バルセロナ・シリーズ
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ミロは1930年代から試していた版画技法を用い[3]、50点それぞれが独立した作品でもあり、全てで一つの作品ともなるようなこの連作を作り上げた[4]。音楽を主題にした絵が多いことから、この連作は『バルセロナ組曲』とも呼ばれる[5]。
醜く変形した動物と人間の姿を描いたこの連作からは、当時のファシズムに対する抗議が読み取れる[6]。ミロ自身は実際、この連作に反フランコという政治的な意味を込めたと語っている[5]。確かに、変形した無気力な鬼たちはフランコとその将軍たちを表しているのかもしれないが、アルフレッド・ジャリが1898年に書いた架空の独裁者ユビュ王をモチーフにしているとも言われる[7]。スペイン内戦の前から既に、ミロはその「野性的絵画」、例えば『排泄物の山を前にした男と女』において、来たるべき葛藤の痛みを歪んだ人の形にして描いていた[8]。