ダイ・ハード2
アメリカの映画作品
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『ダイ・ハード2』(原題:Die Hard 2: Die Harder)は、1990年のアメリカ映画。『ダイ・ハード』(1988年)の続編である。超高層ビルでの活躍を描いた前作から舞台を空港に移し、再び刑事ジョン・マクレーンの活躍を描いたアクション映画。当初は1作目に続いてジョン・マクティアナンが監督する予定であったが、『レッド・オクトーバーを追え!』の撮影の最中であり、スケジュールの調整がつかなかったために、レニー・ハーリンが監督を務めている。
| ダイ・ハード2 | |
|---|---|
| Die Hard 2: Die Harder | |
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| 監督 | レニー・ハーリン |
| 脚本 |
ダグ・リチャードソン スティーヴン・E・デ・スーザ |
| 原作 |
ウォルター・ウェイジャー 『ケネディ空港/着陸不能』 |
| 製作 |
ローレンス・ゴードン ジョエル・シルバー チャールズ・ゴードン |
| 製作総指揮 | マイケル・レヴィ |
| 出演者 |
ブルース・ウィリス ボニー・ベデリア レジナルド・ヴェルジョンソン ウィリアム・アザートン ウィリアム・サドラー フランコ・ネロ ジョン・エイモス デニス・フランツ |
| 音楽 | マイケル・ケイメン |
| 主題歌 | ヴォーン・モンロー 『Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!』 |
| 撮影 | オリヴァー・ウッド |
| 編集 | スチュワート・ベアード |
| 製作会社 |
ゴールデン・カンパニー シルバー・ピクチャーズ |
| 配給 | 20世紀フォックス映画 |
| 公開 |
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| 上映時間 | 124分 |
| 製作国 |
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| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $70,000,000[1] |
| 興行収入 |
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| 配給収入 |
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| 前作 | ダイ・ハード |
| 次作 | ダイ・ハード3 |
脚本の原作はウォルター・ウェイジャーによる小説『ケネディ空港着陸不能』(58 Minutes)。映画では、主人公をマローン警部からジョン・マクレーンに、舞台となるケネディ空港(ニューヨーク)をダレス空港(ワシントンD.C.)に変更するなど大きく脚色している。
なお、映画第1作の原作となったのはロデリック・ソープの小説『ダイ・ハード』(原題 Nothing Lasts Forever)だが、この2つの小説に関連性はまったく無い。また、1987年刊行の『58 Minutes』は、翌1988年に邦題『ケネディ空港着陸不能』(二見書房)として日本国内でも出版され、1990年には映画の公開にあわせて『ダイハード2』に改題されて新装版が出版された。
あらすじ
前作、ナカトミビルのテロ事件からちょうど1年後のクリスマス。時の人となっていたジョン・マクレーンは妻のホリーを出迎えるため、雪の降るワシントン・ダレス国際空港にやってきた。ホリーの乗るノースイースト140便には偶然にも、1年前の事件の際に特ダネ優先主義による横暴報道でマクレーン夫妻を危機的状況に陥れたジャーナリスト、ソーンバーグも同乗していた。また空港にはこの日、南米バル・ベルデの麻薬王エスペランザ将軍の護送機が到着するとあってマスコミも集まっていた。
不審な男達が荷物室に侵入するのを見つけたマクレーンが2人組を追うと銃撃戦に発展、1人を倒し、1人を取り逃がす。男達の装備からただ事ではないと察したマクレーンは、空港の封鎖と捜査を空港警察に進言するが、ロレンゾ署長はただの物盗りの犯行だとして、むしろ一年で一番忙しい日に銃撃戦をやったマクレーンを罵倒する。納得がいかないマクレーンはロスにいる親友の警官パウエルに、さきほど殺した男の指紋情報を照会してもらうと、その男は2年前にヘリ事故で死んだとされている元アメリカ陸軍軍曹と判明。マクレーンは空港責任者に直接話そうと管制塔に乗り込み、管制部長のトルドーに危険を訴えている最中、突然滑走路の着陸誘導灯が消え、計器着陸誘導装置(ILS)も乗っ取られ、旅客機との通信も遮断される。数十機の旅客機が空港上空で着陸不能に陥り、その中にはホリーが乗る機もあった。そこに事件の首謀者であるテロリスト、元アメリカ陸軍特殊部隊群のスチュアート大佐から犯行声明の電話があり、目的が間もなく護送されてくるエスペランザ将軍の奪還であることと、逃走用に大型貨物機のボーイングを要求してくる。
空港側は建設中の新管制塔にあるアンテナを使い管制機能を復旧すべく、主任エンジニアのバーンズがSWATチームの護衛のもと新管制塔に向かうが、その行動は既にテロリストに先読みされており、作業員に扮したテロリストの待ち伏せを受けSWATは全滅。一方、マクレーンは空港用務員のマービンから新管制塔への裏経路を聞き出し現場に急行。射殺される直前だったバーンズを救出し、その場のテロリストを殲滅するが、肝心なアンテナは爆破され通信機能奪還は失敗に終わる。スチュアート大佐は警告に従わなかったことへの報復と見せしめとして、英国旅客機ウィンザー114便に偽の管制指示と改ざんしたILS情報を与えて地表に激突させ、230人の乗客乗員全員死亡という惨事を引き起こす。
空港上空にはまだ18機もの航空機が待機旋回しており、数千人に及ぶ命はテロリストに握られている状態であった。トルドーは政府に救援を要請、まもなくグラント少佐率いる陸軍対テロ特殊部隊が到着する。エスペランザ将軍の乗る護送機が接近、グラントはあえて将軍の着陸を許し、彼らが要求した航空機で高跳びする際に一網打尽にする作戦を取るが、マクレーンは将軍を拘束できれば人質と交換できると考え単独行動に出る。一方、護送機内では拘束を解いた将軍が護送兵や操縦士を射殺し、自らの操縦で着陸してくる。いち早く現場に駆け付けたマクレーンだったが、直後に到着したスチュアートらと交戦になると、自身は間一髪で危機を脱したものの、将軍を取り逃がしてしまう。
バーンズの発案で、ビーコンを利用して各旅客機に事態を伝える事に成功。燃料に余裕がある機は近隣の空港へ向かうように指示するが、ホリーが乗る旅客機を始め燃料が少ない機は引き続き上空での待機を余儀なくされる。マクレーンは単独行動に関してグラントに咎められ口論になるが、バーンズの助言により近隣の教会がテロリストのアジトだと突き止めると、グラントの小隊と協力してアジトの制圧にかかる。激しい銃撃戦が開始され、スチュアートらが教会の裏手からスノーモービルで逃走。マクレーンが単身追跡するが、テロリストから奪ったサブマシンガンをいくら撃っても手応えが無く、逆襲をくらって取り逃がしてしまう。
スチュアートらは逃走用の貨物機が用意されたある格納庫に向かい、グラントの小隊もそれを追う。しかし実はグラントらはなんとテロリストの共謀者であった。マクレーンが奪ったマシンガンが命中しなかったのは、弾倉が空砲だったためで、テロリストとグラント小隊との銃撃戦はすべて芝居だったのだ。マクレーンはこの事実をロレンゾに付きつけ、空港警察全員でテロリストを追うことになるが、空港内は大パニックになっており、車が出せない状態となっていた。実はホリーと同乗中のソーンバーグがビーコンでの通信を傍受しており、テロリストが管制を占拠していることを特ダネとして放送させたためであった。ホリーの乗った機はもう燃料切れ寸前で、誘導灯もない真っ暗な滑走路にイチかバチか強行着陸を試みる以外にないところまで迫っていた。
テロリスト追跡が出来なくなったマクレーンは地元のテレビクルーに頼み、報道ヘリコプターでテロリストが乗る貨物機が走り始めている滑走路へと運んでもらうと、貨物機の主翼に飛び移り補助翼の可動部に脱いだ上着を挟んで離陸を阻止する。しかしこれに気付いたスチュアートとグラントも主翼に降りてきたため、マクレーンは両者との肉弾戦を展開すると、なんとかグラントを倒したものの、軍隊格闘の達人であるスチュアートには歯が立たず、主翼から蹴り落とされてしまう。だがマクレーンは落とされる際に、燃料バルブの蓋を開いていた。漏れ出した燃料は滑走路に沿って直線を描き、マクレーンがライターで点火すると炎は燃料の筋を導火線のように伝い、飛び立とうとする貨物機に引火、スチュアートやエスペランザを含むテロリスト全員と共に大爆発する。
そして滑走路に沿って直線に燃える残火が着陸誘導灯の代わりとなったことで、燃料切れ直前の航空機群は続々と着陸が可能となる。ホリーの乗った機も着陸し、ホリーの無事を確かめたマクレーンは彼女を強く抱きしめる。
キャスト
主人公
テロリスト
- ウィリアム・スチュアート(William Stuart)
- 演 - ウィリアム・サドラー
- テロリストのリーダーで、元アメリカ陸軍特殊部隊所属の大佐。指揮官としても個人としても優秀だが、警告を無視した空港側に対して実際にジャンボ旅客機を1機墜落させて大量の人間を殺害するなど、目的のためならば冷徹冷酷に行動を起こす。反共主義者として東側との対立が激しかった時代に協力関係にあったエスペランザの奪還を目論む。その過程で度々マクレーンの妨害を受けるが、部下に犠牲者を出す以外は計画通りに作戦を順調に進め、逃亡のための貨物機に乗り込むまでは漕ぎ付ける。軍隊格闘の達人で、逃亡の際にまたしても邪魔に入ってきたマクレーンとの肉弾戦においても圧倒。マクレーンを転落させることに成功したが、最後は彼が燃料バルブを開けたことには気付かずに貨物機を爆破されて爆死する。
- ラモン・エスペランザ(Ramon Esperanza)
- 演 - フランコ・ネロ
- 南米の国バル・ベルデの独裁者で、麻薬王。国の内外に狂信的な支持者を持ち、「将軍」と敬称で呼ばれている。また、強力な反共主義者としてかつてはアメリカ国務省からの援助を受けており、スチュワートらアメリカ陸軍とも交友関係を築いた。自身もパイロットとしての経験もあり、実際に強奪した輸送機や逃亡用の貨物機を操縦している。時世の変化によって麻薬王としてアメリカに拘束され、そのままアメリカ国内で追訴されることとなるが、護送中に一瞬の隙を突いて乗員を殺害し、更には輸送機を乗っ取って空港へ降り立つ。その後、マクレーンに襲撃され、それでもスチュワートの助けで危機を脱するが、その際に腕を負傷し、仲間であるバークの手当てを受ける。その後は逃亡用の貨物機の操縦を担当し、スチュアートや彼の仲間達を乗せて一度は離陸したが、最後はマクレーンの機転によって貨物機を爆破されてスチュアートや彼の仲間達と共に爆死する。
- グラント(Major Grant)
- 演 - ジョン・エイモス
- アメリカ陸軍のテロ対策特殊部隊の隊長(階級は少佐)。部下からの信頼は厚い一流の軍人であり、軍人時代のスチュアートの教官を務めていたという経歴もあって、彼を良く知る適任者としてテロ発生後の空港に派遣される。マクレーンが独断でエスペランザの確保を試みた際は、余計なことするなと非難する。教会への突撃の際はマクレーンとも打ち解けたかに見えた。しかし実はテロリストの共謀者である。部下共々芝居を打ってスチュアート達の逃亡の手助けを行い、自身の部隊をそれを追跡するフリをして合流し、共に逃亡を図る。逃亡用の貨物機にまで追ってきたマクレーンと主翼の上で格闘戦を展開するが、最期はジェットエンジンの吸入口に蹴り落され死亡した。
- ガーバー(Garber)
- 演 - ドン・ハーヴェイ
- スチュアートの右腕的存在であるテロリスト。常に冷静沈着で、部下に命令を下して作戦を実行している。バーにいたマクレーンに挙動不審から疑いの目を向けられた。後にスノーモービルで逃走するも、バークが殺された際に立ち止まり、一瞬の隙を突かれマクレーンに射殺された。
- オズボーン・コクラン[4](Oswald Cochrane)
- 演 - ジョン・コステロー
- スチュアートの仲間であるテロリスト。空港内のバーで待機し、直後にミラーと共に手荷物室で盗聴器を仕掛けていたところをマクレーンに見つかって戦闘となるが、死闘の末にベルトコンベアに挟まれて死亡する[5]。
- ミラー(Miller)
- 演 - ヴォンディ・カーティス=ホール
- スチュアートの仲間である黒人のテロリスト。オズボーンと共に手荷物室で盗聴器を仕掛けていたところをマクレーンに見つかり銃撃戦になる。空港警察が到着したことで逃亡を図り、追ってきたマクレーンを振り切った。そのトラブルをスチュアートから叱責されるが、その後もスチュアートと共に作戦を進めていき、逃走用の貨物機に乗り込むことには成功した。しかし最後はマクレーンの機転により貨物機を爆破され、残りの仲間全員と共に爆死した。
- ベーカー(Baker)
- 演 - トニー・ガニオス
- スチュアートの仲間であるテロリスト。電力会社の人間に変装して教会の管理人と接触し、すぐに彼を撃ち殺して教会を乗っ取る。その後、アジトを突き止めたマクレーンを見付け格闘戦を展開するが、左目に氷柱を突きさされ死亡した。
- トンプソン(Thompson)
- 演 - ピーター・ネルソン
- スチュアートの仲間であるテロリスト。ベーカーと共に教会を乗っ取る役目を果たし、ウィンザー機を墜落させる際は、高度の改ざん操作なども担当。その後、エスペランザを捕らえたマクレーンをスチュワートと共に銃撃するが、すぐに射殺された。
- オライリー(O'Reilly)
- 演 - ロバート・パトリック
- スチュアートの仲間であるテロリスト。別館チームとして作業員に変装して潜入。SWAT隊が到着した際、挑発のため動く歩道のスイッチを遮断。SWATの隊長から叱責を受けるが、直後に隊長を射殺。SWAT隊員を掃討した後、バーンズに銃を向けて殺そうとするが、直後に通気口から現れたマクレーンに射殺される。
- シェルドン(Sheldon)
- 演 - マイケル・カニンガム
- スチュアートの仲間であるテロリスト。別館チームとして作業員に変装して潜入し、SWAT隊員2名を射殺。ペンキ塗りの足場から、SWAT隊やマクレーン目掛けて銃を撃ちまくる。マクレーンとの対決では足場を揺さぶられて落下し、そのまま倒れてきた足場に押し潰され死亡した。
- ショックリー(Shockley)
- 演 - マーク・ブーン・Jr.
- スチュアートの仲間であるテロリスト。別館チームとして作業員に変装して潜入。別館チームの中では唯一、マクレーン到着前のSWATとの銃撃戦で死亡する。
- マルキー(Mulkey)
- 演 - ケン・ボールドウィン
- スチュアートの仲間であるテロリスト。別館チームとして作業員に変装して潜入し、SWAT隊員2名を射殺。所持する銃が不良品なのか手入れが行き届いてないのか、良く動作不良を起こしている。落ちている銃をマクレーンと奪い合いになった末に射殺された。
- バーク(Burke)
- 演 - ジョン・レグイザモ
- スチュアートの仲間であるテロリスト。配線を完了させた教会で待機し、将軍の乗った輸送機が来る方角を地図でスチュアートに知らせたり、マクレーンに撃たれたエスペランザの傷の手当ても担当した。その後、スノーモービルで逃走するもマクレーンに射殺された。
- カーン(Kahn)
- 演 - トム・ベリカ
- スチュアートの仲間であるテロリスト。エスペランザ到着時のマクレーンとの交戦では、機内に入りマクレーンをコックピットに閉じ込める。教会からのスノーモービルでの脱出時には、エスペランザを後部に乗せ運転する役目も担った。その後、逃亡用の貨物機に乗り込むことには成功したが、最後はマクレーンの機転による貨物機爆破で、残りの仲間全員と共に爆死した。
空港関係者
- カーマイン・ロレンゾ(Carmine Lorenzo)
- 演 - デニス・フランツ
- 空港警察の署長。よそ者のマクレーンに自分の空港を嗅ぎ回られたことで反目し、最初のマクレーンの忠告を無視するなどの彼を邪険に扱う。さらには起こす行動が全てテロリストの予見通りで、不要に損害を重ねる結果を招いてしまう。グラントの裏切り発覚後はマクレーンに協力し、ラストシーンではクリスマスプレゼントとしてマクレーンの駐車違反切符を破いて無効にし、マクレーン夫妻を笑顔で見送った。
- エド・トルドー(Ed Trudeau)
- 演 - フレッド・トンプソン
- 空港の管制部長。現場の最高責任者としてテロの解決及び空港機能の奪還に奔走。マクレーンの意見に理解を示し、協力的な立場を取る。
- レスリー・バーンズ(Leslie Barnes)
- 演 - アート・エヴァンス
- 空港のチーフ・エンジニア。管制機能に精通しており、新管制塔の起動やビーコン無線による航空機との交信などを思い付く。新管制塔でテロリストに襲われたところをマクレーンに命を救われて以降、マクレーンに協力的になり、スチュワートらのアジトを突き止めることにも一役買う。
- マービン(Marvin)
- 演 - トム・バウアー
- 空港の施設管理人。長年勤務した経験から空港の構造に精通しており、マクレーンに現場への近道を教えたり、終盤では一刻を争う中でマクレーンをカートで署長室へ運ぶなどの協力をする。また、テロリストのスクランブルが解除されたトランシーバーを荷物室で見つける。
- ビトー・ロレンゾ(Vito Lorenzo)
- 演 - ロバート・コスタンゾ
- 空港警察の制服警官。空港の緊急車両用スペースに駐車したマクレーンの車(ホリーの母とマクレーンの義母の新車)をレッカー移動させる。終盤ではカーマインの弟であることが判明する。
人質
- ホリー・マクレーン(Holly Gennero)
- 演 - ボニー・ベデリア
- ジョン・マクレーンの妻で、ロサンゼルスにあるナカトミ商事で働くキャリア・ウーマン。クリスマス休暇に家族のいるワシントンD.C.に向かうが、テロリストによる事件に巻き込まれ、不幸な事に同じ旅客機には1年前の事件で怒りを買ったレポーターのソーンバーグが乗っており、辟易させられる。その後、空港がパニックに陥った際はそれを起こした張本人がソーンバーグであることを知り激怒、隣の席の老婦人が手荷物に入れていたスタンガンを使って彼を気絶させた。
- リチャード・ソーンバーグ(Richard Thornburg)
- 演 - ウィリアム・アザートン
- 前作にも登場していたWZDCのTVレポーター。特ダネを報道することに強い使命感を持つ反面、その報道によって起こりうる状況悪化には無関心で、前作ではそのことによりマクレーン夫婦を危機的状況に陥れた。極めてに自己中心的で、スチュワーデスに難癖を付けたり、無茶な指示に従わない部下にはすぐ「クビにするぞ」と脅したりもする。前作でホリーに殴打を受けたことを理由に訴え、互いに接近禁止命令が出ているが、旅客機内で再びホリーと鉢合ったため「航空会社を訴える」と騒ぐ。しかし過去に客室乗務員を馬鹿にした報道をしたことがあったため、スチュワーデスからは嫌われており、受け流されてしまう。スクープを嗅ぎつける能力は一流で、今回も上空にいながら異常事態をいち早く感じると、無線盗聴器を使って空港で起きている事件のことを知り、機内電話からテレビのニュースで扇情的な報道を行なう。しかしそれによって空港内が大パニックに陥り、逃亡するテロリストを空港警察隊が追跡するのを不能にしてしまう。激怒したホリーにスタンガンを当てられて気絶、着陸後も雪の上に倒れ、自力では立てなくなる。
その他
- アル・パウエル(Al Powell)
- 演 - レジナルド・ヴェルジョンソン
- ロサンゼルス市警察の警部補。前作での事件以来はマクレーンと親しくなり、今回もマクレーンからの依頼で彼が殺したオズボーン・コクランの身元照会をして助ける。相変わらずトゥインキーが好物である。また、前作ではパトカー勤務だったが、本作では個室オフィスを与えられている。
- サマンサ・コールマン(Samantha Coleman)
- 演 - シーラ・マッカーシー
- WNTWニュースのTVリポーター。空港でエスペランザの身柄引き渡しを取材していた。その最中にスチュアートやマクレーンに気づき、インタビューを求めるがそっけなくあしらわれる。その後もマクレーンに接触し、スクープと引き換えに報道用のヘリを発進させ、貨物機の翼に彼を降ろす。
- テルフォード(Corporal Telford)
- 演 - パット・オニール
- 事件前日にたまたまグラント隊に臨時配属となった若い兵士。そのためグラントの計画を認識しておらず、逃亡の段階になってグラントに喉を掻き切られて死亡する。
- ロリンズ(Rollins)
- 演 - チャールズ・ラニアー
- 司法省から派遣された役人。
日本語吹替
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
|---|---|---|---|---|
| ソフト版[6] | フジテレビ版[7] | テレビ朝日版[8] | ||
| ジョン・マクレーン | ブルース・ウィリス | 樋浦勉 | 村野武範 | 野沢那智 (岩崎ひろし) |
| ホリー・マクレーン | ボニー・ベデリア | 駒塚由衣 | 吉田理保子 | 弥永和子 |
| スチュアート大佐 | ウィリアム・サドラー | 大塚芳忠 | 大塚明夫 | 堀勝之祐 (白熊寛嗣) |
| ラモン・エスペランザ | フランコ・ネロ | 吉水慶 | 小林清志 | 田中信夫 (丸山壮史) |
| グラント少佐 | ジョン・エイモス | 大塚明夫 | 郷里大輔 | 麦人 |
| カーマイン・ロレンゾ署長 | デニス・フランツ | 池田勝 | 仲木隆司 | 内海賢二 (丸山壮史) |
| レスリー・バーンズ | アート・エヴァンス | 石森達幸 | 緒方賢一 | 田中亮一 (白熊寛嗣) |
| トルドー | フレッド・トンプソン | 有本欽隆 | 小林修 | 石田太郎 |
| マーヴィン | トム・バウアー | 沢木郁也 | 清川元夢 | 納谷六朗 (小形満) |
| リチャード・ソーンバーグ | ウィリアム・アザートン | 江原正士 | 村山明 | 江原正士 |
| アル・パウエル | レジナルド・ヴェルジョンソン | 麦人 | 富田耕生 | 増岡弘 (高岡瓶々) |
| サマンサ・コールマン | シーラ・マッカーシー | さとうあい | 金野恵子 | 佐々木優子 |
| ビトー・ロレンゾ刑事 | ロバート・コスタンゾ | 島香裕 | 安西正弘 | 島香裕 |
| ガーバー | ドン・ハーヴェイ | 曽我部和恭 | 若本規夫 | 秋元羊介 |
| ベーカー | トニー・ガニオス | 津田英三 | 野島汎平 | 小野健一 |
| トンプソン | ピーター・ネルソン | 島田敏 | 中村大樹 | 古田信幸 |
| オライリー | ロバート・パトリック | 梅津秀行 | 大滝進矢 | 中田和宏 |
| シェルドン | マイケル・カニンガム | 島香裕 | 鈴木勝美 | 西村知道 |
| バーク | ジョン・レグイザモ | 梅津秀行 | 伊藤栄次 | 小室正幸 |
| カーン | トム・ベリカ | 小野健一 | ||
| オズボーン・コクラン[4] | ジョン・コステロー | 中村秀利 | 沢りつお | 幹本雄之 |
| ミラー | ヴォンディ・カーティス=ホール | 郷里大輔 | 古田信幸 | 金尾哲夫 |
| ショックリー[9] | マーク・ブーン・Jr. | 秋元羊介 | ||
| マルキー | ケン・ボールドウィン | 島田敏 | 相沢正輝 | 幹本雄之 |
| テルフォード | パット・オニール | 大滝進矢 | 古田信幸 | |
| 二等軍曹 | ジェイソン・ロス=アジキウェ | 千田光男 | 伊藤栄次 | 宝亀克寿 |
| ノースイースト機コーパイ | スティーヴ・パーシング | 麦人 | 喜多川拓郎 | 金尾哲夫 |
| スチュワーデス1 | シェリー・ビルシング | 林原めぐみ | 種田文子 | 渡辺美佐 |
| スチュワーデス2 | カーラ・タンバレリ | 山田栄子 | 塚田恵美子 | 叶木翔子 |
| 老女 | ジーン・ベイツ | 有馬瑞香 | 荘司美代子 | 久保田民絵 |
| ウィンザー114便の機長 | コルム・ミーニイ | 千田光男 | 郷里大輔 | 小島敏彦 |
| 軍用機機長 | ヴァンス・ヴァレンシア | 島香裕 | 岡和男 | 幹本雄之 |
| 軍用機コーパイ | ギルバート・ガルシア | 沢木郁也 | 沢りつお | 立木文彦 (長谷川敦央) |
| レンタカーガール | ローレン・リザラー | 林原めぐみ | 種田文子 | 小林優子 (小林優子) |
| 案内係 | コニー・ライロ・シーマン | さとうあい | 達依久子 | 種田文子 |
| ロリンズ | チャールズ・ラニアー | 郷里大輔 | 安西正弘 | 西村知道 |
| 管理人 | ビル・スマイリー | 石森達幸 | 峰恵研 | |
| 荷物係 | ドウェイン・ハーグレイ | 大塚明夫 | 桜井敏治 | 水野龍司 |
| 空港アナウンス | 林原めぐみ 山田栄子 有馬瑞香 | 塚田恵美子 | 稀代桜子 | |
| 日本語版スタッフ | ||||
| 演出 | 山田悦司 | 春日正伸 | 伊達康将 | |
| 翻訳 | 岡枝慎二(字幕) | 平田勝茂 | 宇津木道子 | 平田勝茂 |
| 効果 | 佐藤良介 | 関根正治 | リレーション | |
| 調整 | 遠西勝三 | 栗林秀年 | 荒井孝 | |
| 録音 | ニュージャパンスタジオ | スタジオ・ザウルス | 東北新社MA室 | |
| プロデューサー | 平瀬登久子 | 山形淳二 | 圓井一夫 | |
| 解説 | 高島忠夫 | 淀川長治 | ||
| 制作 | CBS/FOXビデオ | ムービーテレビジョン | 東北新社 | |
| 初回放送 | 1992年10月3日 『G洋画劇場』 | 1994年4月10日 『日曜洋画劇場』 | ||
| 正味 | ノーカット | 約121分 | ||
地上波放送履歴(ゴールデンのみ)
| 回数 | テレビ局 | 番組名 | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 吹替版 | 平均世帯 視聴率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初回 | フジテレビ | ゴールデン洋画劇場 | 1992年10月3日 | 21:03~23:24 | 141分 | フジテレビ版 | 20.4% |
| 2回 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 1994年4月10日 | 21:02~23:19 | 137分 | テレビ朝日版 | 20.3% |
| 3回 | フジテレビ | ゴールデン洋画劇場 | 1995年7月8日 | 21:03~23:24 | 141分 | フジテレビ版 | |
| 4回 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 1999年1月10日 | 21:02~23:09 | 127分 | テレビ朝日版 | 20.0% |
| 5回 | フジテレビ | ゴールデン洋画劇場 | 2000年4月8日 | 21:00~23:24 | 144分 | フジテレビ版 | 17.2% |
| 6回 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 2002年10月11日 | 21:03~23:19 | 136分 | テレビ朝日版 | 18.1% |
| 7回 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 2005年1月30日 | 21:00~22:54 | 114分 | 16.4% | |
| 8回 | 2006年11月12日 | 15.6% | |||||
| 9回 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 2009年5月29日 | 10.5% | |||
| 10回 | TBS | 月曜ゴールデン | 2010年5月10日 | 9.0% | |||
| 11回 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 2011年10月16日 | 21:00~23:10 | 130分 | 9.1% |
ロケ地関係
空港ターミナル内
映画の設定では、空港はワシントン・ダレス国際空港であるが、実際の撮影は別の空港で行われた。マクレーンがコートの雪を払いながらターミナル内に入ると大きなクリスマスツリーが飾ってあり、ターミナル内の搭乗手続きカウンター付近のシーン、公衆電話のシーンなどは、ロサンゼルス国際空港の「トム・ブラッドレー」国際線ターミナルで撮影された。電話はパシフィックベル社のものであるが、当時、これは西海岸の電話会社であり、ヴァージニア州には存在しなかった。
前述のマクレーンが公衆電話の場所を尋ねるシーンで、バックにブリティッシュ・エアウェイズの手続きカウンターが写っている。また、管制塔の機能が乗っ取られ空港ターミナル内の到着案内表示板が「延着」の表示に変更され、ターミナル内が騒然とするシーンでは、Travelers Aid office等の施設の入ったロサンゼルス国際空港で象徴的な扇状になった建物が写っている。
空港ターミナル外
ターミナル内は、前述の通りロサンゼルス国際空港が使用されたが、ターミナルの外のシーンは、また別の空港で行われた。ターミナル玄関前で、マクレーンの車(ホリーの母親の新車)がレッカー車で移動されるシーンや、スチュアートがホテルで体を鍛えているシーンで映っている空港管制塔は、コロラド州デンバーにあったステープルトン国際空港である。しかし、このステープルトン国際空港は、その後、1995年にデンバー国際空港に移転したために、映画で使用された当時のターミナルや管制塔は取り壊された。
スタッフ
- 監督 - レニー・ハーリン
- 製作 - ローレンス・ゴードン、ジョエル・シルバー、チャールズ・ゴードン
- 製作総指揮 - マイケル・レヴィ
- 原作 - ウォルター・ウェイジャー『ケネディ空港/着陸不能』
- 脚本 - ダグ・リチャードソン、スティーヴン・E・デ・スーザ
- 撮影 - オリヴァー・ウッド
- SFX/VFX - ILM
- 音楽 - マイケル・ケイメン
備考
- 日本版の宣伝ポスターには「また、戦場へ来てしまった運の悪い奴!」というキャッチフレーズが描かれており[10]、次作の「ダイ・ハード3」でも冒頭の一文を変えたキャッチフレーズが描かれた。
- ラストシーンの、複数台の航空機が着陸した空港のショットはマットペイントである。実在の航空会社の名義を使用できず、全て架空の名義でないといけないという理由からである。ペインティング担当はILMの日本人マットペインター・上杉裕世で[11]、彼のアナログ時代の代表作とされている。
- 演出
- 最初の銃撃戦の舞台になる手荷物運搬のベルトコンベア・システムは、現実とはまるで異なるセットデザインである。実際にはあのような広い空間に入り組んだベルトコンベアは存在せず、さらには手荷物をプレスするがごとく上下して犯人を圧死させる機械に至っては、何の用途か不明であると監督レニー・ハーリンもコメンタリーで自嘲気味に語っている。
- このシーンは全体的に工場をイメージしたものであるが、輸送機の射出座席や燃料切れ旅客機のありえない大爆発(後述)等と同様、ハーリンは前作のジョン・マクティアナン監督とは対照的にリアリティを大胆に無視するのが作風の特徴である。しかし本作の公開当時は、前作『ダイ・ハード』のリアリズムが人気を得ていたこともあって、本作の演出も現実的であるととらえる観客が多かったらしく、本作の非現実性については「指摘する声は意外なほど無かった」とハーリン自身がコメンタリーで述懐している。
- 「空港の管制塔との通信が遮断されたために連絡が全く取れなくなった末に、テロリスト側による偽の通信と誘導電波を信じて航空機が墜落する」という設定になっているが、実際は航空路管制や航空会社との専用通信線(カンパニーラジオ)などのほかの通信手段を通じて、さらに他の航空機同士で通信することが可能である。そのため、偽の誘導をされている旅客機に空港の管制塔以外から警告することができない、ということは現実にはあり得ない。
- 銃器について
- 空包の場合、発砲すると弾頭がないために実包に比べると瞬間的に火薬の燃焼ガスが銃口から抜けてしまい、連続作動に必要な圧力や反動が十分に作動機構に掛からない。空包であっても先端(銃口側)にはワッズ(Wads)と呼ばれる薬莢の内容物(発射火薬)がこぼれ出さないための詰め物があるか、先端を絞った形にしてワッズの代わりにする構造にはなっており、完全に開放されているわけではないが、空包用アダプターを装着しない場合、自動火器が継続的に作動する状態を維持することは難しい。このため、単純に実包を空包に変更しただけでは、一発目しか正常に発砲されない。
- 上述のような問題から、弾倉(弾薬)のみを交換して交互に、それも連続射撃を交えて発砲することは現実に再現することは難しい。仮にアダプターを使用せずに可能だったとしても、実包と空包とでは射撃時の反動が全く異なるため、警官であり前作でMP5の使用経験のあるマクレーンが弾倉を確認するまで空砲と気が付かないというのは考えにくい。
- なお、空包であっても銃口から噴射される高温の燃焼ガスは、近距離では人畜を殺傷したり物品を破壊し得る十分な威力がある。さらに前述のワッズが破片として、もしくは原型を保ったまま銃口から飛散するため、作中のマクレーンのように室内で人間に向かって至近距離で発砲することは、非常に危険な行為である[13]。
- ラモン・エスペランザを護送してきた機体として、マクレーンが手榴弾が投げ込まれて射出座席で脱出するシーンで登場している輸送機は、胴体部と主翼は実在するフェアチャイルド社製のC-123 プロヴァイダーに近似しているものの、エンジンはジェットエンジンを片翼に2基、計4基搭載しているジェット4発機であり、架空の機体である。この機体は実際のC-123を基に合成による画像加工と特撮用に製作された模型が用いられた、映画オリジナルのものである[14]。
- なお、現実の輸送機では、軍用用途のものであっても射出座席が装備されている例はほとんど存在していない(上述の架空機のモデルになっているC-123にも射出座席は装備されていない)。また、投げ込まれている手榴弾も、実際のものより遥かに爆発までの時間が長い。[要検証]
- 科学的検証
- マクレーンが漏れた燃料に火をつけ、それを導火線として航空機を粉々に吹き飛ばすのがハイライトシーンになっている。しかし実際には、ジェット燃料は引火点が摂氏38度とガソリンなどに比べ高いため、冬季の低温状態で燃料に火を近づけただけでは引火しにくい。
- テロリスト達が逃亡するために手配された航空機はエバーグリーン国際航空のB747-121である。登録番号はN473EV[15]。劇中では、社名こそ描かれていないものの、エバーグリーン機特有の緑色のラインや垂直尾翼のマークが入っている。尚、このN473EVは映画公開から3年後に日本航空にウェットリースされた際にエンジン脱落の航空事故に遭遇しているが、脱落したのは劇中でグラント少佐が吸い込まれた第2エンジンであった。
- ジョンとホリーが初めて通話した後、ホリーの横に座った女性が抱える雑誌には「リーサル・ウェポン」の広告が掲載されている。これは当作の製作に関わったジョエル・シルバーが双方の作品に関わっていることからのセルフジョークである。
- 1991年に発売されたファミコン用ソフト「ガンデック」のジャケットイラストは、ダイハード2のワンシーン(通風孔から登場し間一髪バーンズを助け、テロリストの銃撃に応戦する瞬間)でのマクレーンを、服装以外そのままトレースしている。