ドイツ銀行ビル
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| ドイツ銀行ビル | |
|---|---|
|
1997年 | |
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| 旧名称 | バンカーズ・トラスト・プラザ |
| 別名 | 130 Liberty Street |
| 概要 | |
| 現状 | 解体 |
| 用途 | 会社 |
| 所在地 | 130 Liberty Street, マンハッタン |
| 座標 | 北緯40度42分35秒 西経74度00分48秒 / 北緯40.70972度 西経74.01333度座標: 北緯40度42分35秒 西経74度00分48秒 / 北緯40.70972度 西経74.01333度 |
| 着工 | 1971 |
| 完成 | 1973 |
| 開業 | 1974 |
| 閉鎖 | 2001年9月11日 |
| 解体 | 2007年3月– 2011年1月 |
| 建設費 | $120 million |
| 所有者 | ドイツ銀行 |
| 高さ | |
| 屋上 | 535 ft (163 m) |
| 技術的詳細 | |
| 階数 | 39 |
| エレベーター数 | 18 |
| 設計・建設 | |
| 建築家 | シュリーブ・ラム&ハーモン社 |
| 開発業者 | Bankers Trust |
| 構造技術者 | James Ruderman |
| 主要建設者 | Turner Construction Company |
| 脚注 | |
| [1][2] | |
ドイツ銀行ビル(ドイツぎんこうビル、旧:バンカーズ・トラスト・プラザ)は、マンハッタンのリバティ通り130番地にかつて位置していた建築物。
ドイツ銀行は1998年、バンカーズ・トラストを買収した際にこの建物を取得した。かつてはロウアー・マンハッタンのスカイラインの一部を構成していたが、2007年から2011年にかけて解体された。現在、この場所は将来建設予定の「5 ワールドトレードセンター」に充てられることになっており、もともとのワールドトレードセンター敷地の外側を拡張する形となる。
アメリカ同時多発テロ事件当日に南棟が崩壊した際、同ビルの外壁は24階分にわたり損壊し、耐力柱が1本破断[3]、約15万8千平方フィート(約1万5千㎡)の床面が失われた[4]。また、建物基部に設けられていた高架プラザも崩壊によって破壊された[5]。このとき、建物内では1名の犠牲者が確認されている[6]。
事件後
崩壊後もしばらくは鋼材やコンクリートが建物から突き出た状態が続いたが、清掃作業によって徐々に撤去された。しかし粉じんや有害物質による汚染が深刻だったため、ドイチェ・バンクは再利用を断念し、解体する決定を下した。損害の全損認定をめぐり、保険会社との間で意見が分かれたことから、作業は2年以上中断し、その間に建物の劣化が進行した[7]。
2002年6月、市当局とドイチェ・バンクは建物内で犠牲者の遺骨を捜索することで合意に達した[8][9]。初期の調査では屋上から3片の骨片が発見され、2005年秋や2006年春にも新たな遺骨が見つかった[10][11]。2006年4月には屋上のバラスト砂利から700片を超える骨片が発見され、後に二人の犠牲者のものと特定された[12]。
解体工事の費用は、アスベスト、ダイオキシン、鉛、シリカ、クロム、マンガンなどの有害物質の大量検出により、施工会社ボビス・レンド・リースの見積もりで7,500万ドルに達した[13]。
解体
2004年、建物の処理と保険金支払いをめぐる和解が成立し、ロウアー・マンハッタン再開発公社が土地を取得して解体準備を進めることとなった[14]。2006年12月7日、AP通信が正式にビル解体開始を報じたが、周辺住民の間では有毒粉じんの再飛散への懸念が広がった[15]。
2007年3月に解体作業が始まったが、5月17日には長さ約7メートルの鉄管が35階から落下する事故が発生し、一時作業が停止。8月18日には17階で七アラームの大規模火災が発生し、違反喫煙が原因とされた。当時、1週間に1フロアずつ撤去が進んでおり、上部26階分が残っていた。火災はアスベスト除去作業中に発生し、煙がビニールシートにより外に逃げず、消火活動が困難となった。スタンドパイプも切断されていたため消火用水も供給できず、結果として消防士2名(ロバート・ベディア、ジョセフ・グラファニーノ)が一酸化炭素中毒と煙吸入で殉職、115名が負傷した。
2008年には施工責任者3名と下請け会社ジョン・ガルト・コーポレーションが業務上過失で起訴された。市による作業停止命令は2008年4月に解除され、5月以降解体と除染作業が再開された。建物の防災計画は不備が多く、実質的に「911通報を」と記されたのみであったと報じられている[16]。
当初、2008年末までの完全撤去を目標としていたが、延期を重ね2010年末完了予定となり、実際の解体完了は2011年1月20日。最2月28日には基礎部まで完全に取り壊された[17][18]。
再開発と将来計画
その後、敷地はニューヨーク・ニュージャージー港湾公社の管理下に入り、現在は車両検査施設「ビークル・セキュリティ・センター」と、上部に造られた「リバティ・パーク」が整備されている。
2007年6月14日、マイケル・ブルームバーグ市長と当時のニューヨーク州知事エリオット・スピッツァーは、JPモルガン・チェースが「5 ワールドトレードセンター」建設の入札で落札したと発表した。しかし翌2008年に同社がベア・スターンズを買収したことで、開発計画は変更され、当面は383マディソン・アベニューの旧ベア・スターンズ本社へ移転することとなった。そのため、この敷地の将来利用は不透明になったが、地域住民や関係者の間ではホテルまたは住宅用途を望む声が強かった。
また、2011年10月14日には、港湾公社とギリシャ正教会が合意に至り、かつてテロで全壊した聖ニコラス聖堂を現地に再建することが決定した。この教会は1916年にギリシャ系移民によって創設され、同時多発テロで完全に失われた唯一の宗教施設だった。再建工事は長期間中断した後、2020年8月に再開され、2022年7月4日に献堂、同年12月に竣工した。
ドイツ銀行ビルの解体の遅れにより、港湾公社は隣接する車両用セキュリティセンターの完成を数年延期せざるを得ず、再建コストは当初より約1億ドル増加した。当初2013年開業予定であった同施設は、上部のリバティ・パークの完成とともに2016年6月に開業した[19]。
