トラマドール・アセトアミノフェン
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トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合錠(トラマドールえんさんえん・アセトアミノフェンはいごうじょう)とは、弱オピオイド(麻薬系鎮痛薬)のトラマドールと、アセトアミノフェンが配合された鎮痛薬である。
日本ではトラムセット配合錠[1]、後発薬のトアラセット配合錠[2]が市販されている。1錠につきトラマドール37.5mgとアセトアミノフェン325mgを含有する配合錠である。
オピオイドとアニリン系解熱鎮痛薬という、作用機序の異なる鎮痛薬を併用することで、さまざまな痛みに有効性が期待される。
アセトアミノフェンは、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とは異なり、末梢でのシクロオキシゲナーゼ(COX)阻害作用は弱く、主に中枢神経系で鎮痛作用を示すと考えられている[3]。非ピリン系の、抗炎症作用を持たない解熱鎮痛薬である[4]。
薬理
適応
医療上の特徴
副作用
など
| 解析対象症例数 | 599 |
| 副作用発現症例数(%) | 486(81.1%) |
| 副作用発現件数 | 1,694 |
慢性疼痛および抜歯後疼痛を有する患者を対象に実施した、日本の臨床試験における安全性評価対象症例599例中486例(81.1%)に、副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主なものは、悪心248例(41.4%)、嘔吐157例(26.2%)、傾眠155例(25.9%)、便秘127例(21.2%)、浮動性めまい113例(18.9%)であった[3](承認時)。
- 眠気、めまい、意識消失が起こることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事しないように注意する。意識消失により自動車事故を起こした例も報告されている[3]。
- 飲酒により薬の作用が増強され、呼吸抑制が起こることがあるため、使用中の飲酒は避ける[3]。
投与に際しては、酸化マグネシウム(瀉下薬)、プロクロルペラジン(制吐薬)が同時に処方される場合が多い。
患者選択
慢性疼痛患者において、心理的社会的要因を伴う場合は、これらに対して適切な治療を行う必要がある[3]。
『非がん性慢性[疼]痛に対するオピオイド鎮痛薬処方ガイドライン』(日本ペインクリニック学会編)[7]によると、「明らかな心因性[疼]痛を訴えている患者」「心理的・社会的要因が痛みの訴えに影響している患者」は、オピオイドの非適応症例と明記されているため、これらの鑑別と患者選択は最も重要な項目となる。