ナンヨウソテツ

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ナンヨウソテツ
ナンヨウソテツ(Terra Nostra Park
保全状況評価[1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 NT.svg
Status iucn3.1 NT.svg
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 裸子植物 gymnosperms
: ソテツ綱 Cycadopsida
: ソテツ目 Cycadales
: ソテツ科 Cycadaceae
: ソテツ属 Cycas
: ナンヨウソテツ
C. rumphii
[2]
学名
Cycas rumphii Miq.
和名
ナンヨウソテツ、モルッカソテツ、ジャワソテツ
英名
queen sago palm, bread palm
板橋区立熱帯環境植物館の植栽株(2024年12月撮影)
大胞子葉(ベルリン=ダーレム植物園

ナンヨウソテツ(別名:モルッカソテツ、ジャワソテツ、学名:Cycas rumphii )はソテツ科ソテツ属雌雄異株常緑樹

高さ5–8メートルに達する大型種。葉は長さ0.8–2メートルの羽状複葉で、小葉は暗緑色で光沢があり、柔らかい[3][4]。大胞子葉は長さ38センチメートルに達し、先は矢じり型で[4]ソテツのような羽状にはならない[5]。種子の内種皮は海綿状で水に浮くことができ、種子の寿命も長い[5][6]

分類、分布と生育環境

世界の植物分類情報を提供する英国キュー植物園系のデータベース Plants of the World Online (POWO)では、インドネシアジャワ島ニューギニア島オーストラリア西部に分布するとしている[7]

文献により分布域の範囲が異なるが、これは種分類の変遷とも関係している。コーナー・渡辺(1969)[8]C. rumphiiC. circinalis と同一とし、熱帯アジア全域に分布するとしている。白井(1980)[3]C. rumphii を北オーストラリアとマレーシア原産、ウォルタース(1997)[5]はより広範囲のインド〜東南アジア、ニューカレドニア、フィジーに分布するとし、いずれもC. rumphii にナンヨウソテツとは異なる和名を充てるとともに、C. circinalis にナンヨウソテツの和名を充てている。またウォルタース(1997)[5]は、C. rumphii の種子は海水に長期間浮かんで広域散布されるため、ソテツ属のなかでは最も分布域が広いとしている(但し形態が類似しインドに分布するC. circinalis(和名インドソテツ[9])などの近縁種を含めて議論している可能性がある)。Fayaz(2011)[4]は学名C. rumphii ssp. zeylanica とし、インド〜東南アジア、ニューギニア、オーストラリア北部に加え、マダガスカルと東アフリカにも分布するとしている。Liu et al.(2021)[6]は、浮力のある種子をつくるC. rumphii などの10種について、海流による種子漂流が長距離分散を可能にするとともに、これらの種の進化に重要な役割を果たしたことを指摘している。

利用

観葉植物として利用[8]

種子や幹はソテツと同様に澱粉を含み、原産地ではこれを水洗いして食用にするが[8]、有毒成分による中毒事故も起きていたとされる[3]。若葉を食用にするとも記される[8][3]

脚注

参考文献

外部リンク

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