ホロタイプ標本 DORCM G 913 は、スウォンジーに暮らすアマチュア古生物学者チャールズ・ウィルコックスがラルワース累層の Cherty Freshwater Member の海成層からダールストン湾(英語版)近くの Feather Quarry で採集した。地質時代は中期ベリアシアン期にあたる。9本の歯と歯骨断片からなる長さ約7.6センチメートルのホロタイプ標本は一度紛失されたと思われていたが、ドーセット州博物館(英語版)で再発見された。後にはより小型の個体の歯骨断片標本 BMNH 48207 と他の歯も本種に割り当てられた。リチャード・オーウェンは1878年に化石化した鱗甲に "granicones" という種小名を名づけてヌテテス属に分類した[1]が、これらは2002年におそらくヘロケリドラ(英語版)属の H. anglica または H. bakewelli の四肢あるいは尾の皮骨板であることが示された[2]。2006年にはフランスのシャラント県で産出した歯 CHEm03.537 もヌテテス属の未定種に割り当てられた[3]。ヌテテス属のものとされている大型の標本のいくつかは実際にはドロマエオサウロイデス(英語版)のものである可能性がある[4]。
ヌテテス属には1854年にリチャード・オーウェンにより記載・命名されたタイプ種 ヌテテス・デストラクトル(Nuthetes destructor)のみが含まれる[5]。属名はギリシア語のコイネーの nouthetes(「注意する者」「監視者」を意味するνουθέτητης (nouthetetes)の略語)に由来し、歯が現生のオオトカゲ科(Monitor Lizard)と歯が類似することを反映している[6]。種小名はラテン語で「破壊者」を意味し、歯が現生のベンガルトカゲ(英語版)と同等の大きさでかつ獲物を切り裂くことに適していることによる[7]。