ヒゲドチザメ
From Wikipedia, the free encyclopedia
| ヒゲドチザメ | |||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||
| LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Furgaleus macki (Whitley, 1943) | |||||||||||||||||||||
| シノニム | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||
| whiskery shark Mack's whiskery shark reef shark shakey shark sundowner[2] | |||||||||||||||||||||
|
分布[3] |
ヒゲドチザメ Furgaleus macki はドチザメ科に属するサメの一種。ヒゲドチザメ属 Furgaleus は単型である。主に西オーストラリアの大陸棚の海底に生息し、岩礁や藻場を好む。頭部後方の背面が隆起することと、鼻孔に1対の髭を持つことが特徴である。全長1.6mに達する。
餌は主にタコ。胎生で、雌は1年おきの夏から秋に、4-28匹の仔魚を出産する。人には危害を加えない。肉を目的に漁獲され、一時期は大きく個体数が低下した。IUCNは保全状況を軽度懸念としている。
1943年、科学誌 Australian Zoologist において、オーストラリアの魚類学者Gilbert Percy Whitleyによって Fur macki の名で記載された[4]。その後、属名 Fur は既にオドリバエ科の1属に用いられていることが判明し、1951年、Whitleyによって属名は Furgaleus に変更された[5]。タイプ標本は50cmの未成熟雄で、ビクトリア州のモーディアロックで捕獲されたものである[4]。分布域西部の個体はかつて別種 F. ventralis とされていたが、レオナルド・コンパーニョによる比較研究で顕著な差異が見つからなかったため F. macki と同種とされた[6]。
また、この比較研究では本種とエイラクブカ属・ホカケドチザメ属・セビロドチザメが単系統群を構成すると判断され、共にIagini族に含められた[6]。その後2006年、4つのタンパク質コーディング遺伝子を用いた分子系統解析では、本種とエイラクブカ属が姉妹群であることは示されたが、ホカケドチザメ属と近縁であることは否定された[7]。
形態

体はある程度頑丈で、頭部の後方が隆起する。吻は短くて丸く、上から見ると楔型である。ドチザメ科としては唯一、前鼻弁が伸びて細い髭となる。眼は楕円形で上部にあり、瞬膜を備える。眼の下には明瞭な隆起線があり、その後方には小さな噴水孔がある。口は短く広い弧を描き、唇褶はやや長い。歯列は上顎で24–32、下顎で36–42。上顎歯は傾き、ナイフ状の尖頭と、その後ろに続く少尖頭を持つ。下顎歯は1本の上向きの尖頭を持つ。鰓裂は5対[3][8]。
第一背鰭は大きく、胸鰭の先端より後方に起始するが、それでも起始点は腹鰭より胸鰭の基部に近い。第二背鰭は第一とほぼ同じ大きさで、臀鰭より僅かに前方に位置する。臀鰭は背鰭よりかなり小さい。尾鰭下葉は短く、上葉先端の腹側には深い欠刻がある。成体の背面は灰褐色、腹面はそれより淡い。幼体は全体に淡色で、暗い鞍状の模様や斑点が体・鰭に散らばる。この模様は成長とともに消失する[3][8]。1.6m・13kgまで成長する[2]。
