パーマストン (猫)
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| パーマストン | |
|---|---|
| Palmerston | |
ネズミ捕獲長 | |
| 任期 2016年4月13日 – 2020年8月31日 | |
| 君主 | エリザベス2世 |
| 首相 | デイヴィッド・キャメロン テリーザ・メイ ボリス・ジョンソン |
| 外務・英連邦大臣 | フィリップ・ハモンド ボリス・ジョンソン ジェレミー・ハント ドミニク・ラーブ |
| 前任者 | 新設官職 |
| 後任者 | 空席 |
| 個人情報 | |
| 生誕 | 2014年 |
| 死没 | 2026年2月12日(13歳没) |
| 国籍 | |
| 職業 | ネズミ捕獲ネコ(en:mouser) |
| 性別 | オス |
パーマストン(英語: Palmerston)はイギリスの外務・英連邦省でネズミ捕獲長を務めていたネコである。名前は19世紀中期に首相や外務大臣を務めた第3代パーマストン子爵ヘンリー・ジョン・テンプルにちなんでいる。2016年4月13日に就任し、2020年8月31日に退任した[1][2]。パーミー(英語: Palmy)の愛称でも知られた。
来歴

首相官邸ネズミ捕獲長としてダウニング街10番地[訳注 1]にラリーが着任し、元財務大臣ジョージ・オズボーンの飼い猫であるフレイヤがしばしばオフィスを訪問するようになってから、FCOにもネズミ捕獲長の職位を導入するということが提案された[6]。それ以前にパーマストンがいた動物保護団体によると、首相官邸やFCOなどで公務につくネコは「社交的で大胆かつ自信に満ちた性格」を基準に選ばれているという[7]。

パーマストンは2016年5月3日にはじめてネズミを捕獲したということでニュースになった[4]。2016年7月11日にパーマストンは首相官邸のあるダウニング街周辺でラリーとにらみあっているところを撮られた[8][9]。2016年7月26日にパーマストンは首相官邸にこっそり入り込んでいるところを捕まったが、この時有名な黒いドア[訳注 2]は開いたままであった[10]。パーマストンはこの後、官邸に詰めている警官により排除された[10]。 2016年8月1日、パーマストンとラリーが非常に深刻なキャットファイトを行っているところをジャーナリストが目撃し、このせいでパーマストンは耳にケガをし、ラリーはネコ用カラーをなくしてしまった[11]。武装した警官によりこのケンカは止められた[11]。これについてバタシー・ドッグズ・アンド・キャッツ・ホームの専門家は、ラリーもパーマストンも他のネコとむやみにもめごとをおこさないよう去勢手術を受けているが、しばらくは二匹を会わせないほうが安全であるかもしれないとコメントしている[7]。
パーマストンはネズミの捕獲能力においては優秀だと評されており、就任1年半ほどで少なくとも27匹のネズミを捕獲したところが目撃されている[12]。キャットフードについてはウィスカス(日本のカルカンにあたる)を支給されている[12]。
2017年11月に在ヨルダン英国大使館にネズミ捕獲長のポストが新設され、『アブドゥンのロレンス』が着任。同ポストの直属の上司は本国外務省のネズミ捕獲長とされたため、ロレンスはパーマストンの直属の部下となった[13]。
2019年7月から12月まで、パーマストンは休職した[14]。休職の理由は外務省の職員たちがむやみに食物を与えるなどパーマストンをかわいがりすぎていたため、ストレスが原因で体調を崩したためであると発表された[14]。2019年12月の復職時には、パーマストンの健康を守るためのルールが制定された[15]。
Twitterでの人気
パーマストンの公式TwitterアカウントとしてFCOネズミ捕獲長のアカウントが運営されており[16]、2017年4月時点で42000人のフォロワーを有する人気アカウントとなった[17]。 この人気について、当時の外務・英連邦大臣フィリップ・ハモンドは「夏休みまでには私のフォロワー数を超えるだろう」と議会で語り笑いを誘った[18]。
英語のみならず日本語などでもツイートを行ったことがあり、日本語のゴシップウェブサイトなどでも話題になった[19][20]。
アカウント名のdiplomogは、diplomatic(外交)とmoggie(猫を指すイギリス英語の俗語)を組み合わせたものである[21]。
2020年8月現在、フォロワー数は11万人を超えている。
退任とその後
2020年8月7日、パーマストンはTwitterを通して同省のサイモン・マクドナルド事務次官に「辞表」を提出[1]、サイモンによって8月末での退任が発表された[2]。パーマストンは辞表の中で「脚光を浴びることから離れ、ゆっくりとした時間をより多く過ごしたい」と退任の理由を記している[22]。英BBCはこの件について、ネズミたちの公式なコメントはまだ寄せられていないと報じた[23]。
新型コロナウイルス感染症によるロックダウン中、郊外にある職員の家で在宅勤務をしていたが、今後もその生活を続けていくとしている[24]。
当初は事務次官室の監督下でボランティアが世話をしていたが、その後は外務省職員アンドリュー・マードックの飼い猫となる。2025年1月、マードックがバミューダ総督に就任すると、パーマストンも共にバミューダ諸島へと向かった。総督府の発表によれば、パーマストンは半引退状態ながらもマードック家の猫関係顧問(feline relations consultant)を務め、「重要だと判断した会議のみに出席し、必要に応じて助言を行い、もちろんご褒美の昼寝を楽しんでいた」という[21]。
食事は寄付された様々なものを食べていたが、現役時代と同様にウィスカスを好んだと言われている[21]。
2026年2月12日、13歳で死去した[21]。