コーラス (ポピュラー音楽)

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コーラス: chorus)は、合唱を意味する音楽用語である[1]。英語圏では主にバッキング・ボーカル: backing vocal)と称され、担当する人物をバッキング・ボーカリスト: backing vocalist[注釈 1]と呼ぶ。ポピュラー音楽におけるコーラスとは、メイン・ヴォーカルに対比して用いられる言葉で、主旋律を歌う者に対して、その後ろで、補助的に歌を歌う、または、ハミング等で唱和することをいう。そのようなコーラスを担当する人物を称してコーラスと呼ぶことも多い。

世界のコーラス

欧米のコーラスのルーツには教会音楽があり、それがのちにアカペラ、ゴスペル、ドゥーワップ、ソウルなどの音楽へと発展していった。ローリング・ストーンズの「ウイ・ラヴ・ユー」では、クレジットされていないシークレット・コーラスとして、ジョン・レノンとポール・マッカートニーが参加している[2]。 また、ア・カペラのように、コーラス(合唱ないし重唱)を主体とする場合もあり、そのような場合には、メイン・ヴォーカルとバックグラウンド・ヴォーカルとを区別せずに、コーラスと呼ぶこともある。また、そのようなコーラスをするグループを、コーラス・グループやクワイア(本来は聖歌隊の意)という。

日本のコーラス

1960年代前半からデュークエイセスらが活躍し、60年代後半にはザ・タイガースらのグループサウンズが、コーラスを多用した。日本では、1970年代赤い鳥(のち、コーラスグループのハイ・ファイ・セットとデュオの紙ふうせんに分裂)、チューリップオフコースなど、コーラスを重視するグループが多く存在した。しかし、ソロ歌手の録音では、スタジオ・ミュージシャンバックバンドとしてのコーラスが不足していた。この時期には、ハイ・ファイ・セット、吉田美奈子シンガーズスリータイムファイヴ伊集加代子らが活躍した。コーラスを専門に行う主要なスタジオ・ミュージシャンである山川恵津子、比山清、木戸やすひろ(泰弘)の混声コーラスは音楽界でのみ話題となった。

1980年12月に山下達郎は『ON THE STREET CORNER』をリリースした。これは、基本的に山下1人(吉田美奈子も1曲に参加)による、ア・カペラ・アルバムであった。アイドルアーティストの差別化の一環として、作詞作曲以外にもコーラスが重視される傾向もある。バンド形式のアーティストの場合、先の場合のほか、他の担当(ギターベースなど)が兼任する場合も多い。

1990年代を迎え、ビーイングの女性アーティストが、今日のJ-POPのような、多重コーラスも楽器の一環として扱うサウンド・メイキングにいち早く取り組んだ。1990年代中盤より、大黒摩季宇徳敬子といった女性シンガーソングライターがコーラス・アレンジも自ら手がけ、なおかつ自身の声を多重録音する手法を用いた。

脚注

関連項目

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