフタール、シャーヒド・マールヤー | |
| 3. | 「Jaaneman Aah」(Version 1 (Dance Like Choley Bhature)) | マユル・プリー | デボジット・サハー、パランパラ・タンダン、B・プラーク | |
| 4. | 「Sau Tarah Ke」(Revisited) | マユル・プリー | アビジート・サワント、アディティ・シン・シャルマ | |
| 5. | 「Jaaneman Aah」(Version 2) | マユル・プリー | ナーカーシュ・アジーズ、アンターラー・ミトラ | |
| 6. | 「Ishqa」 | クマール | アビジート・サワント、アンターラー・ミトラ | |
| 7. | 「Subha Hone Na De」(Remix) | クマール | ミカ・シン、ボヘミア、シェファリ・アルヴァレス | |
合計時間: | ||||
評価
批評
『Rotten Tomatoes』では10件の批評が寄せられ支持率50パーセント、平均評価5.1/10となっている[10]。『ボリウッド・ハンガマ』は3.5/5の星を与えて「『ディシューム』のストーリーは想定内のものだが、魅力的な物語と豪華な映像、そして迫力あるアクションが混じり合って映画の魅力を引き立てている。それに加えて、ジョン・エイブラハムとヴァルン・ダワンのスター性も相まって、若者の心をつかむことは間違いないだろう」と批評し[11]、『ザ・タイムズ・オブ・インディア』も同様に3.5/5の星を与えて「理屈よりも笑いが好きな人にとって、『ディシューム』は実に楽しい映画と言えるでしょう」と批評している[12]。
『ヒンドゥスタン・タイムズ』のアヌパマ・チョープラーは3/5の星を与えて「『ディシューム』は定番のバディ・コップ・ムービーを、おバカで楽しい形に再構築した映画だ。どうやら監督・脚本のローヒト・ダワンは、それ以上のことは求めていないようだ。巧妙で魅惑的な映画ではあるが、一過性の楽しさでしかない」と批評し[13]、『インディア・トゥデイ』も同様に3/5の星を与えて「ストーリーは悪くないが、『ディシューム』はあまり印象に残る映画ではないようだ。どうぞ、コメディとアクションを存分に楽しんで」と批評している[14]。また、『フィルムフェア』は3/5の星を与えて「『ディシューム』のコンセプトに独創性はないものの、洗練された現代的な演出が散りばめられ、観客の心を十分に引き付けている。この映画には1980年代や1990年代の映画ファンが楽しめる要素が数多く込められている」と批評したほか[15]、『デイリー・ニュース&アナライシス』も3/5の星を与えて「色々と欠点はあるものの、全体として『ディシューム』は楽しめる映画だ。ジョンとヴァルンの熱い友情と、アクシャイ・クマールの奇抜なカメオ出演は必見だ」と批評している[16]。
『コイモイ』は2.5/5の星を与えて「バディ・コップ映画として、『ディシューム』はそれなりに楽しめる映画だ」と批評したが[17]、『インディアン・エクスプレス』のシュブラ・グプタは2/5の星を与えて「ジョン・エイブラハムとヴァルン・ダワンのダブル主演作は、ハイテンポの犯罪コメディだが迫力に欠けている。所々に光る部分はあるのものの、大部分は無理筋な展開になっている」と批評している[18]。また、『ファーストポスト』のアンナ・M・M・ヴェティカドは「『ディシューム』は所々引き込まれる部分があり笑えるものの、全体的に中身がない映画だ」と酷評したほか[19]、『ザ・ヒンドゥー』のナムラタ・ジョーシーは「『ディシューム』は、まるでマサラチャイのような映画だ。馴染みのある一方で、時に刺激的な味わいを見せる一杯だ」と批評している[20]。
受賞・ノミネート
| 映画賞 | 授賞日 | 部門 | 対象 | 結果 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| スクリーン・アワード | 2016年12月5日 | コメディアン賞 | ヴァルン・ダワン | 受賞 | [21] |
| スターダスト・アワード | 2017年1月8日 | 主演女優賞 | ジャクリーン・フェルナンデス | ノミネート | [22] |
| 悪役賞 | アクシャイ・カンナー | ノミネート | |||
| ジー・シネ・アワード | 2017年3月11日 | 悪役賞 | ノミネート | [23] | |
| コメディアン賞 | ヴァルン・ダワン | ノミネート | |||
| 第18回国際インド映画アカデミー賞 | 2017年7月15日 | コメディアン賞 | 受賞 | [24] | |