ドメニコ・アルベルティ

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チェンバロ・ソナタ第8番 ト短調

ドメニコ・アルベルティDomenico Alberti, 1710年前後 - 1740年8月14日)は、18世紀イタリア声楽家チェンバロ奏者・作曲家バロック音楽から古典派音楽への過渡期に活躍した。

アルベルティの生涯は短く、現在その作品はほぼ忘れ去られた状態にあるが、彼のチェンバロ・ソナタで多用される分散和音の音型はその名にちなんでアルベルティ・バスと呼ばれ、後のギャラント様式の音楽で多用された。

アルベルティはヴェネツィア出身で、声楽をアントニオ・ビッフィ、作曲をアントニオ・ロッティに師事した[1][2]アマチュア(dilettante)を自称していたが、歌手およびチェンバロ奏者としての名声は高かった[1]

ヴェネツィア共和国大使ピエトロ・アンドレア・カッペッロに随行してスペインマドリードに行き、1736年にその歌を聞いたファリネッリが賛嘆したという逸話がある[1][2]

1737年にモリナーリ侯爵に随行してローマに移った[1][2]。彼のチェンバロ・ソナタはこの時期に書かれたと考えられている[2]。ギターかリュートで自ら伴奏しながら歌いつつローマの街を歩くことを好んでいたという[1]

1740年に没し、ローマのサン・マルコ教会に葬られた[1][2]

主な作品

アルベルティは鍵盤楽器作品によって歴史に名を遺した。主要な作品はソナタで、36曲があったがその一部は散佚した[1]

1748年にロンドンウォルシュから8曲からなるチェンバロ・ソナタ集(作品1)が出版された。いずれも2楽章構成で、各楽章は二部形式をとっている。アルベルティはこれらの鍵盤楽曲において、アルベルティ・バスの名称の由来となった、分散和音を多用する左手の伴奏書法を頻繁に用いている。

作品1の8曲以外はほとんど演奏される機会がなかったが、2015年にBrilliant Classicsからマヌエル・トマディンの演奏による鍵盤楽器曲全集の録音(CD4枚組)が発売された[3]

アルベルティは生前は歌手として知られ、メタスタジオのテクストによるセレナータ2曲(エンディミオーネ、ガラテア)、サルヴェ・レジーナ、多数の歌曲を書いたが、これらの声楽曲についてはほとんど注目されていない[2]

評価

脚注

外部リンク

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