ナディール
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概要
1974年から2003年にかけてフランス国立海洋開発センター(CNEXO)およびその後身であるフランス国立海洋開発研究所(IFREMER)に所属し、海洋学の研究に携わった。運航は民間のGenavir社による。船主はCGM、建造はAuroux Shipyard。
船体の後部が平甲板となっており、研究設備などを収めた20フィートコンテナを最大12個積載。整備格納庫から出された潜水艇は両舷側に積まれたコンテナの間を通って船尾へ移動し、22トンの着水揚収能力を持つAフレームクレーンで吊るして海へ下ろされる。ブリッジ後部に設けられた潜水作業コントロールルームにおいて、あらかじめ海底へ投入した3基の超音波トランスポンダーを用いて母船と潜水艇の位置を把握し、水中通話機を使用して潜水艇への指示を行う運用であった。
科学調査
1985年、日本とフランスが共同で行った深海調査「KAIKO計画」の一環として、6000mの潜水能力を持つ深海調査艇ノティールを搭載して来日[1]。同年6月から8月にかけて日本海溝・南海トラフ・駿河トラフなどで27回にわたる潜水調査を行った。銚子沖の海底で沈み込みプレート境界をはじめて直接視認し撮影することに成功し、襟裳海山に海底地震計・海底傾斜計を設置する[2]など、実証的なプレートテクトニクス研究の草分けとなる成果を上げている。
その後2000年にも来日し、東海地震の震源と想定される静岡県の沖合においてマルチチャンネル反射法地震探査を実施。音響反射を解析し3次元画像化することでプレートの沈みこみと断層の詳細な構造を明らかにした(「SFJ-KAIKO計画」)[3]。この航海では御前崎沖の海底に存在するガスハイドレートの探査も行われている。 これらの調査を含め、ナディールは世界各地の海で130回以上の調査航海を行った[4]。科学的調査以外の活動としては、1996年にノティールを用いてタイタニック号からの遺品引き上げにも従事している。