トリグラフ (哨戒艇)
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| トリグラフ | |
|---|---|
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トリグラフ(2010年) | |
| 基本情報 | |
| 建造所 |
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| 運用者 |
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| 艦種 | 哨戒艇 |
| 艦歴 | |
| 発注 | 2008年7月18日[1] |
| 起工 | 2008年9月[2] |
| 進水 | 2010年7月21日[2] |
| 就役 | 2010年11月21日[2] |
| 現況 | 現役[3] |
| 要目(改修前) | |
| 満載排水量 | 381 t[1] |
| 全長 | 49.5 m (162 ft 5 in)[1][2] |
| 垂線間長 | 43.0 m (141 ft 1 in)[2] |
| 最大幅 | 9.2 m (30 ft 2 in)[1][2] |
| 吃水 | 2.2 m (7 ft 3 in)[1] |
| 機関 | MTU 16V4000 M73L ディーゼルエンジン×3基[2] |
| 出力 | 16,200 hp(m) / 12.08 MW[1] |
| 推進 | 3軸[1][2] |
| 最大速力 | 27ノット (50 km/h)[1] |
| 航続距離 | 2,200 海里(13ノット巡航時)[1][2] |
| 乗員 | 36 名(士官4名)[1] |
| 兵装 | |
| 搭載艇 | RHIB×2隻[1][4] |
| 光学機器 | SP-520M-2電子光学システム |
| レーダー | 古野電気 FR-2150W[2] |
| 電子戦・ 対抗手段 | |
トリグラフ(英語: Triglav)は、スロベニア海軍の哨戒艇[2]。ロシア連邦のアルマース中央海洋設計局で建造された[1]。艦番号は11で、同型艇はない[1][2]。艦名は、スロベニアの国章にも描かれているトリグラフ山に由来する[5]。
スロベニアの海岸線は約30キロメートルに過ぎないことから、領海防衛は130名からなるスロベニア海軍(正式名はスロベニア軍第430海軍部門)が2隻の哨戒艇で実施している[3][4]。2024年11月時点で、トリグラフは同海軍が有する最大の艦艇である[3][4]。
装備

武装としては、主砲として30ミリ口径のAK-306多砲身機関砲(AK-630の派生型)を艦首に1基装備している[1][注釈 3]。またミサイル兵装として、対艦用の9M120-1艦対艦ミサイルの3連装発射機2基と、対空用のSA-N-10 イグラ艦対空ミサイル(射程6キロ)の4連装発射機1基を装備していた[1][5][2]。ただし、艦対艦ミサイル発射機は就役以後使用されたことは一度もなく、資料によっては装備として計上していないものもある[1][7]。このほか、14.5ミリ口径の重機関銃が2基ある[1]。
電子装備としては、古野電気製のFR-2150Wレーダーと、SP-520M-2電子光学システムを搭載している[2]。また電子戦・ミサイル防御用の装備として、Stiabing ECM装置とPK-10デコイ発射機2基がある[2]。
搭載艇としては、2隻のRHIBを搭載している[1][4]。また、その他の装備として、水中処分員用の加圧・減圧装置がある[1][4]。
近代化
2024年から2025年にかけて、運用寿命延長とNATOとの相互運用性の向上を目的とした近代化改修工事が実施された[6][8][9]。武装面では主砲がトルコのアセルサン SMASH30ミリ無人砲塔となり、システム面ではL12戦術データリンク、ドイツのヘンソルトLyncea戦闘管理システム、ケルビン・ヒューズ Mk11シャープアイレーダー、敵味方識別用のLTR400軽量トランスポンダー、GMJ900電子妨害システムなどの搭載、その他消火システムや空調システム、配電システムや弾薬庫の改修などが行われた[6][8][9]。
艦歴
2008年7月18日に、ソ連時代のユーゴスラビアに対する債務返還の一環としてロシアに発注され、同年9月にサンクトペテルブルクにあるアルマース中央海洋設計局にて起工、2010年7月21日に進水し、同日付でスロベニア海軍に受領された[1][2][5][10]。進水式にはスロベニア国防大臣とサンクトペテルブルク知事が出席している[10]。2010年11月21日、スロベニア海軍に就役[2]。
2013年12月より、地中海で人道支援を目的としたイタリア主導のマーレ・ノストルム作戦に参加[11]。
2015年10月より、難民救助・密航阻止を目的とした欧州連合主導のソフィア作戦に参加[12]。5か月間の任務中に9件の救助活動で1,072名の難民を救助し、小型の船体にもかかわらず、トリグラフはそのうち500名以上を乗船させた[13]。一度に120名を乗船させたこともあったという[13]。
2018年4月、30ミリ多砲身機関砲が油圧ポンプと制御システムの故障により使用不能状態であり、使用可能な対水上兵器が重機関銃のみとなっていることが報じられた[7]。5月には、地中海を航海中にエンジン1基が故障したためシチリアで修理を受けたものの、出航直後に残る2基にも故障が発生した[14]。
2024年6月から戦闘管理システム、センサー、武装の換装を含む近代化改修が開始され[9]、およそ12ヶ月の作業を経て、2025年2月25日に運用に復帰した[8]。
