ノリス男爵
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テューダー朝の廷臣ヘンリー・ノリス(?-1601)は王家の信頼も篤く、ワイアットの乱煽動の嫌疑をかけられて幽閉状態であった王女エリザベスの護衛役を務めた[1]。エリザベス1世即位の後も駐仏英国大使といった要職を務めた後、1572年5月6日に貴族院よりライコートのノリス男爵(Baron Norreys of Rycote)として議会招集を受けた[1][2][3][4]。彼が1601年に没すると、息子のフランシスが爵位を継承した[2][4]。
2代男爵フランシス(1579-?)は1620年から翌年にかけてイングランド貴族爵位のバークシャー伯爵(Earl of Berkshire)に陛爵するとともに、テイム子爵(Viscount Thame)を併せて授けられた[1][2][5]。しかしながら彼は叙爵から数年のうちに、クロスボウで自殺を試みた傷が原因で死去した[註釈 1][5]。 彼には庶子フランシス(1609-1669)がいたものの、嫡子でなかったため、同人の死をもって両爵位は廃絶した[1][2][6]。一方で、ノリス男爵位は議会招集による爵位であり、女系継承を認めるものであったことから、一人娘のエリザベスが父の爵位を相続した[2]。
3代女男爵エリザベス(?-1645)はエドワード・レイ(1589-1658)と結婚して一人娘のブリジットを儲けたが男子はなかったため、爵位はブリジットが相続した[2]。
4代女男爵ブリジット(1627-1657)が1657年に没すると、彼女の長男ジェイムズが爵位を相続した[2]。
5代男爵ジェイムズ(1653-1699)は1682年にアビンドン伯爵に叙されて、伯爵家の始祖となった。
これ以降の歴代伯爵家当主はノリス男爵を帯びており、伯爵家嫡男の儀礼称号としてその名をとどめている[註釈 2][2][7][8]。(→以降の歴史は、アビンドン伯爵を参照。)
ノリス男爵(1572年)
- 初代ノリス男爵ヘンリー・ノリス (?-1601)
- 第2代ノリス男爵フランシス・ノリス (1579–?) (1620年頃バークシャー伯爵叙爵、死去に伴い廃絶)
- 第3代ノリス女男爵エリザベス・レイ (?-1645)
- 第4代ノリス女男爵ブリジット・レイ (1627–1657)
- 第5代ノリス男爵ジェイムズ・バーティ (1653–1699) (1682年にアビンドン伯爵叙爵)
以降のノリス男爵歴代当主は、アビンドン伯爵を参照。