パンと塩
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一般的には、伝統的な服装(サラファンなど)を纏った若い女性が白またはきれいに刺繍した大きな布にパンを乗せて胸の高さに持ち、パンの中心の小さな皿に塩を乗せて歓迎する[1]。歓迎される方はパンをひとかけらちぎって取って、塩を少し付けて食べて歓迎に答える。
ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、ブルガリア、ポーランド、マケドニア、セルビアなど広く行われているだけでなく、近隣のルーマニア、バルト三国、ドイツ、ユダヤ人の間でも、似たような習慣がある。
パンは基本的には無味の黒パンで円形をしていて、近来は普通の白いパンで甘みを付けた物もある。減塩している人や、パンを食べたくない人は、パンを口へ運び食べるふりをすればいい。
こうした習慣が生まれたのは、パンが食料の主要なものであり、塩はこれらの国では政府の高い税金がかけられたせいもあり高価なものであったためともいわれている。結婚式でも、新郎新婦へ門出を祝う意味でパンと塩を上げる習慣もあり、この場合はカラヴァイ(Каравай)と呼ばれる飾りを付けて焼いたパンも使われる[2]。
- スラブ語圏以外での慣習
エピソード
慣用句
→詳細は「ru:Хлеб-соль」を参照
「歓迎」という意味のロシア語が「Хлебосольство(Хлебосольство)」、「おもてなし好きな」という意味が「Хлебосольный(Хлебосольный)」のように、スラブ語圏において生活に密着した言葉である。
以下に、それらを示す慣用句の、ほんの一例を示す。
- パンと塩を食べても真実を言え(Хлеб-соль ешь, а правду режь.) - 恩人であっても、言うべきことは言え
- パンと塩は盗賊の心も和らげる
- パンと塩がなければまともな話はできない(Без хлеба, без соли худая беседа)
