トヨタ自動車羽村
東京都羽村市に本社を置く、トヨタ自動車の完全子会社
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概要
日野自動車と三菱ふそうトラック・バスの経営統合に伴い、日野とトヨタは商用車領域における競争力強化と役割分担の最適化を進めることとなった。その一環として、日野自動車羽村工場を承継するための準備会社としてトヨタ自動車羽村株式会社が設立され、2026年4月1日に羽村工場の承継およびトヨタへの株式譲渡が実施された[4][5]。
同社はランドクルーザー250などのSUV、高機動車をはじめとする自衛隊向け車両、ダイナ・デュトロなどの小型トラックの製造を行っている。羽村工場は1963年の操業開始以来、フレーム構造車両の生産拠点として機能してきた。同社の本社は羽村工場内に所在し、公式サイトでは同工場を「本社工場」と称している[6]。
この移管に伴う株式譲渡価額は1,500億円とされた[5][7]。日野自動車は、三菱ふそうとの経営統合後を見据えた事業構造の再編および競争力強化を目的として移管を進めたとしている。報道では、トヨタとの親子関係解消後を見据えた財務基盤の強化や、エンジン認証問題に伴う金銭的負担への備えも移管の背景として指摘された[7]。
また、同工場には大型車用テストコースを含む開発施設や、ユーザー向け技術研修施設「お客様テクニカルセンター」などが併設されている[7]。
トヨタは将来的に同工場をトヨタグループにおけるフレーム構造車両の中核工場の一つと位置付けている[8]。
沿革
羽村工場の歴史
羽村工場は1963年、日野自動車が独自開発した乗用車「コンテッサ」およびボンネット小型トラック「ブリスカ」の組立工場として新設され、トラック用部品の機械加工工場も併設した[10]。
1966年のトヨタとの業務提携を経て、1968年にトヨタ・ハイラックスの生産を開始して以降、羽村工場はトヨタ向け小型車の受託生産を担うようになった。ターセル・コルサ・カローラIIでは生産に加えて開発業務の一部も担当するなど、トヨタグループ内で一定の役割を持つ拠点となっていた[10]。
1960年代

- 1963年 - 日野自動車工業の機械工場として操業開始。
- 1966年 - トヨタ自動車工業と業務提携。
- 1967年 - 日野・ブリスカ、トヨタ・パブリカの生産開始。
- 1968年 - トヨタ・ハイラックスの生産開始。
1970年代
- 1971年 - デミング賞実施賞を受賞。
- 1974年 - 大型車用トランスミッション・アクスル生産開始。
- 1977年 - 小型車塗装工場稼働開始。
1980年代

1990年代

- 1991年 - 新ノックダウン工場稼働開始。
- 1992年 - トヨタ・T100生産開始。
- 1996年 - トヨタ・ハイラックスサーフ生産開始。
- 1999年 - ISO 14001認証取得。トヨタ・日野共同開発の日野・デュトロ(U300/U400系)生産開始。トヨタグループのCOE小型トラック中核拠点となる[11]。
2000年代

- 2003年 - 小型トラックのハイブリッド車生産開始。
- 2004年 - タウンエース/ライトエーストラック生産開始。
- 2006年 - 累計生産1,000万台達成、トヨタ・FJクルーザー生産開始。
- 2007年 - 新塗装工場稼働開始。
- 2008年 - ランドクルーザープラド生産開始。
- 2009年 - エネルギー管理優良工場大臣賞受賞、新樹脂成形工場稼働。
2010年代
- 2012年 - 羽村市と災害協定締結。
- 2015年 - TPM優秀賞受賞。
2020年代
- 2020年 - デュトロ生産20周年。
- 2021年 - 水素ステーション開所。
- 2022年 - デュトロZEV生産開始。
- 2024年 - トヨタ・ランドクルーザー250生産開始。
- 2025年 - 羽村工場の移管に関する吸収分割契約を締結[5]。
- 2026年 - 羽村工場を承継し、株式がトヨタへ譲渡された(4月1日)[12]。


