ハンス・グルーバー
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| Hans Gruber | |
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| ダイ・ハードのキャラクター | |
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グルーバーを演じたアラン・リックマンの写真(2011年) | |
| 初登場 |
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| 作者 | |
| 翻案元の名前 | アントン・グルーバー |
| 演者 | アラン・リックマン |
| 詳細情報 | |
| 別名 | ビル・クレイ(Bill Clay) |
| 職業 | 犯罪者 |
| 所属 | 西ドイツ民族解放機構(ドイツ赤軍の分派) |
| 武器 | H&K P7 |
| 家族 | サイモン・グルーバー(兄) |
| 国籍 | 西ドイツ |
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ハンス・グルーバー(Hans Gruber)は、1988年の映画『ダイ・ハード』の悪役(ヴィラン)である架空の人物。アラン・リックマンが演じた。
グルーバーは西ドイツ出身の壮年男性で犯罪の天才として描かれる。彼は仲間を率いて、6億4,000万ドルの無記名債券の巧妙な強奪計画を実行する。計画の中で政治的テロに見せかけて最新鋭のオフィスビルを占拠し、多くの人質を取り、地元ロス市警や連邦捜査局(FBI)を翻弄するものの、偶然居合わせたニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)に計画を阻止され、最期は死亡する。
グルーバーは映画史に残る象徴的な悪役の一人と評され、そのキャラクター造形がその後の映画の悪役像に多大な影響を与えたとされる。
なお、演じたリックマンはグルーバー役が初映画出演であった。
映画『ダイ・ハード』は、ロデリック・ソープによる1978年の小説『Nothing Lasts Forever』を原作とし、ハンス・グルーバーも、この原作に登場するアントン・グルーバーを下敷きとしている[1]。 脚本を担当したスティーブン・E・デ・スーザは、グルーバーが主人公であるかのようにアプローチして、執筆を行なった[2][3]。
グルーバー役はアラン・リックマンにとって初めての映画出演であった。プロデューサーのジョエル・シルバーが、ブロードウェイの『危険な関係』(Les Liaisons Dangereuses)に出演する彼を観てキャストを決めた[4]。 当初、リックマンはオファーを受けることに難色を示していたが、受けた後は例えば服装をいかにもテロリストのようなものではなく、スーツにするべきなどの提案を行なった[5]。 当初グルーバーは傭兵として構想されていたが、リックマンが配役されたことで製作サイドも人物造形の再考に迫られ、現場で脚本の書き直しが行われることさえあった。これにより追加されたシーンの1つが、グルーバーがマクレーンと鉢合わせし、咄嗟にアメリカ訛りの英語で人質の振りをするというものである。これはリックマンが説得力のあるアメリカ英語が話せると知ったスタッフによって追加された[6]。 リックマン自身はグルーバーを悪役とは見なさず「ただ人生において特定のものを望み、特定の選択をし、それを追い求める人物を演じたに過ぎない」と述べている[7]。 また、グルーバーが銃を撃つ場面の撮影では、リックマンは緊張していた[5]。
物語の最後にグルーバーがビルから転落死するシーンは、ブルースクリーンを用いた特殊撮影である。実際にリックマンが約20フィート(6.1メートル)落下するところを撮影し、後から周りの風景を合成した。この撮影にあたって、監督のジョン・マクティアナンはスタントマンを使わないことにし、リックマンを説得する必要があった。撮影は2度行われ、1度目のものが採用された[8]。 有名な逸話として、リックマンは実際のカウントより早く落とされため、映画で見せた恐怖と驚きの表情は演技ではなかったというものがある[9]。
評価と影響
グルーバー役はリックマンの出世作となり[10]、一夜で名声を得たとも呼ばれた[4]。 ピープル誌は「アメリカ英語のアクセントで悠々と話すドイツ人を演じるイギリス人」と述べ、彼の演技の幅の広さを称賛した。また、映画冒頭で「完全に状況をコントロールしている」様子や、共演者のブルース・ウィリスとの相性の良さも強調された[11]。 ニューヨーカー誌はグルーバーを「奇妙なほど冷静で、自らが引き起こした騒乱にも退屈しているように見える」と評した[12]。 スクリーン・ラント誌はグルーバーの最期を「史上最も記憶に残る映画の悪役の最期の一つ」と評した[9]。
マキシム誌は冷戦が終結する中で、グルーバーはステレオタイプなロシア(ソ連)やナチスの悪役に取って代わる「現代的な悪役」を再定義したと評した[7]。 ヴァニティ・フェア誌は、観客がグルーバーを応援していたことに触れ、このキャラクターが「我々を完全に魅了した最後(のハリウッドの悪役)だったかもしれない」と評した[13]。 ニューヨーカー誌は、リックマンを「原型」にして「再現不能な」悪役と表現した[12]。 デン・オブ・ギーク誌は、次のようにグルーバーの計画こそがこの映画の存在理由だと述べている[6]。
ポスターにはブルース・ウィリスの顔と名前がある、が、ハンス・グルーバーのおかげで物語が存在する。―彼がナカトミビルに現れなければ、映画は存在しなかったのだ― 他のすべてのキャラクターは彼の行動への反応者として存在するに過ぎない。
グルーバーのキャラクター像は、ハリウッド映画における後の「ヨーロッパ系の悪役」(Euro-villain、ユーロ・ヴィラン)に影響を与えたとされ[4]、その「計算高い悪意」は『エグゼクティブ・デシジョン』(1996年)、『エアフォース・ワン』(1997年)、『フェイス/オフ』(1997年)に見られる。また、『クリフハンガー』(1993年)の悪役も、グルーバーと同様に政治的理想主義者であるように見せかけながら、本当の目的は金銭にあった人物として描かれる[14] 。
グルーバーは映画史に残る悪役の一人である。 エンパイア誌の「史上最高の映画の悪役」では、ダース・ベイダー、ジョーカー (ダークナイト)(英語版)、ロキ (MCU)(英語版)に次ぐ第4位にランクインした[15]。同誌は、グルーバーを「悪役としてスクリーンに映し出された、声と顔の最も完璧な組み合わせ」と称え、キャラクターの精密さと重みはリックマンの舞台俳優としての訓練の賜物であると指摘している[15]。 さらに同誌は、グルーバーを「史上最高の映画キャラクター」の第17位に選出した[16]。 アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)による「アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100」では第46位に、IGNによる「トップ100の悪役」では第14位にランクインしている[17][18]。
脚注
- ↑ Mark, Jon (2016年1月15日). “Alan Rickman Brought Hans Gruber's Real Origins To Life” (英語). Inquisitr. 2017年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月27日閲覧。
- ↑ Frazier, Dan (2015年8月24日). “"There is no such thing as an action movie." Steven E. de Souza on Screenwriting”. Creative Screenwriting. 2024年12月27日閲覧。
- ↑ Pleines, Miyako (2022年4月7日). “If You Ask The Writer, Bruce Willis Was Never Die Hard's Protagonist”. /Film. 2024年12月27日閲覧。
- 1 2 3 Power, Ed (2018年11月26日). “Die Hard at 30: How the every-dude action movie defied expectations and turned Bruce Willis into a star” (英語). The Independent. 2024年12月27日閲覧。
- 1 2 Ritman, Alex (2015年4月16日). “Alan Rickman on 'Die Hard' Role: "It's Shocking How Thrilling It Is to Shoot a Machine Gun"” (英語). The Hollywood Reporter. 2024年12月27日閲覧。
- 1 2 George, Tim (2019年12月13日). “Why Hans Gruber remains the greatest action movie villain of all time” (英語). Den of Geek. 2024年12月27日閲覧。
- 1 2 Keller, Jared (2016年1月14日). “In Praise of Hans Gruber, the Finest Villain of Our Time” (英語). Maxim. 2024年12月27日閲覧。
- ↑ Failes, Ian (2018年8月13日). “The Science Project That Resulted in 'Die Hard's Most Killer Stunt” (英語). Thrillist. 2024年12月27日閲覧。
- 1 2 McCormick, Colin (2024年4月21日). “Why Hans Gruber's Die Hard Death Scene Aged So Well” (英語). Screen Rant. 2024年12月28日閲覧。
- ↑ O'Sullivan, Michael (2016年1月14日). “Alan Rickman never disappeared into a role. But that's what made him great” (英語). The Washington Post. https://www.washingtonpost.com/lifestyle/style/alan-rickman-never-disappeared-into-a-role-but-thats-what-made-him-great/2016/01/14/fe56e078-baf5-11e5-b682-4bb4dd403c7d_story.html 2024年12月27日閲覧。
- ↑ Heigl, Alex (2016年1月14日). “An Ode to Alan Rickman's Hans Gruber, Possibly the Greatest Screen Villain Ever” (英語). People. 2024年12月27日閲覧。
- 1 2 Crouch, Ian (2016年1月14日). “The Unforgettable Villainy of Alan Rickman in “Die Hard”” (英語). The New Yorker. ISSN 0028-792X. https://www.newyorker.com/culture/culture-desk/the-unforgettable-villainy-of-alan-rickman-in-die-hard 2024年12月28日閲覧。
- ↑ Nathan, Micah (2016年1月15日). “Celebrating the Brilliance of Alan Rickman’s Hans Gruber”. Vanity Fair. 2024年12月27日閲覧。
- ↑ Meyer, Joshua (2018年7月11日). “The 9 Best and Worst 'Die Hard' Knock-Offs” (英語). /FILM. 2024年12月27日閲覧。
- 1 2 White, James (2024年12月6日). “The Best Movie Villains Of All Time” (英語). Empire. 2024年12月27日閲覧。
- ↑ “17. Hans Gruber - The 100 Greatest Movie Characters” (英語). Empire (2011年11月7日). 2011年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月27日閲覧。
- ↑ “AFI's 100 Years...100 Heroes & Villains” (英語). American Film Institute. 2024年12月27日閲覧。
- ↑ “Hans Gruber - #14 Top 100 Villains” (英語). IGN. 2024年12月27日閲覧。
ダイ・ハード シリーズ | |
|---|---|
| 映画 | ダイ・ハード - ダイ・ハード2 - ダイ・ハード3 - ダイ・ハード4.0 - ダイ・ハード/ラスト・デイ |
| ゲーム | |
| 原作小説 | ダイ・ハード - 刑事 - ケネディ空港着陸不能 |
| キャラクター | |
| 監督 | ジョン・マクティアナン - レニー・ハーリン - レン・ワイズマン - ジョン・ムーア |
| 関連項目 | |
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