バラエティタレント
日本においてバラエティ番組に頻繁に出演するタレント
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概要
バラエティーアイドル(バラドル)
概要
女性においては、アイドル歌手の人気が低迷し始めた1988年頃から、バラエティ番組を中心に活躍する「バラエティーアイドル(バラドル)」というジャンルが形成された[1][5]。
当時はテレビ番組のヒエラルキーの頂点に音楽番組があり、バラエティ番組はそれより一段下に見られており「売れないアイドルが出演する場所」と見られていた[6]。山田邦子は「それまでのバラエティは、あまり売れなかったアイドルがアイドルらしからぬお笑いをやって人気者になるところ。バラドルの誕生ですよね。井森や森口、山瀬まみちゃんみたいな。」と語り[7]、井森美幸は「当時のバラドルに求められていたものって、アイドル出身のコが予想外のことを言うのが面白いっていう程度だったから」と述べている[5]。
井森らホリプロ勢や森口博子などがバラドルとして成功し、プロダクションに大きな収入をもたらすようになると、プロダクションは所属タレントを始めからバラエティ要員として設定し始める[6]。また、制作サイドの要求として「アイドルとして売れなくても一定量で可愛くて若い女の子は必要」というものがあり、レースクイーン、グラビアアイドル、セクシータレントなどが情報バラエティ番組や深夜のお色気番組に進出。マスコットガール的ポジションを経てタレントとして各種番組へ進出していく[8][9]。
1990年代後半に山田まりやや鈴木紗理奈、中山エミリらがバラエティ番組で成功を収めると、「アイドルがバラエティをこなせるのは当たり前」という風潮が出来上がっていく[10]。かつてコントめいたやりとりが台本に明記されていた時代と異なり、トークが最も重要視される要素となり、有機的な発言をしなければ自分の出演部分が全てカットされるという時代になる。かつては目の保養としてアシスタント的な起用をされていたバラドル達も、お笑い芸人に負けないスキルを発揮しなければ生き残れなくなった[6]。矢口真里は、 若槻千夏や眞鍋かをり、小倉優子らライバルに対抗するため、「ワイプ芸」などのリアクションを磨いていったと述べている[11]。
2000年代以降はハロー!プロジェクト系やAKB48グループが当たり前のようにバラエティもこなすようになり、「バラエティーアイドル(バラドル)」という言葉は死語とされる傾向にある[12][13]。言葉としては「元祖バラドル」といった、1980年代的なアイコンの意味合いとして用いられる場合が多い[14]。
特徴
放送作家・ライターの吉村智樹は、バラドルの主なタイプを以下のように分類している[6]。
- ツッコミ
- 番組を盛り上げる特攻兵的な役割。天然ボケ系バラドルの「通訳」の役割も果たす。
- ボケ・天然
- バラドルの王道。天然ボケタイプと「居るだけ」タイプのバラドルに分けられる。技術のあるお笑い芸人にコメントを拾われることで存在価値を発揮する。
- ボケ・高慢
- アンチの多い高慢キャラ。司会者や他の出演者は世間を味方に豪快にツッコむことができる。
- 自爆
- 「自爆系」または「ヨゴレ」。元ヤンキー、酔いどれ、借金苦、不倫など。
- 回し(裏回し)
- ボケ役にツッコミ役を誘導するなど、トークの全体像を整理するミッドフィールダー的役割。「回し」ができるのはバラドルエリートとされる。
- 司会者、MC
- 「回し」の更に上にあり、バラエティにおける「あがり」のポジション。
下積み経験、失恋経験、悲惨な営業話などを根掘り葉掘り聞かれるバラエティの世界において、そうした経験が無いままに売れたアイドルはネタを持ち合わせていないため、バラエティの世界では歓迎されないとされる[6]。一世風靡したおニャン子クラブで生き残ったのは「回し」のできる渡辺満里奈のみであり[6]、グループアイドルからバラドルへ移行し、成功した事例は少ない。