バークブレッド
From Wikipedia, the free encyclopedia
起源はスカンジナビア地方にあるとみられる。[1]中世の文献に言及が見られるほか、それより古いサーミ人の文化との関連も指摘されている。[2]18世紀から19世紀初頭 (小氷期) にかけて、北欧は数度深刻な凶作に見舞われていた。コムギの供給量も大きく落ち込んだため、小麦粉の代替たりうる品の開発が模索されていた。1742年に、ノルウェーのクリスチャンサンから、「非常パン」の試作品がコペンハーゲンの王国政府に届けられたが、その際には樹皮を用いたパンのほか、穀皮や焼いた骨を材料としたものもあった。[3]ナポレオン戦争のさなかには、コケを用いたパンさえ見られた (英語版のコケのページにも類似した言及がある)。[4]
ノルウェーにおいて救荒食として最後にバークブレッドが用いられたのもこのナポレオン戦争期である。ジャガイモが導入されたことにより、農民は穀物の不作時にも代替となる主食を得られるようになり、バークブレッドやコケのケーキをもはや必要としなくなった。[5]スウェーデンの北部では、サーミ人によるヨーロッパアカマツの樹皮の収穫は1890年代にも形跡があり、またフィンランドでは pettuleipä ( "松の木皮のパン"の意) が食糧不足の際、特に1695年から1697年の大飢饉[6]と1860年代の飢饉、そしてもっとも最近では1918年のフィンランド内戦時に、非常食として食べられていた。[2][7]