ネスビットの不等式はシャピロの不等式の n = 3 の場合である。
相加調和平均の関係式を
に用いる。

整理して、




を仮定すると

を得る。
,
と定義する。並べ替え不等式より、この2列のドット積は、2列がともに単調増加あるいは単調減少であるときに最大値をとる。
今、2列は単調減少数列になっている。2つのベクトル
を
を循環的に置き換えたものとして、


辺辺足して、ネスビットの不等式を得る。
任意の実数a, b, cについて、恒等式

が成り立つから、正の実数a, b, cにおけるネスビットの不等式を得る。
備考:すべての有理不等式は、平方和の恒等式に変換することで証明可能である。詳細はヒルベルトの第17問題を参照。
2つのベクトル

に関するコーシー=シュワルツの不等式、

を証明1と同様にして変形することで題意の不等式を得る。
のようにラヴィ変換を施して、相加相乗平均の関係式を用いることにより、
![{\displaystyle {\frac {x}{y}}+{\frac {z}{y}}+{\frac {y}{x}}+{\frac {z}{x}}+{\frac {x}{z}}+{\frac {y}{z}}\geq 6{\sqrt[{6}]{{\frac {x}{y}}\cdot {\frac {z}{y}}\cdot {\frac {y}{x}}\cdot {\frac {z}{x}}\cdot {\frac {x}{z}}\cdot {\frac {y}{z}}}}=6.}](https://wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/1507dc4a3297ab152b5f0dcf02fe8aa41ef56045)

を元に戻して、


整理すると、ネスビットの不等式を得る。
ティトゥの補題はコーシー=シュワルツの不等式をn個の実数(xk)の列と、n個の正の実数(ak)の列に関する不等式に換言したものである。

とすると、



不等式の左辺が斎次的であることから、
としても一般性を失わない。 ラヴィ変換を施して、

とすれば、不等式は
に帰着する。これは、
と変形できるが、ティトゥの補題より、成立が確認できる。
として、関数
を考える。この関数は区間
内で凸であるから、イェンセンの不等式より、

整理して、


について、不等式
を証明して、
を考えることにより、右の不等式が示せる。
実際に
であるから不等式が成立する。
証明9の右の不等式は、
におけるムーアヘッドの不等式そのものである。
不等式を変形して

この左辺は、

となるので、不等式が成立する。