ヒジリガメ

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ヒジリガメ
保全状況評価[1]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 CR.svg
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分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
: イシガメ科 Geoemydidae
: オオヤマガメ属 Heosemys
: ヒジリガメ H. annandalii
学名
Heosemys annandalii
(Boulenger, 1903)[2][3]
シノニム

Cyclemys annandalii
Boulenger, 1903[2]
Hieremys annandalii
Manthey & Grossmann, 1997[2]

和名
ヒジリガメ[3]
英名
Annandale's turtle[3]
Yellow-headed temple turtle[1][2][3]

ヒジリガメ (聖亀、Heosemys annandalii) は、爬虫綱カメ目イシガメ科オオヤマガメ属に分類されるカメ。

カンボジアタイ王国ベトナム南部、ラオス南部[3]

マレーシア(マレー半島北部)に分布するとされることもあるが、ホテルの池で発見されたため人為分布の可能性が高いとされる[3]

形態

最大甲長50.6センチメートルと、オオヤマガメ属最大種[3]。最大甲長60センチメートル以上や80センチメートルに達するとする文献もある[3]。オスよりもメスの方がやや大型になる[3]背甲はややドーム状に盛りあがり、上から見るとやや前後に長い[3]項甲板は小型で、楔形や等脚台形[3]椎甲板には破線状あるいは不明瞭な、あまり発達しない筋状の盛り上がり(キール)がある[3]。第1椎甲板は中央部より前部で最も幅広く、縦幅と横幅の長さはほぼ等しい[3]。第2 - 5椎甲板は、縦幅よりも横幅の方が長い[3]。後部縁甲板の外縁が、鋸状に弱く尖る[3]。背甲の色彩は黒や暗褐色[3]喉甲板はやや突出し、左右の喉甲板の間には切れ込みがないかわずかに幅広く浅い切れ込みが入る[3]。背甲と腹甲の継ぎ目(橋)や腹甲の色彩は淡黄色で、甲板ごとに不明瞭な黒や暗褐色の大型の斑紋が入る[3]。この暗色斑が繋がる個体も多く、腹甲全体が暗色になる個体もいる[3]

頭部は中型で、吻端はやや突出する[3]。顎の咬合面は幅広く、一部に畝がある[3]。顎を覆う角質(嘴)の外縁は鋸状に尖る[3]。鋸状の嘴は、植物の葉や茎を切断することに適している[3]。頭部の色彩は暗褐色で、黄色や淡黄色の斑点や筋模様が入る[3]。嘴や喉の色彩は淡黄色で、暗色の斑点が入る個体が多い[3]。同属他種と異なり、指趾の間には水かきが発達する[3]。頸部や四肢・尾の色彩は灰褐色や暗褐色・暗灰色で、明色の斑点が入る[3]

卵は長径5.7 - 6.2センチメートルの楕円形[3]。孵化直後の幼体は甲長6センチメートル[3]。幼体は背甲がやや扁平で、キールや後部縁甲板の突起が明瞭[3]。背甲の色彩は濃オリーブ色や黄褐色で、甲板ごとに不明瞭な暗色斑が入る[3]。頭部の明色斑もより明瞭[3]。成長に伴いキールや縁甲板の突起は不明瞭になり(どちらも消失することはまれ)、背甲の色彩は全体的に暗色になる[3]。頭部の斑紋は成長してもある程度残る個体と、目の周囲を除いて不明瞭になる個体がいる[3]

オスは腹甲の中央部が凹む[3]。尾が太くて長く、尾をまっすぐに伸ばした状態では総排出口全体が背甲の外側にある[3]。メスは腹甲の中央部が凹まないか、わずかに膨らむ[3]。尾が細くて短く、尾をまっすぐに伸ばしても総排泄口の大部分が背甲よりも内側にある[3]

分類

種小名annandaliiは、Nelson Annandaleへの献名[2]

幅広い咬合面や複雑な形状の嘴・水生傾向が強いが、前肢の鱗の形状がヤマガメ属に類似すること・内部形態などから、特異な種として以前は本種のみでヒジリガメ属Hieremysを構成すると考えられていた[3]。分子系統解析から、オオヤマガメ属に含める説が有力とされる[3]

生態

人間との関係

出典

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