トッカータ (ハチャトゥリアン)

From Wikipedia, the free encyclopedia

トッカータ 変ホ短調 は1932年にアラム・ハチャトゥリアンが作曲したピアノ曲。

ハチャトゥリアンはこの楽曲を全3曲のピアノのための組曲の第1曲として作曲した[1]。組曲の構成は次の通り。

  1. トッカータ
  2. ワルツ=カプリッチョ
  3. 舞曲

組曲の作曲が行われたのはハチャトゥリアンがニコライ・ミャスコフスキーの下で学んでいたモスクワ音楽院時代の1932年である[2]。初演は当時彼のクラスメイトで自作の奏者としてお気に入りだったレフ・オボーリンによって行われた[3]。オボーリンはこの作品の録音も遺している。組曲の中の1作であったがたちまち人気を博し[3]、現在ではほとんどの場合本作のみが単独で演奏される[1]

ハチャトゥリアンは本作において祖国アルメニアの民謡から採った旋律やリズムに加え[3][4][5]バロック音楽や作曲当時の20世紀の技法を用いている[6]

楽曲構成

Allegro marcatissimo - Andante espressivo 変ホ短調

力強い冒頭から4ビートのまとまりが奏でられ、次第に音価を小さくしながら4回繰り返される[4]。和声が変化していくのに対して、執拗なリズムと単純な旋律要素は大きく変わらない[4]。連続する和音で動きを緩やかにした後、三連符が中心となる部分に移る[4]アンダンテエスプレッシーヴォの中間部は旋法的な左手の動きがアルメニア民謡を思わせ、開始部分との鋭い対比を生み出す[4]。ここでは全音音階の使用が目立っている[1]。やがて元のテンポに戻って開始部分が再現されていくが、多少の省略や変更が加わっており完全な繰り返しではない[4]。最後には中間部の楽想が回想される[4][6]

演奏時間は約4分半[4]

出典

参考文献

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI