バイオハザード CODE:Veronica
2000年のホラービデオゲーム
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『バイオハザード CODE:Veronica』(バイオハザード コード:ベロニカ、BIOHAZARD CODE:Veronica)は、2000年にカプコンよりドリームキャスト用として発売されたホラーアクションアドベンチャーゲーム。前作までと異なりナンバリングタイトルではないが『バイオハザードシリーズ』の正式な本編作品の第4作目[注 1]となる。本作以降、シリーズ本編の作品数はタイトルナンバーと一致しなくなった。開発はネクステック。
PlayStation 2 (PS2)
ニンテンドー ゲームキューブ (GC)
Xbox 360 (X360)
PlayStation 3 (PS3)
PlayStation 4 (PS4)
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海外版のロゴ | |
| ジャンル | サバイバルホラー |
|---|---|
| 対応機種 |
ドリームキャスト (DC) PlayStation 2 (PS2) ニンテンドー ゲームキューブ (GC) Xbox 360 (X360) PlayStation 3 (PS3) PlayStation 4 (PS4) |
| 開発元 | ネクステック |
| 発売元 | カプコン |
| プロデューサー | 三上真司 |
| ディレクター | 加藤弘喜 |
| シナリオ |
杉村升 曽田博久 宮下隼一 浅香晶 いしぜきひでゆき 鈴木康之 |
| 音楽 |
三浦健 安瀬聖 笠原咲奈恵 |
| 美術 | 太田潤一 |
| シリーズ | バイオハザードシリーズ |
| 発売日 |
DC : 2000年2月3日 DC完全版 : 2001年3月22日 PS2 : 2001年3月22日 GC : 2003年8月7日 |
2027年にはリメイク版『バイオハザード RE:Veronica』(英題:Resident Evil Veronica) が発売予定[1]。
概説
本作は『バイオハザード』の5か月後、『バイオハザード2』と『バイオハザード3 LAST ESCAPE』(以降、『3』)の3か月後の1998年12月に起きた出来事を題材としている。プレイヤーはゲーム前半は主にクレア・レッドフィールドを、後半は主にクリス・レッドフィールドを操作してバイオハザードが発生した施設からの脱出を目的とする。また、クレアが連れて行かれた孤島でバイオハザードに巻き込まれ、それをクリスが助けに向かうという展開など、いくつかの要素は2015年発売の『バイオハザード リベレーションズ2』にもオマージュとして取り入れられている[2]。
兄弟愛、純愛、倒錯愛、さまざまな愛がもつれた形が加わり物語が盛り上がる。これまでの対ゾンビの恐怖よりも、「本当は人間のほうが恐ろしい」という精神的な怖さを際立たせている。プロデューサーの三上真司は人気漫画の『BOYS BE…』を凌駕するほどのラブシーンだとコメントを残している[3]。
「元々『バイオハザード』はPlayStationで育ったものであり、(当初は)ドリームキャスト独占であった本作には正規のナンバリング以外の名称を付けるべき」という考えから、本作はナンバリングを与えられず[4]、ドリームキャスト専用ソフトとして発売されたが、アルバート・ウェスカーが活躍するムービーの追加などさまざまな改修が行われた完全版は、 2001年にPlayStation 2、2003年にニンテンドー ゲームキューブ向けに移植された。
システムの特徴
本作では、従来の「固定カメラ」視点から「移動カメラ」視点に変更された[5]。フルポリゴン化によって、倒れる柱や崩れ落ちる壁、揺れる照明など背景にも動きのある立体的な表現が加わった。また、キャラクターには一体成形する「スキン構造」が用いられ、関節の継ぎ目が目立ちにくい滑らかな造形となった[6]。
従来作でも操作キャラクターが一時的に変わることはあったが、本作では前半を主にクレア、終盤を主にクリスで進行する。クレアの行動が、後から同じ場所を訪れるクリスの行動範囲に影響する「あと追いシステム」が特徴とされている[7]。両者はアイテムボックスの内容を共有する一方、操作交代時の所持品は直接引き継がれない。また、初代以来となる、アイテムを回転させたり裏返したりして調べる要素が復活した。
ドリームキャスト版では、ビジュアルメモリの液晶画面にプレイヤーキャラクターの体力や状態が表示され、メニュー画面を開かずに確認できる。完全版でも基本的なゲームシステムは変更されていない。
BATTLE GAME
本編クリア後に遊べるタイムアタック形式のモードで、クレア、クリス、スティーブ、ウェスカーなどを操作し、各区画のクリーチャーを倒しながら最後のボスを目指す。クリアタイムに応じてランクが決まり、本編とは異なる衣装のクレアも登場する[8]。
ストーリー
ラクーンシティの消滅から2か月後。レオン・S・ケネディやシェリー・バーキンと共にラクーンシティのバイオハザードを生き残ったクレア・レッドフィールドは、バイオハザードの元凶である巨大製薬企業「アンブレラ」調査のために入手したわずかな手がかりを元に、ヨーロッパに向かった兄クリス・レッドフィールドを追って単身でフランスに渡っていた。
- 前編
- 主人公のクレアは、アンブレラのパリ研究所に潜入したものの警備隊に捕まり、アンブレラが所有する南米付近の孤島・ロックフォート島の私設刑務所へ移送されてしまうが、収容後ほどなく島が謎の戦闘部隊の襲撃を受けて全滅した上、T-ウイルスが島全体に漏洩してバイオハザードが発生した。クレアは混乱に紛れて脱獄した少年であるスティーブ・バーンサイドと出会い、彼とともに島からの脱出を試みる。
- 島には「囚人棟」「訓練所」「公邸」「私邸」「空港」など多数の施設が存在していたが、いずれもT-ウイルス漏洩によってゾンビなどのクリーチャーで溢れ返っており、脱出行は困難を極める。その途中、クレアは刑務所内の端末からレオンにメールを送り、クリスに自分の居場所を伝えるよう要請する。
- また、クリスの宿敵であるアルバート・ウェスカーに遭遇し、彼が部隊を率いて島を襲撃してバイオハザードを引き起こしたことを知る。クレアはウェスカーに圧倒的な力で殺されかけるが、利用価値があるとみなされ、何とか事なきを得る。そして、島の司令官でかつてアンブレラの創設に携わった名門貴族アシュフォード家の一員であるアルフレッド・アシュフォードのたび重なる妨害を辛くも切り抜け、クレアとスティーブは空港から飛行機で飛び立つが、アンブレラ社の輸送基地がある南極へ自動操縦で向かわされる。
- 後編
- アシュフォード家が管轄する南極基地に不時着したクレアとスティーブは、互いに手分けをして脱出の手段を探し始める。しかし、そこでもバイオハザードは起きており、基地内はゾンビやクリーチャーで溢れていた。やがて再び襲い掛かってきたアルフレッドを返り討ちにして雪上車で脱出した二人だったが、突如として謎の巨大触手の襲撃を受けてしまう。
- 一方、レオンから連絡を受けたクリスはロックフォート島に到着するが、アルフレッドにより爆破された島は半壊状態にあった。そこでの探索中に、ウェスカーとの再会を経てクレアが南極にいることを知り、自らも基地内にあったハリアー戦闘機に乗って南極に向かう。
- 南極基地を探索したクリスは、クレアと無事に再会できたものの、再びクレアと別行動になってしまう。スティーブを探して基地内を捜索するクレアは遂にスティーブを見つけるが、スティーブの様子はどこかおかしかった。新型ウイルス「T-Veronica」の実験台にされており、クレアの目の前でウイルスが発症して怪物化してしまう。スティーブにウイルスを投与したのは、アルフレッドの双子の妹で、アシュフォード家当主アレクサンダー・アシュフォードが実行した「ベロニカ計画」により生み出され、そして死んだはずの天才科学者アレクシア・アシュフォードであった。アレクシアは、自ら開発したウイルスで怪物化させたスティーブを操り、彼はアレクシアの触手で拘束されたクレアに襲い掛かるが、寸前で自我を取り戻し、触手を切り落としクレアを救う。しかし直後に触手の反撃を受け、致命傷を負ったスティーブはクレアに想いを伝えて息絶えた。
- 一方、アレクシアはアレクサンダーをT-Veronicaの実験台にして得た知見から、15年間の冷凍睡眠により自身の体にT-Veronicaを適合させて人類と別種の生命体に進化しており、T-Veronicaを全世界に散布することで、自ら女王蟻となって全ての生物の頂点に立とうと画策していた。超人的な能力を有するアレクシアに挑んだクリスは、3段階に進化していくアレクシアに苦戦するものの、最終的にリニアランチャーによってアレクシアを殲滅する。
- 南極基地の自爆シーケンスが作動する中、クリスはスティーブの遺体を回収したウェスカーに戦いを挑まれ絶体絶命に陥るものの、鉄骨の束を彼の上に落とし、さらに自爆の混乱で危機を脱する。そして改めてアンブレラの打倒を強く決心したクリスは、クレアと共にハリアーによって南極から脱出し、南極基地は自爆・消滅したのだった。
登場人物
主要人物
- クレア・レッドフィールド (Claire Redfield)
- 前々作『バイオハザード2』の主人公の1人。兄であるクリスの捜索のためにアンブレラのパリ研究所ビルへ潜入し、激しい銃撃戦を繰り広げるが逮捕され、ロックフォート島に収監される。その後、島が襲撃された際に看守のロドリゴにより解放され、スティーブと共に脱出を目指す。エンディングを見ても分かるように兄クリスを非常に慕っているが、一方ではスティーブに対しお姉さんぶる一面もある。
- 『バイオハザード2』とは声は同じだが、顔つき、服装が異なっている。
- クリス・レッドフィールド (Chris Redfield)
- 『バイオハザード』の主人公であり、クレアの兄。元はラクーン市警察の特殊部隊S.T.A.R.S.の隊員であったが、洋館事件(『1』の舞台)によって部隊は壊滅、生き残ったメンバーとしてアンブレラの実態を暴くためヨーロッパに渡り調査を行っていた。レオンからの連絡を受け、クレアを救出するためにロックフォート島へ赴くが、すでにクレアは脱出した後で、代わりに彼は思わぬ「旧友」であるウェスカーと再会することになる。
- 初代バイオハザードでも見せていた迂闊なところや無鉄砲さが目立つところも健在であり、島の崖を素手で自力で登ったり、予め持っていた数々の装備品を崖から落としてしまっている。作中ではS.T.A.R.S.の被服や装具をそのまま使い続けている。
- 元空軍パイロットでもあるため、戦闘機ハリアーの操縦も得意とする。
- スティーブ・バーンサイド (Steve Burnside)
- ロックフォート島の監獄に父親と共に囚われていた少年。島内の混乱に乗じて脱走し、同じく収監されていたクレア・レッドフィールドと出会い、島からの脱出のために協力しあう事になる。二挺拳銃の戦闘スタイルを好んでおり、劇中で彼が使用する火器は常に二挺一組で、プレイヤー操作時も腕を交差する専用の構えアクションができる。
- アンブレラ社員であった父親の裏切りが原因で捕らえられ(母親はこの際に抵抗し殺害されている)、父共々ロックフォート島に収監された経緯を持つ。それゆえに「家族」というものを信用しておらず、クレアの「兄が助けに来てくれる」という言葉にも懐疑的であったが、ゾンビ化した父親と邂逅した際には攻撃を躊躇しており、心の底では家族への情を捨てきれていなかった様子がうかがえる。
- 南極基地では覚醒したアレクシアによって捕えられ、T-veronicaの実験体とされてモンスター化しクレアに襲いかかる。最後には自我を取り戻してクレアを救うが、直後にアレクシアの触手によって致命傷を負わされ元の姿へと戻り、クレアへの愛を告げ落命。彼の亡骸にはT-veronicaが残っていたため、アレクシアの捕獲に失敗したウェスカーによって持ち去られた。
アシュフォード家
- アルフレッド・アシュフォード (Alfred Ashford)
- アンブレラ社所有のロックフォート島の責任者。アンブレラの創設メンバーの一人、エドワード・アシュフォードの孫にあたり、先代当主アレクサンダーの息子でありアレクシアの双子の兄。
- 無能な父を軽蔑し、かつてあったアシュフォード家の貴族としての栄光を取り戻そうと躍起になっている。彼自身は常人よりも高い知能を持つが、司令官として優秀とはいえず様々な問題を抱えている。
- また、父親をはじめとする周囲の人物から常に「妹アレクシアと違って無能」として陰で蔑まれるなど幼少期より比較され続けた環境故にコンプレックスを蓄積していた事もあって、歪み狂ったとも取れる危険な人格を形成している。
- 更にはアレクシアがいない寂しさに耐え切れず妹の人格を生み出し多重人格と化し、鏡を通して妹に変装した自分と会話している。なお、人格はアレクシアが上位で、アルフレッドが下位となっている。また、アレクシアはアルフレッドの人格を認識しており、アルフレッドとの会話も可能であるがアルフレッドはアレクシアの人格を認識していないため、前述のように鏡を通して会話している。
- 初登場時はロックフォート島に収監されたクレアを島を攻撃した犯人と捉え、スナイパーライフルで狙撃したり数々の生物兵器を解き放ったりなど執拗に彼女を妨害する。そして私邸でアレクシアの姿でクレアを追い詰め、スナイパーライフルで殺害しようとするが、そこへ突如現れたスティーブと銃撃戦を繰り広げる。スティーブのサブマシンガンで撃たれたショックでアレクシアの衣服や鬘を脱ぎ捨てて撤退し、元の姿で後を追ってきたクレアやスティーブに奇襲を仕掛けるも返り討ちに遭う。その際に鏡台に映る自分の顔から自ら妹の人格を生み出していたことにようやく気づき、取り乱しつつ私邸から去っていき島全体に仕掛けていた自爆装置を作動させる。
- クレアとスティーブが飛行機で島を脱出しても尚、アレクシアの人格のまま執念深く妨害を続け、クレアとスティーブの飛行機を自動操縦で強制的に南極基地へ向かわせて自らも飛行機で南極基地へ辿り着き、再びスナイパーライフルをクレアに向ける。しかしアルフレッドに気づいたスティーブが現れ再び彼と銃撃戦を繰り広げるが、スティーブの俊敏な動きに狙いが定まらず弾丸を避けられ、懐に潜り込まれて近距離でサブマシンガンを発砲される。撃たれた衝撃で南極基地の2階から1階へ転落し、さらに転落した場所が崩れて地下深くへ落下していく。スティーブから受けた弾丸や転落が致命傷となり、死の寸前にコールドスリープしているアレクシアの元へ縋り付き、彼女の目覚めの瞬間を見届けた直後に息絶える。
- アレクシアは表向きには彼を信頼しているかのような素振りを見せていたが、内心では「忠実だが無能な兵隊蟻」と称していた。
- クリス編の南極研究所では、保管カプセルの中に閉じ込められた状態の遺体がクリスに発見される。
- アレクシア・アシュフォード (Alexia Ashford)
- アルフレッドの双子の妹。家系的には先代当主アレクサンダーの娘。だが、実際には兄のアルフレッドと共にアシュフォード家の初代当主「ベロニカ・アシュフォード」をクローン技術で蘇らせたクローン人間であり、アレクサンダーの血は受け継いでいない。
- 稀に見る高い知能を有した天才科学者であり、ウイルスやバイオテクノロジーの研究で才能を発揮していたが、1983年に12歳にして南極アンブレラ基地の研究施設でウイルス研究から生み出したT-Veronicaウイルスを自身に投与、実験中の事故で死亡したと偽り以後15年間コールドスリープに入り、徐々にウイルスを適応させていた。
- 自分以外の人間を愚民として見下すなど選民意識が強い。また、彼女自身はアレクサンダーの悲願であったアシュフォード家の再興など眼中に無く、「女王蟻である自分が、世界という巨大な蟻塚の頂点に君臨すること」を目的として行動している。
- DC版では、父のアレクサンダーがアレクシアの異常性に気づいていたことが判明している。
- アレクサンダー・アシュフォード (Alexander Ashford)
- アシュフォード家の6代目当主で、アルフレッドとアレクシアの父親。
- 容姿は肖像画で確認できるが、アシュフォードの血筋故か美形である。また、DC版では物語終盤、リニアランチャーへ電力がチャージされ始めた際にアレクサンダーの生前の映像が流れる。
- 父エドワードと共に始祖ウィルスの研究を進めていたが、ウィルス研究は彼にとって専門外であったため、父の死を切っ掛けにウィルス研究で他のアンブレラ幹部に大幅な遅れを取ってしまい、アシュフォード家の栄光は彼の代で没落する。
- その後、かつての栄光を取り戻すべく、専攻していた遺伝子工学を基に初代当主ベロニカ・アシュフォードをクローン人間として再臨させる「ベロニカ計画」を実行・成功させ、ベロニカのクローンであるアレクシアが誕生することになる。
- しかし、彼にとって予定外であったのは生まれたのが双子であったことである。彼曰くアルフレッドは「普通より知能は高いが天才とは言えない」子供で、不要な存在であった。この事がアルフレッドの性格を鬱屈させる一因となり、後にアレクシアがT-veronicaを完成させた際、父親がアレクシアをアシュフォード家再興の道具とする一方、自分の事を軽んじていた事に激怒したアルフレッドの手で拘束された上、アレクシアのウィルス実験台にされてしまった。
- その後、ウィルスとの共存に失敗して凶暴な怪物へと変貌し、後にその声を聞いた研究者たちから「ノスフェラトゥ」と呼ばれるようになった。
- DC版では娘の異常性に気づいていたようで、アレクシアを止めるためにリニアランチャーを制作していた。
- 本作のタイトルでもある「コード・ベロニカ」とは、アレクサンダーが名付けたベロニカ再臨プロジェクトの名称である。
H.C.F.
- アルバート・ウェスカー (Albert Wesker)
- 『1』の登場人物であり、元S.T.A.R.S.アルファチームの隊長。実体はアンブレラの研究員であり、組織の鞍替えを目論み「洋館事件」の裏で暗躍していた人物である。
- 洋館事件で死亡したと思われていたが、同僚であったウィリアム・バーキンから受け取った「使用すれば一度仮死状態になり、超人的な能力を持って復活する薬」(詳細は不明であるがスペンサーの差し金による、T-ウイルスまたは始祖ウイルスベースと考えられる試作段階ウイルス)を摂取していたため復活する。
- その副作用からか、瞳孔が変化し、爬虫類を思わせる細い赤く光る目になった。
- アンブレラと敵対する製薬会社が所有する部隊である「H.C.F. (Hive 〈もしくは Host〉 Capture Force) 」に参入し本作に登場。部隊を率いてロックフォート島を襲撃、当初の目的であったアレクシアの捕獲には失敗したものの、実験体にされたスティーブの死体を確保したことでT-veronicaの入手に成功する。同時に、再びクリスと相対することになり、その憎しみをぶつけている。復活とその後の詳しい経緯は『完全版』の限定版に付いていた「ウェスカーズリポート」に記されている。
- ちなみに、怪物化したアレクシアと対峙する際、オリジナル版では手も足も出なかった事に対し、完全版では残像を残して壁を走ったり、火炎による攻撃をものともせずに素手で殴ったりと互角の戦いを演ずるなど、その超人ぶりが目立っている(ただし、勝つのが難しいと悟り、戦いを見ていたクリスを囮にする形で逃げた)。
その他
- ロドリゴ・ファン・ラバル (Rodrigo Juan Raval)
- アンブレラのヨーロッパ支部・パリ研究所の第3警備部隊長であり島の刑務官でクレアをとらえた張本人。
- 元はロックフォート島の住人であった一族の1人であり、アシュフォード家が施設を作るため島民のほとんどを強制退去させた後も先祖の墓を守るため、刑務官として就任していた。そのため、家族に先立たれている。アンブレラの非人道性に嫌気がさしており、島の崩壊に際しクレアを牢から解放し、その後負傷しながらも島の爆発後には家族の墓前に向かい、島に到着したクリスの前で亡くなる。
- D.I.J.
- 人間並みの知性と言語理解能力を獲得したネズミ。本編のムービーに短時間姿を見せるほか、『BATTLE GAME』で入手できる日記には、島からの脱出を図りながらクレアやクリスらの行動を見ていたことが記されている。
登場クリーチャー
本作では、ロックフォート島の作業員や囚人、ウェスカーの特殊部隊員などがT-ウイルスに感染したゾンビとして登場する。軍用犬や島のコウモリ、実験用の蛾も感染によって凶暴化しており、同じT-ウイルスによる二次感染でも、素体や生前の状態によって外見や性質が異なる。
アンブレラが開発したB.O.W.としては、ミミズを素体とする巨大な砂虫、タイラントを基に量産性を重視して開発されたバンダースナッチ、クモ型のブラックウィドー、サンショウウオを素体とし急速に成長するアルビノイド、量産型タイラントを基にしたT-078などが登場する。砂虫は対B.O.W.部隊の訓練用として島へ移送され、バンダースナッチは欠損した左腕の代わりに伸縮する巨大な右腕を持つ。アルビノイドは幼体から成体へ短時間で成長し、放電能力を備える。T-078は島から脱出しようとするクレアたちを阻止するため、アルフレッドによって冷凍保存から目覚めさせられる。
ウェスカーが所属するH.C.F.は、アンブレラのハンターを改良した「ハンター改」を投入する。自走式監視機が発見した標的を襲わせる運用が可能で、毒を持つ亜種「スウィーパー」も存在する。
アレクシアが開発した「T-Veronica」は、T-ウイルスを基に女王アリと植物の遺伝子を組み込んだウイルスである。感染者に強靱な肉体を与える一方、急速に適合させると理性と自我が失われる。アレクサンダーは実験体とされてノスフェラトゥへ変異し、スティーブも同様に怪物化する。これに対してアレクシアは15年間の冷凍睡眠によってウイルスとの共生に成功し、植物やアリの性質を備えた生命体へ段階的に変貌する。南極基地に広がる巨大な触手やアリの群れも、彼女とT-Veronicaの影響によって生じたものである。
ゲームの舞台
本作の主な舞台は、南方の海域にある孤島「ロックフォート島」と、南極にあるアンブレラ社の基地である。物語前半と後半で大きく舞台が分かれ、クレアとクリスが時間差で同じ施設を訪れる構成によって、爆破や浸水などで環境が変化した様子が描かれる。
ロックフォート島
物語前半の舞台で、アンブレラ社が所有する南米の孤島とされる[9]。かつては島民の村があったが、アンブレラが施設を建設した際に住民の多くは追放された。島内には刑務所、アシュフォード家の公邸と私邸、対B.O.W.特殊部隊の訓練所、空港などが設けられている。ウェスカー率いるH.C.F.の襲撃でT-ウイルスが漏洩し、島全体でバイオハザードが発生する。
クレアの脱出後、アルフレッドが作動させた自爆装置によって島の一部は崩壊する。その後に到着したクリスは、崩落によって通れなくなった場所や新たに開いた経路をたどり、クレアの行方を追う。同じ施設を異なる状態で探索することが、「あと追いシステム」の舞台上の特徴にもなっている。
南極基地
物語後半の舞台で、廃坑跡を利用した大規模な輸送基地と、その地下に築かれた研究所からなる。アシュフォード家の管理下にあり、地下研究所ではアレクシアが15年間の冷凍睡眠に入っていた。ここでもH.C.F.の襲撃によってT-ウイルスが漏洩し、バイオハザードが発生している。
クレアとスティーブの脱出時に流れ込んだ水が、後に訪れるクリスの時代には凍結しており、施設の状態や移動可能な区域が変化している。地下研究所にはT-Veronica研究のための巨大なアリ塚があり、ロックフォート島の私邸と共通する意匠や、シリーズ第1作の洋館を想起させる構造も見られる。
発売タイトル
シリーズ中唯一、PC版は2023年現在も発売されていない。
PS4でプレイするには「PlayStation Now」で公開されているが、ダウンロードプレイはできない。
Xbox 360版は、2019年2月22日に後方互換機能が対応され、Xbox OneおよびXbox Series X/Sでダウンロードプレイが可能となっている[10]。
- 本編
- 『バイオハザード CODE:Veronica』
- ドリームキャスト 2000年2月3日発売。
- 初回限定版は超豪華「レッドケース」と特殊カラー使用のピクチャーレーベル仕様で、タイトル画面も限定版オリジナルである。また、予約特典としてロックフォート刑務所受刑者用メタルプレートが配布された。
- 販売本数は全世界で114万本[11]、うち日本では46万7,101本[12]。
- 『バイオハザード CODE:Veronica 完全版』
- ドリームキャスト、PlayStation 2 2001年3月22日発売、ニンテンドー ゲームキューブ 2003年8月7日発売。
- イベントシーンなどが追加された。
- ゲームキューブ版は本体性能の向上により、一部ポリゴンモデルが改善された。タイトルコールが新録され、『2』と『3』のゲームキューブ版同様、ウォード・セクストンのものに変更されている。
- 2006年8月24日にはPlayStation 2向けに過去に発売されたサウンドトラックCDから選曲したゲームBGMを収録したピクチャーレーベル仕様のオリジナルサントラCDが同梱された『バイオハザード CODE:Veronica 完全版プレミアムパック』が発売された。
- 2012年7月25日にはPlayStation 3向けにPlayStation 2アーカイブスで配信開始された。
- DC版とPS2版の販売本数は全世界で140万本[11]、うち日本ではPS2版は33万9,378本[13]。
- 『バイオハザード リバイバルセレクション』
- PlayStation 3/Xbox 360 2011年9月8日発売。
- 今作と『バイオハザード4』を同時収録したHDリマスター版。
- 『バイオハザード CODE:Veronica 完全版』
- PlayStation 3/Xbox 360 2012年3月13日配信開始。
- 『リバイバルセレクション』に収録されているものと同一のダウンロード版。
- 外伝
- 詳細は『ガンサバイバーシリーズ』の項を参照の事。
- 『ガンサバイバー2 バイオハザード CODE:Veronica』
- アーケード 2001年7月稼働開始。
- 『ガンサバイバー2 バイオハザード CODE:Veronica』
- PlayStation 2 2001年11月8日発売。