トダイアカバナ

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トダイアカバナ
長野県大鹿村 2022年9月中旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ上類 Superrosids
階級なし : バラ類 Rosids
階級なし : アオイ類 Malvids
: フトモモ目 Myrtales
: アカバナ科 Onagraceae
: アカバナ属 Epilobium
: トダイアカバナ E. platystigmatosum
学名
Epilobium platystigmatosum C.B.Rob. (1908)[1]
シノニム
和名
トダイアカバナ

トダイアカバナ(学名:Epilobium platystigmatosum)は、アカバナ科アカバナ属多年草[3][4][5]。別名、サイヨウアカバナ、ホソバタイワンアカバナ[1]

は高さ10-70cmになり、上部で細かく分枝し、稜はなく、全面に曲がった白い毛が生える。は密につき、葉身は線形から披針形で、長さ1-4.5cm、幅1.5-5mm、先端は鋭形、縁には3-8対の突起状の細鋸歯があり、基部は細まって短い葉柄となる[4][5]

花期は8-9月。は密に毛が生え、萼裂片は4個あり、裂片は長さ約2.5-3.2mmになる。は淡紅色または白色、花弁は4個あり、長さ3-5mmになる。雄蕊は8個あり、そのうち4個が長い。雌蕊柱頭は太い棍棒状またはほぼ頭状になる。果実は細長い4稜形の蒴果で、長さ2.5-5cmになり、熟すると先端から裂開する。果柄は長さ8-22mmになる。種子は長さ約0.8mmの長楕円形で、小さい乳頭状突起があり、白色の冠毛状の長い毛(種髪)がつき、風によって飛ばされる[4][5]

分布と生育環境

日本では、本州の群馬県以西、四国、九州の宮崎県に分布し、河原や岩石地に生育する。攪乱要因の立地を好み、深山の湿った岩石地や源流域の河畔などの裸地などに生える。石灰岩地にも分布する[4][5]。世界では、朝鮮半島南部、台湾中国大陸南部、フィリピンに分布する[4]

名前の由来

和名のトダイアカバナは、長野県の戸台川に由来し[5]、植物学者・薬学者の久内清孝による命名。久内は、1937年の夏、薬学者の朝比奈泰彦南アルプス北沢峠と仙水峠で植物採集を行った。その帰途、戸台川の河原でこの種を見いだし、「戸台あかばな」と名付けた[6]

種小名(種形容語)の platystigmatosum は、「広い柱頭のある」の意味[3]

種の保全状況評価

絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト

Status jenv VU.svg
Status jenv VU.svg

都道府県のレッドデータ、レッドリストの選定状況は次のとおりとなっている。群馬県-絶滅危惧II類(VU)、埼玉県-絶滅危惧IB類(EN)、神奈川県-絶滅危惧II類(VU)、山梨県-絶滅危惧IA類(CR)、長野県-絶滅危惧II類(VU)、静岡県-絶滅危惧II類(VU)、滋賀県-要注目種、広島県-情報不足(DD)、徳島県-絶滅危惧II類(VU)、愛媛県-情報不足(DD)、高知県-絶滅危惧II類(VU)、熊本県-絶滅危惧IA類(CR)、宮崎県-絶滅危惧IB類(EN-r,g)[7]

類似の種

類似の種にヒメアカバナ(学名:Epilobium fauriei H.Lév.[8])がある。同種は、葉が線形から線状長楕円形で、葉の先端はやや円く、縁の鋸歯は1-4対あるが目立たない。茎の高さが3-25cmと小さく、上部で枝を分けず、柱頭は棍棒状になる。日本では北海道、本州(伯耆大山が南限)に分布し、高山の砂礫地に生育する[4][9]

ギャラリー

脚注

参考文献

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