トリノ市電5000形電車
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| トリノ市電5000形電車 | |
|---|---|
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5000形(5043)(2007年撮影) | |
| 基本情報 | |
| 製造所 | フィアット・フェロヴィアリア、スタンガ機械工場 |
| 製造年 | 1989年 - 1992年 |
| 製造数 | 54両(5000 - 5053) |
| 投入先 | トリノ市電 |
| 主要諸元 | |
| 編成 | 3車体連接車、片運転台 |
| 軸配置 | B′+2′+B′ |
| 軌間 | 1,445 mm |
| 電気方式 |
直流600 V (架空電車線方式) |
| 最高速度 | 60 km/h |
| 車両定員 | 180人(着席51人) |
| 車両重量 | 29.5 t |
| 車体長 | 22,200 mm |
| 車体幅 | 2,300 mm |
| 床面高さ |
350 mm(低床部分) 870 mm(高床部分) (低床率56 %) |
| 車輪径 | 680 mm |
| 固定軸距 |
1,900 mm(動力台車) 1,400 mm(付随台車) |
| 台車中心間距離 | 7,200 mm |
| 主電動機 | Ansaldo 4 ELO 2245 |
| 主電動機出力 | 150 kW |
| 歯車比 | 6.212 |
| 出力 | 324 kW |
| 定格出力 | 300 kW |
| 制御方式 | 電機子チョッパ制御方式(GTOサイリスタ使用) |
| 制動装置 | 発電ブレーキ |
| 備考 | 主要数値は[1][2][3]に基づく。 |
トリノ市電5000形電車(トリノしでん5000がたでんしゃ)は、イタリアの都市・トリノの路面電車(トリノ市電)で使用されている電車。車内の一部の床上高さを抑えた超低床電車(部分超低床電車)として、1989年以降営業運転に用いられている[1][2][3]。
1980年代、高規格化(ライトメトロ)計画が進展していたトリノ市電には、2車体連接車の7000形の導入が実施されていた。しかし、大型車両である7000形は半径が狭い急曲線の走行が出来ず、重量も大きかったため軌道の補強が必要となるなど課題が多かった。そのため、当初の予定よりも7000形の導入両数を減らす代わりに、従来の路面電車車両の規格を基にした電車を導入する事が決定した。これが5000形電車である[4]。
起終点に折り返し用のループ線が存在するトリノ市電の線形条件に適した片運転台の3車体連接車で、全長1,400 mmの小型車体を前後車体が挟み込む構造となっている。台車は前後車体の端にアンサルド製の主電動機を搭載し車軸を有する動力台車が、中間車体には車軸が無い付随台車が設置されており、動力台車が存在する箇所を除いた車内全体の56 %が床上高さ350 mmの低床構造になっている。車内の座席配置は動力台車上部の高床部分はクロスシート、低床部分はロングシートで、前方車体の乗降扉側には車椅子用のスペースが存在する。これらの設計に際しては、1985年にフィアットが国立研究評議会(Consiglio Nazionale delle Ricerche、CNR)と共同で開発(改造)を実施した、既存の路面電車車両(2800形)を改造した部分超低床電車の技術が活かされている[1][2][3][5][6][7]。
1989年から1992年にかけて54両が導入され、うち30両(5000 - 5029)はフィアット・フェロヴィアリアが、34両(5030 - 5053)はスタンガ機械工場が製造を実施した。当初は運行可能な区間が制限されていたが、5000形に搭載されている集電装置(シングルアーム式パンタグラフ)に対応した架線の整備を始めとした施策により、運行範囲が拡大していった。2024年現在も全車が在籍し、トリノ市電の各系統で使用されている[1][2][8]。