デーヴァナーガリー文字拡張A
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デーヴァナーガリーのうち、デーヴァナーガリー文字、デーヴァナーガリー文字拡張のいずれのブロックにも含まれない、11 世紀以降に作られたインド西部及び中部の多数のデーヴァナーガリー碑文及び写本に記録されている記号類を収録している[1]。
本ブロックに含まれる記号はいずれもテキストの冒頭に書かれ、サンスクリット語で「成就しますように」を表す"सद्धम् siddham"という祝福或いは吉祥を表すものである。機能的にはデーヴァナーガリー文字拡張ブロックに含まれるU+A8FC ꣼ DEVANAGARI SIGN SIDDHAMに類似している。しばしば聖音のオームを表す記号(U+0950 ॐ DEVANAGARI OM或いはU+A8FD ꣽ DEVANAGARI JAIN OM)と共に用いられる[1]。
17世紀ごろまでに、インド北部ではsiddham記号の使用は衰退し、オーム記号のみが書かれるようになったが、インド西部及び中部では、特にジャイナ教のデーヴァナーガリー文字の正書法において引き続きこれらの記号が使用された。ジャイナ教文献においてはsiddhamとオーム記号に明確な使い分けが存在し、例えば祝祷文でオンは使われないのに対し、siddham記号は一貫して使われている。ジャイナ教の実践者や学者は、これらの文字をグジャラート語及びラージャスターン語で「祝福されますように」を意味する"भले bhale"或いは"भले मीण्डु bhale mīṇḍu"と呼んでいる[1]。
Unicodeのバージョン15.0において初めて追加された。
収録文字
| コード | 文字 | 文字名(英語) | 用例・説明 |
|---|---|---|---|
| 冒頭記号 | |||
| U+11B00 | 𑬀 | DEVANAGARI HEAD MARK | |
| U+11B01 | 𑬁 | DEVANAGARI HEAD MARK WITH HEADSTROKE | |
| 吉祥記号 | |||
| U+11B02 | 𑬂 | DEVANAGARI SIGN BHALE | |
| U+11B03 | 𑬃 | DEVANAGARI SIGN BHALE WITH HOOK | |
| U+11B04 | 𑬄 | DEVANAGARI SIGN EXTENDED BHALE | |
| U+11B05 | 𑬅 | DEVANAGARI SIGN EXTENDED BHALE WITH HOOK | |
| U+11B06 | 𑬆 | DEVANAGARI SIGN WESTERN FIVE-LIKE BHALE | |
| U+11B07 | 𑬇 | DEVANAGARI SIGN WESTERN NINE-LIKE BHALE | |
| U+11B08 | 𑬈 | DEVANAGARI SIGN REVERSED NINE-LIKE BHALE | |
| U+11B09 | 𑬉 | DEVANAGARI SIGN MINDU | |